海外メディア 『ウィキリークス事件に見るアスペルガー症候群』 (1)
先月から頻繁にニュースに登場しているウィキリークスのJulian Assange氏。「Assange氏はアスペルガー症候群なのか?」という声がネット上で聞こえる。当然主に英語のサイトだが。。。
もちろん、あそこまで自分の信念を曲げず、思っていることを言い、しかもコンピュータ系で名を馳せた人物であると、「アスペルガー症候群=天才説」を信じている人からは、Assange氏=アスペルガーが想像されるであろう。
僕個人的には、彼がアスペルガーであっても無くても構わない。このブログでいつも触れているように、職業があったり、財産があったりして、家族からも理解されていて、日々の生活も困っていない人については、仮に自閉症スペクトラムとかアスペルガー症候群とか診断されるレベルであっても、特にわざわざ病院やクリニックに良く必要はないと思う。うまく社会に適応する術を得たのだから。
(※なお、ご存じない方のために、アスペルガー症候群は自閉症スペクトラムの一種、というか知的の遅れがない自閉症スペクトラムの人について出される診断である。)
とはいえ、調べるうちに次のような記事に出くわした。ロイターの記事である。それによると、Assange氏は身近な人に、冗談交じりながら「僕は自閉症スペクトラムのうちどこかに当てはまる人なんんだと思う」といっているという。 Assange has described himself to collaborators, only partly in jest, as “somewhere on the autistic spectrum.” 英語だが記事はこちら。
Wikileaksの画面キャプチャ |
Assange氏だけではない。ハッカーは、これまでアスペルガー、自閉症スペクトラムとのリンクが囁かれている。
話しをまず僕の体験から始めようと思う。僕がKaienのビジネスモデルを練り始めたとき、インスピレーションを得たのがこのブログにもなんども出てきているデンマークのSpecialisterne社。(創業者のThorkil SonneはAshoka Fellowである)2年ぐらい前だったか、この会社の記事を読んでいたときに、「自閉症スペクトラムの人は、繰り返しに強く、論理的で、細かいところや異常に気づき、見たいものではなく事実を見る力があるため、ソフトウェアテスターに向いている」ということであった。
その時に思ったのが、「こういった性質って、ソフトウェアテストもそうだけど、実はハッカーに向いているんじゃないか?」ということ。実際、本人がハッカー(※ハッカーと言っても体制側!?と反体制側!?があって、国や企業のために働いている体制側!?ハッカーはいる)になりたかったという技術者の友だちに聞いたこともある。もろもろの忙しさにかまけて、その時は僕のふっとした仮説はあまり掘り下げることはしなくなった。
それが、今回Wikileaksの事件をフォローする中で、またその思いが強くなってきた。なのでこの週末すこし時間を使って調べたというわけである。
実は今SVPのイベントに出させていただいていて、今プレゼンがスタートしたので、中断。続きは(2)で。