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海外メディア 『スピルバーグ監督 自身の学習障害を語る』

スティーブン・スピルバーグ監督。 数年前に学習障害の一つのディスレクシア(読み書き障害)と診断された事について、非常にリラックスした感じでインタビューに答えている。インタビューまるごと学習障害の話題だ。

英語の動画だが、、、こちら Friends Of Quinn インタビューの要旨は、

  • 人生を通じてディスレクシアであること
  • 小学校のときに前に立たされて教科書を読むことがとても苦手だったこと
  • 怠けているといつも周囲から思われていたこと。
  • 変わっていることから、いじめに有ったこと。特に同年代が他人の目を気にする中学校の時が大変だったこと
  • 映画制作が自分の避難場所だったこと。それによって、いじめによる恥から逃れられたこと
  • ご両親が非常に厳格だったが、学習面などで大変に助けられたこと
  • だいぶ訓練をしたが今でも他の人の数倍は読むのに時間がかかること。でもそのおかげで、他の人が気づかないようなことにも気づけること
  • もっと早く診断を受けたかったこと。周囲に事情を分かってほしかったこと
  • 今、学習障害で悩む子どもたちに、その苦しみを抱えているのは一人ではないから安心してほしいこと。人生を通じて難しさは残るが、読み書きを改善する方法はあること。得意な事、好きな事が日々の苦しみから救ってくれること。

である。とても前向きで、でも変に気張っていない、納得感のある話だった。

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海外メディア 『心臓移植を拒否された23歳の自閉症男性』

場所は、名門ペンシルベニア大学の付属病院。生まれた時から心臓に疾患を抱える23歳のポール・コービー(写真)。ポールが先ごろ自閉症を一つの理由に移植を病院から拒否されて、大きな議論をよんでいる。 ABC News”Autism Transplant Denial Sparks Debate

Paul Corbyさん

移植の盛んな米国でも心臓移植は10人に一人が受けられる程度の割合らしい。このために、手術中に安全かどうか、移植後に行動面で心臓に過度な負担をかけないか(※きちんとリハビリなどを受けられるか)、服用している薬が悪影響を及ぼさないか、など自閉症に関連する”リスク”を鑑みて、医学的な理由から断られたようなのではあるが。。。

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海外メディア 『速報 共和党の副大統領 ポール・ライアン氏』

共和党・大統領候補のミット・ロムニーが副大統領候補に選んだのは、ウィスコンシン州選出の下院議員ポール・ライアン。ともに中西部の候補ということになる。

30分ほど前に行われた演説で、初めてロムニーとライアンが一緒に演説を行った。(FOXニュースのライブで視聴した。ロムニーがライアンのことを「次の大統領候補」と『副』を忘れて紹介して、会場から失笑されていた。。。)

まだ42才である 演説もうまく議論も巧み

このライアンは共和党の寵児とも言うべき若手で、予算委員会のトップ。先ごろ彼の主導で作り上げた予算は、メディケアといわれる障害者予算の3分の1をカットしたり、フードスタンプ(低所得者層向け食糧補助)の減額という血も涙も無い政策であり、リベラル層から大反対されていた。

彼はカトリック信者で、国(具体的には連邦政府)ではなくコミュニティや教会がサポートすべきとの固い信念を持っているとのことだが、当の教会の上層部からもこの予算案はキリスト教の教えに逆らっていると批判されるほどである。カミソリみたいな政治家が副大統領候補になったわけだ。前回のペイリン(前アラスカ州知事 アフリカを国と思い込んでいたり、恐竜が数千年前にいたと思っていたり、、、)といい、共和党の副大統領候補はすごい人物が出てくる。

ロムニー・ライアンが勝利を収めると、自閉症などの予算も削られる可能性が高い。(以前の記事 海外メディア 『自閉症政策におけるオバマ対ロムニー』) もちろん日本で自閉症対策が進むのが良いが、やはりアメリカの研究や考えが持ち込まれることが多いことを考えると、アメリカの選挙も重要である。

今の激戦州の動向を見る限り、オバマの勝利の可能性は高まっている。(だからこそロムニーもライアンというエッジの立った人物を副大統領候補に選んだのだろうが。) メディケア・メディケイド(医療補助)やオバマケア(国民皆保険)など社会保障をめぐって、両党の間でなかなか激しい舌戦になりそうである。

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海外メディア 『起業家の特質LD・ADD ギークのアスペルガー』

MOS試験などを運営するオデッセイコミュニケーションズ社の出張社長から教えてもらった。世界の識者が読む難しい雑誌の頂点とも言えるThe Economistの先月号のコラムで、発達障害が非常に華麗に紹介されていた。

ミスフィット礼賛 「ビジネス界が発達障害を必要としている理由」 (The Economist)
In praise of misfits – Why business needs people with Asperger’s syndrome, attention-deficit disorder and dyslexia

The Economistの6月2日版 Schumpeter

多分に非常に恵まれた才能を持った人(ギフテッド)を取り上げた「よくある記事」ではあるが、きちんとデータやコメントを使って納得感のある流れになっているのはさすがの雑誌。僕が印象に残ったのは、、、

・あるビジネススクールの調査によると、起業家のLDの割合は35%。これは全人口の10%よりもたかく、面白いことに管理者層の1%という比率に比べると飛び抜けて高い。(鈴木注:つまらない奴は管理者どまりということだろうか・・・)
Julie Login of Cass Business School surveyed a group of entrepreneurs and found that 35% of them said that they suffered from dyslexia, compared with 10% of the population as a whole and 1% of professional managers.

・組織の人間を、無秩序の人間に置き換えると、パワーバランスが崩れてしまう。学校ではいじめられたりするだろうが、今の世界、どんな組織も発達障害者なくしては反映できない。シリコンバレーのある人物は「ギーク(アスペルガー)であることが本当にかっこいい」といっている。
More broadly, the replacement of organisation man with disorganisation
man is changing the balance of power. Those square pegs may not have an
easy time in school. They may be mocked by jocks and ignored at parties.
But these days no serious organisation can prosper without them. As
Kiran Malhotra, a Silicon Valley networker, puts it: “It’s actually cool
to be a geek.”

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海外メディア 『自閉症政策におけるオバマ対ロムニー』

今年のアメリカ大統領選挙は、なかなかの接戦である。僕はオバマのニュースレターに登録しているので、毎週のように、オバマ大統領やミッシェル(奥さん)やバイデン(副大統領)からメールが来る。(※もちろん送信元の名前がそうであるだけで、オバマ大統領がメールを送っているわけではないだろうが。。。) 

今回の選挙は、「財政均衡」と「オバマケア(オバマ大統領が導入したAffordable Care Actという歴史的な法律に基づく国民皆保険に近い制度)」、それから(LBOの草分けであるベインキャピタルを立ち上げた人物として投資業界では”神”的存在の)ロムニーの「巨額資金」に焦点が当たっていて、なかなか自閉症という個別の話題には降りてこない。

と思っていたのだが、あるブログで、両者を取り上げていたのでここにご紹介する。(ブログの記事の元になったロムニーの発言は該当のYouTubeを末尾に貼り付けている。)

 「ロムニーの自閉症対策」 Romney’s Plan for People with Autism

簡単に言うと、ロムニーは「財政再建のために、不要な支出は抑えないといけない。自閉症などの研究費も考慮の対象になる。治療の方法など効果的なプログラムは残すが、全体を見ないといけない」というような答えを、1月に答えている。

自閉症は、脳の機能障害、もう少しいうと脳の構造の違いであり、ハードの違いなので、治るとか治らないとかの問題ではない。それをCure(治る)という言葉を使って答えたものだから、ロムニーの自閉症対策については、当然家族の間ではあまり評価が高くないようである。

一方のオバマだが、前述の「オバマケア」によって、自閉症の検査などが追加費用なく受けられるようになるなど、保険に入りにくかった自閉症児者の環境を変えるきっかけをつくったと、ブログでは評価している。

もちろん、ロムニーも自閉症に対する考えは今後変える可能性はある。そもそもロムニーが徹底的に批判する「オバマケア」の青写真となったのは、ロムニーがマサチューセッツ州の州知事時代に州向けにつくった「ロムニケア」。大統領になった初日に「オバマケア」を撤回すると意気込んでいるので可能性は低そうではあるが。。。(※ちなみに手続き上大統領の一存で「オバマケア」を撤回することは出来ないそう・・・)

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海外メディア 『アスペルガーの牧師』

米国・ニューヨーク州のシラキュースの話題。アスペルガー症候群の診断を受けた牧師の生活や信教との関係について。

“For local pastor Henry Clarke, a puzzle is solved when he’s diagnosed with Asperger’s as an adult” (地元の牧師ヘンリー・クラークさん アスペルガーの診断をおとなになってから受けて”パズル”が解けた) Syracuse.com

彼が創設したアスペルガーの人のための教会の前で

発達障害だから、信じやすいから、宗教に近づくというのは、支援者の中では何度か聞いたことがあるし、実際に新興宗教にはまってしまってという例も身近で見てきた。(※ただしデータとして発達障害と宗教の関係を調べたものは僕は見たこと無い) が、少なくとも、このヘンリー・クラークさんを見る限り、生きるための支えになるケースも当然あることがわかる。

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海外メディア 『いじめにあった自閉症児の父親の反応』

ここ1週間ぐらい各メディアを騒がせている話題のようだ。Father of autistic bullying victim speaks out CNN Anderson Cooper 360. 「いじめにあった自閉症児の父親が話す」

10才のAkian少年は元来おとなしい子どもだった。が、学校から「椅子を投げたり、同級生を叩いたりしている」と報告を父親が受ける。何かがおかしいと父親は思い、隠しマイクをつけて学校に通わせた所、担任の先生から口頭による嫌がらせを受けていた。

2ヶ月間、教育委員会(と訳せばいいのだろうか?)にこの教師の解雇をお願いしたが聞き入れられず、最後の手段としてYouTubeで訴えた。これがYouTubeで大反響を呼び、CNNの看板番組のAnderson Cooper 360(もともといじめ撲滅運動を展開して、レズビアンやゲイの子どもたちのいじめの実態なども過去に何度もレポートしている)などで取り上げられた。

番組の中で父親(Stuart Chaifetzさん、シングルファーザーだそう)や専門家(障害者権利保護の弁護士)が出ているが、3分の2の自閉症児が学校でいじめを受けているという調査があることが触れられている。ひとごとではないし、今回は学校の先生による事件なので、本当に残念なことだが、こういう勇気のある父親やそれをしっかりと取り上げてくれるメディアがいて良いと思う。(大統領選挙をみていると米国のメディアもかなり問題があるのだが、素晴らしいところもある。)

なお、YouTubeの力で学校は対策を取り、Akian少年も前の状態を取り戻したのこと。

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    【海外メディア】 自閉症の割合最新版 1/150 1/110 そして1/88

    Kaienで働きませんか? 詳細はこちら(http://kaien-lab.com/company/recruit/

    自閉症の比率。米国のCDCという政府機関が統計を出しているが、最新データが発表された。

    2008年 ・・・ 1.1% (88人に1人)

    2006年 ・・・ 0.9% (110人に1人)

    2004年 ・・・ 0.8% (125人に1人)

    2002年 ・・・ 0.7% (150人に1人)

    2000年 ・・・ 0.7% (150人に1人)

    CNNの記事はこちら

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    海外メディア 『自閉症スペクトラムの定義が狭くなる?』

    各メディアで報じられているところだが、来年、米国での自閉症スペクトラムの定義が変わることになっている。欧州の基準もあるけれども、日本は米国の基準(DSM-4が現行でこんどは5になる)に従う人が多いと思うので、案外大きな話題になるだろう。

    これまでも、DSM-Vが近い将来に導入されることは周知の事実で、しかもアスペルガー症候群が定義からなくなって自閉症スペクトラムに統一されるということは言われていた。

    しかし今回のニューヨーク・タイムズのこちらの記事などに見られるように、これまでよりも基準が厳しくなることが検討されていることがわかった。報道によると、今診断されているうちのかなりの部分(半分以上?)が診断から外れる予想もある。保険や学校での公的サービスが診断の有無に大きく左右される米国では、今回の報道が非常に大きな反響を招いている。

    以下ABCテレビでのリポート。(※日本で言うと「めざましテレビ」みたいな番組でも解説されている)

    video platformvideo managementvideo solutionsvideo player

    僕の見解としては、診断基準よりも診断の精度を上げて欲しい。今の基準でさえかなりゆるく診断する医師から、厳格に診断する医師もいて、混乱が多い。なので診断基準云々よりも医者やクリニックごとの信じられないぐらいのズレを修正して行って欲しいなぁと思う。統合失調症、人格障害、うつなどとも「誤診」が多いよう。今のような他の症状との取り違いが続くと、不適当な薬漬けにされてしまう恐れもあると思うし、実際そういうケースも多くなっていると思う。

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    海外メディア 『米国のKaien姉妹企業』

    これまでのこのブログに何度か登場しているAspiritechがFOXニュースで取り上げられている。代表のブレンダも元気そう。今年は本家本元のSpecialisterneも米国進出を本格的に考えているよう。楽しみ。

    Autistic Adults Find Work Testing Software at Aspiritech: MyFoxDETROIT.com

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    海外メディア 『ADHD用の薬が不足 需要の急拡大で』

    年末にニューヨークタイムズが記事を掲載。年明けに各社がフォローしている。

    ニューヨークタイムズの記事はこちら。F.D.A. Finds Short Supply of Attention Deficit Drugs 『FDAが注意欠陥用の薬の不足を指摘』 その他の記事のうちDaily Mailの記事はこちら。Shortage of ADHD drugs as production can’t keep pace with demand from patients 『ADHDの薬の不足 生産が需要増に追いつけず』

    まずはじめに僕のスタンスを。ADHDは発達障害の一つ。(※日本では発達障害はADHD、自閉症スペクトラム、そして学習障害の3つが主) ただしADHDだけが見られるケースは少なく(というよりもそれだけだと社会に適応でき、少し変わった人、ユニークな人、発想が豊かな人、話しがまとまらない人ぐらいで職についている場合が多い)、圧倒的なケースはADHDと自閉症スペクトラムが両方とも感じられるケースが多い。実際に医者によってまったく同じ人を全く同じ時期に診断して、ADHDとアスペルガーの2つの診断が出ることは非常に多い。というか、一緒の診断であることが少ない。それだけ見分けがしにくい。欧米でははっきりとADHDと自閉症スペクトラムを分けるが、あいまいに判断している日本のほうが実際は実態にあっているような気が僕は個人的にしてきている。

    ADHDの薬はおおきく2つに分けられ、成分はアンフェタミン(日本未認可、代表的な薬 アデロール)と、メチルフェニデート(日本でも18才以下のADHDやナルコレプシーなどに使われている、代表的な薬 リタリン、コンサータ)がある。記事でも触れられているが、ともに、副作用の面から非常に懸念されている。簡単に言うとアンフェタミンは麻薬として、日本では規制されているほどである。

    リタリンやコンサータについても日本でも色々と意見が聞かれる。記事では(米国の)大学生が一夜漬けの試験対策に使うと指摘していて、そもそも治療目的ではない使用がされているのが問題とされている。生産が追いつかないのは、現実に需要が増えているのだがその中に中毒的な使用例が見られ、そうした利用を抑える政府への活動への配慮をしつつなのでということも書かれている。

    いずれにせよ、薬の乱用を防ぐには、きちんと医者で処方してもらうしか無い。発達障害に関する薬の使用、特に幼児・子どもについての使用については実はまだあまり僕も知らないが、被害者と言える人は徐々に発言をし始めている。なので、まずは医者に行くこと。それで終われば良いのだけど、医者にも残念ながら正直困った人たちが色々いるので、「まっとうな医者」に相談して必要なら薬を処方してもらって欲しい。

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      海外メディア 『自閉症スペクトラムのマウス』

      米国の自閉症啓発・研究団体であるAutism Speaksからの情報。今年の自閉症関連の10大ニュース。「自閉症スペクトラムに似せた実験用のマウスを誕生させた」とのこと。記事はこちら

      『Gene Knockout Mouse May Offer Leap Forward in Autism Animal Models』 (遺伝子操作したマウスが自閉症の動物実験を前進させる可能性)が記事のタイトル。具体的にはCNTNAP2という遺伝子がないという。これがない3分の2のケースは自閉症と診断されているという。

      Autism Speaksの記事より

      New mouse model exhibits all core autism traits; may offer advantages for testing helpful medicines (この新しいマウスは自閉症の主要な特性をすべて示していて、医薬品のテストに威力を発揮するかも知れない)とのこと。Autism Speaksは集めた巨額な寄付金を使い製薬会社を支援している。「治す」ということがかなり大きな声である米国の自閉症事情は日本の感覚からすると少しズレを感じるが、前進したのはよいことだろう。

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      海外メディア 『自閉症に理解のあるサンタが増加中』

      一年前にも本ブログで紹介したサンタ(自閉症の子供に人気のサンタクロース )が今年も米国に登場。数も増えているらしい。

      Autism-Friendly Santas Save Christmas for Autistic Children (Fox News)

      FOX Newsの同記事より

      どういうところが自閉症に理解のあるのかというと、自閉症の子供は、ノイズや音楽、人ごみ、予想外の状況が苦手。しかも(デパートにいるような)サンタに会うまで長い列を作らないといけないが、それが待てないことを理解して、その対策を取ったサンタなのである。

      Many children with autism are especially sensitive to loud noises, jangling music, crowds and unpredictable situations, and some parents say the idea that they could wait patiently in a long line to see Santa is laughable at best.

      記事にもあるが、この新手のサンタは、Sensitive Santa と言われている。音楽がかかっていなかったり、ライトを落としていたり、その他派手な飾り付けもなかったり。他の子から見ると非常に質素な面白みのない、でも自閉症の子供にとってはとても充実した体験になるのだろう。

      日本はこういった取り組みはまだまだですかね。。。

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      海外メディア 『自閉症の不眠 メラトニンが効くとの研究』

      自閉症など発達障害の人は、脳の機能が違うために、日常生活に色々とズレや困難がある。睡眠障害はよく聞くところ。昼間少し眠たそうな人が多かったり、急にガクンと眠ってしまう人もいる。睡眠が足りないと、元々の特性・弱みである、変化への対応が一層苦しくなったり、ミスが増えたり、してしまう。

      More Evidence that Melatonin Eases Autism-Associated Insomnia (Autism Speaks)
      『自閉症関連の不眠をメラトニンが緩和するという追加の証拠』

      研究に協力したのは3~9歳の子どもたち。定期的な服用(1~6ミリグラム)を14週間続けたという。記事によると半数以上の発達障害の子どもは不眠の傾向があるという。今は結構大丈夫のようだが、たしかにうちの子も小さい時は睡眠のリズムが整いにくかった。

      なお、記事の中では、メラトニンを個人の判断で服用するのは進めておらず、医師に相談することとしている。

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      海外メディア 『10代 学校外の活動が乏しい』

      アスペルガー症候群や自閉症スペクトラムの10代の子どもが学校の外での活動が殆ど無いということの分析。

      Teens with autism face major obstacles to social life outside of school, study finds (Medical Press) 『研究結果: 10代の自閉症児、学校の外での社会生活で大きな障壁にぶつかっている』

      自閉症と書いたが、原文はASD(多くの場合はアスペルガー症候群など自閉症スペクトラム)という表現なのと、学習障害なども含むとあるので、ニュアンスとしては日本では発達障害といわれる層の子どもたちであろう。

      “Out of this group, teens with an ASD were significantly more likely
      never to see friends out of school (43.3 percent), never to get called
      by friends (54.4 percent), and never to be invited to social activities
      (50.4 percent) when compared with adolescents from all the other
      groups.”

      データは以下のとおり。10代の自閉症児への調査。
      ・ 学校以外では友人と一切会わない 43.3%
      ・ 友達から電話がかかってこない 54.4%
      ・ 社会活動(遊び)に誘われない 50.4%

      limited or absent peer relationships can negatively influence health and mental health, especially during the teen years.

      限定された社会活動は、精神的な面を含めた健康、に特に10代の間は影響するとされている、という。

      我田引水だが、Kaienで今年から10代向けのイベント「Kaien 4 Teens」を始めたのは、この「社会の場で揉まれる場がない」という問題を感じたから。数字で出してもらってほんとうに有難い。来年春からはTEENSとして学習塾&部活動、ということで学校ではできない社会活動を勉強や習い事の場で発達に凸凹のある子どものために作っていこうと思っている。

      TEENSは学生インターンも募集しているのでぜひご連絡を。

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      海外メディア 『自閉症 診断名の基準はまちまち』

      こういう研究がきちんと出てくるから米国は好きだ。コーネル大学の研究者による調査。

      自閉症 クリニックや医者によって診断基準が異なる Autism: Diagnosis can vary greatly by site, clinician (Modern Medicine)

      日本でも同じことが言えると思う。Kaienで多くの人に会っていていつも感じること。医者や病院によって診断名が本当に異なる。

      この記事によると、調査は2000以上のケースについて行われた。診断名は主に3つ有り、自閉症、PDD-NOS(特定不能の広汎性発達障害)、そしてアスペルガー症候群。

      クリニックは信頼のおける所(ドキュメントがきちんと作成され、標準的な診断機材を用いているところ)なのだが、例えばアスペルガー症候群と診断された割合が0~21%と大きな(統計的にも優位な)ばらつきが出たという。

      つまり診断名も異なるし、カットオフポイントも異なるというわけ。今回の米国での研究は自閉症群だけだったが、ADHDや学習障害も入れたら、日本で調査したら大変な混乱があることが分かりそうな気がする。

      理想とされるのは、記事にもあるように、言語、社会性、など機能別に評価をしていくということ。つまり診断名にこだわらないで、状態をみましょうということ。国連もそのような基準で動き始めているはずだが、お役所や、お役所に従う部分の多い企業人事はどうしても診断名で動かざるをえない所が多い。

      理想的な状態に行くまでにはこういった調査がどんどん出て、診断のびっくりするほどのあいまいさが理解されないといけないと思う。

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      海外メディア 『考えられる限りの支援を受けた発達障害児の第一世代 大人の世界へ(3)』

      第一世代には最近お会いする頻度が高まっている。職場で扱いやすいという評価を受けそうな人が多いが、人としての意思・アイデンティティが希薄な感じも受ける。「ゆとり世代」ということなのだろうか?それにしても。。。

      ということで、発達障害児の第一世代のNY Timesの翻訳第3話。過去のリンクはこちら。(1)(2)

      原文はこちらから。『自閉症であることと大人の世界で居場所を探すこと』 Autistic and Seeking a Place in an Adult World (New York Times)

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      父の先の転勤先のミュンヘン。ジャスティンは癇癪で学校から追放されてしまう。その前の時代だったら、施設に入れることになったかもしれない。ジャスティンの両親は米国に帰り、よりよいサービスを求めることになった。

      フロリダの学校でも、自閉症の程度の強さを指摘された。すでに抑うつ状態の母親には重く響いた。 しかし行動療法によって、ジャスティンの癇癪は薄れていくという効果も出てきた。絵を描くことによって、「今日は何をしてきたの?」という支援者からの質問にも答えられるようになった。ジャスティンは9才の時には、漫画大会で賞を得るほど絵が上手になっていた。(当時の新聞記事(1)(2)

      そして、ジャスティンは、障害のある子どもが通常クラスの子どもと完全に一緒に学ぶコースに入ることができた。母親は、まだジャスティンが苦手な社会スキルの向上にはもっとも良い方法だと考えた。

      裁判所で、統合教育(障害児が通常クラスで一緒に学ぶクラス)に取り組むように規定した後でも、実際上に統合教育のクラスに入れることは難しかった。しかしジャスティンの家族はモンクレールですでにトレーニングを受けた教師や整った制度があり、そこでならジャスティンが受け入れてもらえることを知ったのだ。

      2002年にモンクレールに引越し。しかし新しい環境や新しい支援者へ適応するのはジャスティンにとっては難しい。時間がかかった。教室では絵かきに没頭。2本線を書くごとに、鉛筆を削ったりした。

      学校ではパソコンを使ってアニメーションを描くことを新たに習った。(その時の作品) 家族には「近寄るな」「(僕に)興味をもつな」と言うような反抗もあった。が、彼の自閉症的な特性は、クラスでは人気も読んだ。人気の無い先生に、「君は首だ」というのにクラスメートは喜んだし、スケッチブックは他の生徒と交流するのに役立った。 

      マンハッタンのOutsider Art Fair(アウトサイダー・障害のあるこどもの作品展)で約40万円でジャスティンの絵画が何作品も売れることもあった(その時の作品)。両親は絵画の先生を雇ったり、ピクサー社へのツアーを組んだりした。

      一方兄のジュリアンは、「母さん、ジャスティンの絵画の才能に将来を見るのはいいけれども、もしうまく行かなかったらどうするの?」という声も家族の中で出ていた。そんな中でも、学校の先生たちはジャスティンが絵画の道を進むのを応援し続けた。ジャスティンにとって(そして他の若者にとっても)、親の手から離れて可能性を追求する道が、ゴールに到達する鍵になると思われたからだ。

      ジャスティンは毎週通っている医師について聞いた。母親は答えた。「ジャスティン、ゴールはなんだか知っているの?」 ジャスティンは知っていた。こう答えたのだ。「自立」。

      ため息を付いてアイポッドを聴き始めた。

      ++++

      残りは7回分です!!どうやら来年まで訳は掛かりそうだけれども、ジャスティンは本当に応援したくなるキャラクター。

       
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      海外メディア 『総合科学雑誌ネイチャー 自閉症特集』

      僕が設立に携わったAspiritech(米国・イリノイ州)も実例として出てきて驚いた。自閉症の人の能力を測るのに、言語テストに偏った現行のIQテストでは十分ではない。非言語のテストで測るIQではより高い数字が出る、という趣旨。

      英語だが、本文はこちら。http://www.nature.com/nature/journal/v479/n7371/full/479033a.html

      Changing perceptions: The power of autism

      ちなみに当社Kaienの英語でのミッションは、Change the Perception of Autism。自閉症のイメージを変えるという意味。まさにこの記事とシンクロしている。
       
      世界的に権威のある雑誌で、自閉症のイメージが変わりつつあるという記事が出るのはすごい。当社も、そして世界の多くの人が目指す社会がすこしずつ近づいているということ。
       

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      海外メディア 『自閉症児に配慮した「ライオンキング」 ブロードウェイで上演』

      以前、自閉症の子供に人気のサンタクロースでも書いたが、自閉症の子供は感覚過敏の問題が実は結構大きい。明かりや音に配慮しないと大勢がいるところには行きにくい、というか、行けないこどももいる。

      (※なお、あまりそういった傾向が見えないこどももいる。自閉症は根っこの症状は一緒だが、一つ一つの特性は一様ではない。)

      そういった子供のためのミュージカル。本場で本物のライオンキング。自閉症の専門家の助言を事前に取り入れて特別版をつくり上演されたとのこと。

      こちらの社会プログラムで実現

      To Broadway, With Autism (NY Times Blog)

      かなり好評だったそうで、次のバージョンも早くも検討されているとのこと。

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      海外メディア 『米下院 共和党と民主党が協力して自閉症研究の資金拠出延長を決定』

      3年間で600億円程度という。国を挙げての研究。すでにオバマ大統領も署名したとのこと。5年前に資金拠出を決めたものの延長策。

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