特集② 塾講師・教員から発達障害児支援へ
公立・私立校や学習塾など教育業界からのキャリアチェンジ。転職特集の第2弾では現場で先生として培ったスキル・経験を活かし、発達障害のある子どもに特化した支援職へのキャリアパスをご紹介します。
1. 求人情報
2. 前職から活かせる経験
子どもが好き!子どもの成長に関わりたい!という気持ちが重要です。お子さんの困り感がわかり、子どもとの関わり方の経験を強みとして働いていただけます。
「わからない」を察する力 → 教育業界にいると、学習に躓きを感じているたくさんのお子さんを見るので、どういうことをポイントに学習を進めていけばよいかアドバイスする力が身に付きます。そしてその力は、発達障害のお子さんに対するアドバイス方法とも一緒です。それぞれのお子さんの表情やしぐさをしっかりと観察し、アドバイスをする力はTEENSでも活かされる力です。
接しやすい空気感を作る力 → 初めて来所するお子さんはとても緊張感高く、自分から輪の中に入っていくことが難しいことが多々あります。そういったお子さんに対して、ここは安全な場所、そして安心して自分の気持ちを話せる場所、と思ってもらえるような雰囲気を作ることが出来る力は、前職から活かせる経験です。
3. 任される業務
お仕事体験(キャリア教育プログラム)
お仕事体験は当社オリジナル。学校の教科書にもなく、塾でも教えてくれない、でも社会で生きていくために必要な社会性やコミュニケーション力を身に着けるためのプログラムです。
発達障害のあるお子さんは社会に出てから暗黙のルールや明文化しづらいルールでつまづいてしまいます。そのような暗黙知を職場に見立てた環境で成功と失敗をしながら学んでもらいます。
プログラムを実施するときは「先生」ではなく「上司」役。従業員であるお子さんを、具体的に評価しながらお子さんの成長を促していきます。また、失敗しないように成功体験を積んでもらうのではなく、失敗してしまったときの対処方法も含めてお子さんと一緒に考えていきます。
学習支援
学校生活の中では勉強ができることも大切です。しかし、大人になると新しいことに挑戦をしたり、困った時に相談をしたりする力が必要になります。また、仕事をするときには、効率的に働くことが求められます。そういった大人になってからの「生きる力」を身に着けるために、「自尊心」「質問・相談力」「段取り力」の3つの柱をもとに、お子さんのサポートをします。
繰り返し支援を行っていくことで、質問をできなかった子が自分で質問をしに来るなど、勉強だけでなく人とのかかわり方に変化が見られていきます。
ご家庭との連携
定期的な保護者面談や日々の支援報告などご家族とコミュニケーションをとりながら、発達障害のあるお子さんの支援をしていきます。将来、そのお子さんが、どういった生き方をしていくのか、どういったところに難しさを感じるのかをご家族と一緒に考え、TEENSでできる支援を模索していきます。
4. プロの支援者になるために
子どもが好き!子どもの成長に関わりたい!という気持ちが重要です。お子さんの困り感がわかり、子どもとの関わり方の経験を強みとして働いていただけます。
社会を見渡す力 → 大人になって就職する時、そのお子さんに何が課題になるのかを考える力が必要です。教育業界の中にいると、”お勉強”の力にばかり目が行きがちですが、お子さんはいずれ社会に出ていくということを前提とする視点を常に持つことが大切になってきます。そのため、勉強を教える力だけでなく、自分自身がしっかりと現在の社会で求めらえる力をとらえていくことも必要となります。
アセスメント力 → お子さんの苦手の根本が何なのかを分析する力を身に付けることが必要です。それには学校の勉強だけでなく日常生活や家庭での生活も知る必要があり、多角的な視点で考えられる柔軟性・想像力がポイントとなります。そういった多角的な視点を持つことによって、そのお子さんへのアプローチ方法が多彩になり、きめ細やかな支援につながっていきます。
素早い安全管理 → お子さんは意図せず危険な状況に身を置いてしまったり、人を傷つけてしまうことがあります。それは発達障害のお子さんだとより頻度が多くなります。福祉の現場だからこそよりそういった安全管理が大切となり、それは教育の現場以上にセンシティブになります。そういったことをきちんと想定して、安全な環境を作る力、それを想定する力が必要です。
5. スタッフの声
30代男性(エイブルシーカー/拠点リーダー)
前職は中学受験塾の教室長でした。お子さんの目標に対する頑張りを応援し、工夫を凝らしながら教える仕事はとても楽しいと感じていました。中学受験合格というお客様のニーズに対して答えるのが自分の仕事だと思っていたのですが、「合格」というお客様の一番のニーズ以上に、「柔軟に物事を考えられる力」や「グループワークなど対話を通して未知の問題を解決出来る力」を伸ばすことに力を入れていこう、という会社の方針に違和感を感じるようになりました。もちろん先々そういった力が必要になることは分かりますが、当時の若かった私は会社の方針を100%推進することが出来ず、そんなこともあり転職を考えるようになりました。
Kaienはエージェントの紹介で知りましたが、最初は自分には発達障害の専門知識も経験もなく挑戦してみようとは思いませんでした。しかし当時の求人に「発達障害のある子の部活動」という言葉があり、楽しそうだなぁと興味を持つようになりました。子どもの支援や成長に関わる仕事は自分の希望にも合い、楽しく仕事が出来そうだと思ってKaienで働こうと思いました。今はお子さんの日々の成長を見られたり、半年・一年の単位で見ていくとどのお子さんも着実な成長が見られている、という実感がモチベーションになっています。
20代女性(エイブルシーカー)
前職は高校の国語教員でした。当時校内には発達障害を持っているお子さんもいて、学校が対応に困り、最終的には学校を出されてしまう子をたくさん見てきました。そうして出されてしまったお子さんは、特性として自分からコミュニケーションをすることが苦手なので、下手をしたら引きこもったり、孤立してしまったり、うまく生きていくことが難しいんじゃないかと懸念していました。そういった現場を見てきて、私は、上手に社会にナビゲートしていくことが出来たらもっといいのにと思うようになりました。そのためには、社会やビジネスの視点があったほうがいいと思いました。
Kaienは福祉とビジネスのバランスが絶妙で、自分が働いていくことを考えたらベストな環境だと思いました。だから、転職の時には不安というよりはわくわくした気持ちの方が強かった気がします。また、Kaienは様々な人が採用されていて、別々の視点からみることで、そのお子さんが育った環境では”当たり前”と思われていたことが社会の中ではそうではないと気づく機会もあり、教育の場として本当に良い環境だと思っています。学校の勉強だけではなく、生きる力という観点でお子さんに必要なことを見つけながら支援できるのは楽しいと感じています。