発達障害者の障害者手帳交付について
2010年9月16日
昨夜、東京都自閉症協会のメーリングリストで、発達障害者の障害者手帳交付についてのニュースが伝えられた。結構画期的な動きだと思うのだが、ツイッターで今朝つぶやいたところ、あまり反応がなかったので、あらためてブログに書いておく。
簡単にいうと、発達障害者の障害者手帳の交付基準が(一律であるべきなのに)全国の自治体によってまちまち。総務省はこれを重く見て、管轄の厚労省に是正を求めたというもの。
総務省の通知は、今月13日に発表になっている。総務省のウェブサイトはこちら。またマスコミでも取り上げられている。共同通信web版はこちら。
この通知のポイントは、僕が思うに4つ。
- 発達障害は日常的、社会的な制約を伴う場合があることが明確に示されている点(※発達障害については「分かりにくい障害」とされたり、「親の育ての責任」などと根拠のない差別を受けた時代が長く続いた)
- 国による支援については「発達障害者の特性を踏まえる」ことを強調している点
- 全国一律の平等な交付基準にすべきであることを指摘した点
- 療育手帳でカバーされない場合は、精神障害者保健福祉手帳でカバーされることを明確に図式化して示している点
もちろん、手帳がいらないという選択肢もあるし、取得が不適当な場合もあるとおもうが、手帳を取得することを決めた時に無駄にお役人に交渉しなくて良いのはほんとうに良いことだと思う。ただでさえ苦しんでいるから申請するわけで、これ以上余計な気苦労はしたくないから。
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