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海外メディア 『自閉症 診断名の基準はまちまち』

2011年11月19日

こういう研究がきちんと出てくるから米国は好きだ。コーネル大学の研究者による調査。

自閉症 クリニックや医者によって診断基準が異なる Autism: Diagnosis can vary greatly by site, clinician (Modern Medicine)

日本でも同じことが言えると思う。Kaienで多くの人に会っていていつも感じること。医者や病院によって診断名が本当に異なる。

この記事によると、調査は2000以上のケースについて行われた。診断名は主に3つ有り、自閉症、PDD-NOS(特定不能の広汎性発達障害)、そしてアスペルガー症候群。

クリニックは信頼のおける所(ドキュメントがきちんと作成され、標準的な診断機材を用いているところ)なのだが、例えばアスペルガー症候群と診断された割合が0~21%と大きな(統計的にも優位な)ばらつきが出たという。

つまり診断名も異なるし、カットオフポイントも異なるというわけ。今回の米国での研究は自閉症群だけだったが、ADHDや学習障害も入れたら、日本で調査したら大変な混乱があることが分かりそうな気がする。

理想とされるのは、記事にもあるように、言語、社会性、など機能別に評価をしていくということ。つまり診断名にこだわらないで、状態をみましょうということ。国連もそのような基準で動き始めているはずだが、お役所や、お役所に従う部分の多い企業人事はどうしても診断名で動かざるをえない所が多い。

理想的な状態に行くまでにはこういった調査がどんどん出て、診断のびっくりするほどのあいまいさが理解されないといけないと思う。

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