海外メディア 『ウィキリークス事件に見るアスペルガー症候群』 (3)
だいぶ長らく時間がたってしまったが、このシリーズの最後。前回のエントリーは==>(1)、(2)
ウィキリークス事件を受けた、英国の前下院議員の発言が、「ハッカーであり、アスペルガー症候群と診断されたGary McKinnon氏を米国は活用すべき」だ、というところで前回は終わっていた。
そのMcKinnon氏と同じ時期にニューヨーク・タイムズ紙をハッキングしていたAdrian Lamo氏の記事を本シリーズ最後にご紹介する。記事はこちらから。記事では、ウィキリークス事件については一切触れられていない。ただアスペルガーとハッカーの関係性については触れている。
Lamo氏はアスペルガーとハッカーについて、「技術的にはそんな難しいことはしていない。物事を違うように見るのが重要なんだ。(自分がアスペルガーで)人と違う脳をしているとしたら、たしかにそれはプラスかもしれないね」という。
だが、Lamo氏はMcKinnon氏がアスペルガー症候群であることで罪を軽減される可能性があることについて、「アスペルガーだからといって不正な行為を導くわけではないし、罪が軽減されるというのはおかしい」とも話している。
Lamo氏の発言を読む限りはアスペルガー症候群のハッカーというのは多そうである。しかし療育の流れにのせるのがもう少し早く、社会的なパワーの使い方や苦手な社会性の補い方を学んでいれば、少なくともこの2人はもう少し違う形で活躍をしていたかもしれない。記事の中にもあるように、Lamo氏が自分の特性に気づいてからは、大分落ち着いて振舞うことが出来ているようである。社会がますますコミュニケーション過多に振れていっている現代の社会では、早期発見・療育はやはり必要だと思う。
少し尻切れトンボの感はあるが、このシリーズは終わり。ここでは引用しなかったが、英語で以下のような記事を書いている人もいたので、ご参考までに。。。