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海外メディア 『ADHD用の薬が不足 需要の急拡大で』

2012年1月3日

年末にニューヨークタイムズが記事を掲載。年明けに各社がフォローしている。

ニューヨークタイムズの記事はこちら。F.D.A. Finds Short Supply of Attention Deficit Drugs 『FDAが注意欠陥用の薬の不足を指摘』 その他の記事のうちDaily Mailの記事はこちら。Shortage of ADHD drugs as production can’t keep pace with demand from patients 『ADHDの薬の不足 生産が需要増に追いつけず』

まずはじめに僕のスタンスを。ADHDは発達障害の一つ。(※日本では発達障害はADHD、自閉症スペクトラム、そして学習障害の3つが主) ただしADHDだけが見られるケースは少なく(というよりもそれだけだと社会に適応でき、少し変わった人、ユニークな人、発想が豊かな人、話しがまとまらない人ぐらいで職についている場合が多い)、圧倒的なケースはADHDと自閉症スペクトラムが両方とも感じられるケースが多い。実際に医者によってまったく同じ人を全く同じ時期に診断して、ADHDとアスペルガーの2つの診断が出ることは非常に多い。というか、一緒の診断であることが少ない。それだけ見分けがしにくい。欧米でははっきりとADHDと自閉症スペクトラムを分けるが、あいまいに判断している日本のほうが実際は実態にあっているような気が僕は個人的にしてきている。

ADHDの薬はおおきく2つに分けられ、成分はアンフェタミン(日本未認可、代表的な薬 アデロール)と、メチルフェニデート(日本でも18才以下のADHDやナルコレプシーなどに使われている、代表的な薬 リタリン、コンサータ)がある。記事でも触れられているが、ともに、副作用の面から非常に懸念されている。簡単に言うとアンフェタミンは麻薬として、日本では規制されているほどである。

リタリンやコンサータについても日本でも色々と意見が聞かれる。記事では(米国の)大学生が一夜漬けの試験対策に使うと指摘していて、そもそも治療目的ではない使用がされているのが問題とされている。生産が追いつかないのは、現実に需要が増えているのだがその中に中毒的な使用例が見られ、そうした利用を抑える政府への活動への配慮をしつつなのでということも書かれている。

いずれにせよ、薬の乱用を防ぐには、きちんと医者で処方してもらうしか無い。発達障害に関する薬の使用、特に幼児・子どもについての使用については実はまだあまり僕も知らないが、被害者と言える人は徐々に発言をし始めている。なので、まずは医者に行くこと。それで終われば良いのだけど、医者にも残念ながら正直困った人たちが色々いるので、「まっとうな医者」に相談して必要なら薬を処方してもらって欲しい。

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