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2019年社会的価値リポート 累計13億5,552万円(創業~2019年末)にKaien社長ブログ

2019年12月30日

Kaien社長の鈴木です。毎年年末に行っている社会的価値のレポート。今年もこちらでお伝えしていきます。

なお、当社の就労移行支援ガクプロを通じて就職をした人たちを中心に、500人に就業実態調査を行っています。そのデータも入れながらこの社会的価値リポートは書いています。細かな分析が見たい方はぜひ下記の記事をクリックしてください。

2019年版 発達障害 就業実態調査から① 診断・告知・気づきのタイミングは世代と性別で異なる

計算方法はKaienオリジナル

これまで当社のブログを丹念に見ていただいている人ならば、Kaienの社会的価値の計算方法はご存知かもしれません。しかしそういう方は稀有だと思いますので、改めて計算方法を下に記します。

会社納税額+社員納税額+Kaien経由就職者納税額(未来分も含む現在価値)+生活保護減少額(未来分も含む現在価値)ー当社に投下された税金=社会的価値

つまり、

  1. 誰かがKaien経由で就職すると、その人が税金を払うので、社会的価値はUP。なお、これから働き続けることを前提に未来の納税分も現在価値に戻して計算
  2. 一方で就職した人が離職すると、また社会への経済的な貢献が薄れるので、その分はDOWN。つまり、定着率を毎年確認し、1から相当分を減額)
  3. また生活保護受給者が就職すると、その減額分が社会的にプラスなので、相当分を算入。
  4. 当社が、社員の所得税・住民税・消費税で納税したり、当社が法人税などで納税した分は、国庫への返金となるので、社会的価値はUP
  5. 最後に、当社は障がい福祉サービスで税金を元に運営している事業が多いので、その分を減額。(順番で言うと5があって、1~4が始まるのですが、ここでは計算式の流れで説明)

ということです。

昨年末時点で累積12億円の価値創出 今年末は…

2009年に創業した当社。ちょうど10年経ったわけです。設立以来10年間で積み上げた価値が今年計算されました。

結論から言うと、今年は約9,300万円を上積みし、約13億5千万円の社会的価値になりました。(上記の1~5の途中式にある変数が一部変わったので、例えば消費税ですね…、過去分含めて少し数字が変わったところがあります。)

13億という数字が多いか少ないかと言うと、わかりません。多寡よりも、ただ単にお金を稼げば良い、ただ単に就職に結びつければ良い、という風に株式会社だと思われがちですので、当社は違うのですよ!ということをアピールするためにも、またパートタイムも含めると既に250人を越える人が働いている会社なので創業当時からの大切にしていることを忘れないためにも、数字を取り続けることが何より重要だと思っています。

少し脱線しますが、今年から来年にかけて内閣府とGSC(G8を母体にする社会インパクト投資推進組織)が進める「社会性認証・評価実証事業」の対象に当社を選んでいただいています。このため、実はこの年末は、Kaienが社会的価値に体制的に事業的にどれだけコミットし、そして実際社会的価値を出せているのかをB Impact Assessmentという米国でスタンダードになりつつあるツールで評価・分析も行っています。(下の記事を参照)

利益の量ではなく質が問われる時代へ

社会的価値を構成する要素(就職者数、定着率など)のご紹介

ではおよそ1億円を積み上げた今年の成果を振り返りたいと思います。

利用データ
  • 就労移行支援(大人の発達障害者向け) 約180人/日(累計 1,517人)
  • ガクプロ(大学・専門学校生向けプログラム) 約200人/月 (累計 940人)
  • TEENS(小中高生向け 放課後等デイサービス) 約600人/月(累計 1,191人)
就職データ
  • 就職者 221人(創業~2019年末の累計 1,232人)
  • 定着率 95%(1年後)
  • 給与平均 240万円(年収) 
従業員データ
  • 人数 275人(常勤換算 約130人)
  • 年齢 21~74歳
社会的価値
  • 累計分 13億5,552万円(創業~2019年末)
  • 19年分 9,384万円

変わらず積み残しの課題 子ども向け事業の社会的価値計算

いつものとおりですが、子ども向けサービスの価値をどう出すか、つまり就職にまだつながらない子どもたちを放課後等デイサービスという障がい福祉サービスを活用することで行う社会的、経済的な価値をどう計算するかは考慮中です…。つまり子ども向けの教育事業(TEENS)は社会的価値はマイナスということで今のところ計算しています。

そのマイナス分が7億7千万円ぐらい累積であるので、就労部門だけで見ると今年で20億円を超える価値を出したことになります。

バックナンバー(過去の社会的価値リポート)

上から2015年、2016年、2017年、2018年のリポートです。毎年このリポートを計算し、ブログに書くと1年が終わるなぁと思います。また来年(2020年)もKaienをよろしくお願いいたします。

福祉に税金を使うと経済的に無駄になるどころか得をする (2015年 今年のKaienの就職支援実績・社会的価値など計算しました)

年末のKaien通信簿 今年は赤点すれすれです

社会的価値が10億円の大台へ

発達障害は最も就職支援が簡単な障害になったのか? 2018年社会的価値リポート

 

 

文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS大学生向けの就活サークル ガクプロ就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA)。星槎大学共生科学部 特任教授 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴社長ブログ一覧

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