うさぎとカメ
発達障害の人材紹介。左から右へ人を動かせば良いわけではない。なのでKaienは職業訓練を行って、数ヶ月の成長を確かめて、しっかり評価をして、受け入れ企業のもとに届ける。
なかなか成長が見られない人もいる。でも発達障害的な良さは、真面目なこと。繰り返し取り組めること。昔、元巨人の桑田真澄さんが「僕は器用ではない。不器用だ。だが同じ事を何度もできる」というようなことを言っていた。桑田さんがアスペルガー症候群というわけではないが、同じような強みを発達障害の人に感じることが多い。
今日も実習が終わった人、一次面接を受けた人と連絡をとりあった。コツコツ頑張っている。絶えず前に進むことがやっぱり重要だと思う。不器用なことがかえって得なこともあるはず。基本にひたすら忠実に就活をしてほしいし、就職後はやはり基本を忘れずに職場で活躍してほしい。
ただ残念なのはここが目標と決まっていても、経済・産業構造が常に変動する。このため数年、数十年のスパンでキャリアプランを描ける社会でないこと。うさぎでないと上手に就職、定着できない世の中なのかもしれない。カメの人生をどうやって手助けしていくか。Kaienを経営していると時代を読む力が本当に重要だと思う。
そんなことを思いながら、今夜はあるビジネスプランコンペティションへ。2年前にKaienも出場したMBAnoWA!だ。そこでKaienと同じ年に決勝に進出した企業の一つノボットさんが、KDDI系の企業に15億円で先ごろ買収されたことを知る。こちら。すごい!!一度夕食も共にさせていただいたが、動きの早いスマートフォン関連の市場で素晴らしい事業展開をされたという。
とてもノボットさんのスピードにはかなわないが、うちはうち。カメとして全速力で駆けていくしかないなと思った。