ADHDに多い?青い鳥症候群
当社について。まずは利用説明会にお越しください。採用情報も下記から。
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定着支援では、就職した後、しっかりと実力を出せているか、楽しく働けているか、違和感を覚えていないか、管理者・雇用主も同じく満足しているかを、確認し、場合によってはアドバイスをしています。僕が定着支援を行うのは大体週に1回。その他にもガクプロやTEENS、就労移行の現場に立ちますが、一番勉強になるのは定着支援です。就活支援をした後にどのようになっていくか、事後・下流を見ることで何が正しく何が間違っていたかという上流を見直すことになるからです。
昨日も定着支援に行ってきました。定着支援でも感じましたし、この数日訓練修了生から受けるメールも読んでいても共通して感じたのは、「青い鳥症候群」です。
「もっといい人!もっといい仕事!」理想を追い求め続ける青い鳥症候群とは
http://matome.naver.jp/odai/2141636219674883801
メーテルリンクの青い鳥のお話を一度は耳にしたり読んだりしたことがあると思います。理想を追い求め仕事や大学、恋人を次々と変えてしまう人たちのことを青い鳥症候群というそうです。もっといい仕事があるはず、もっといい人と出会えるはずと毎回何かが続かない・・・
青い鳥症候群については発達障害の人の支援をする中で出合いました。自分が感じていた違和感はまさしくこれだなぁという感じで。発達障害の中でもADHD(ADD)の傾向が強い人に多いと思います。青い鳥症候群というのは表面で、ベースとして発達障害があるケースが多いということかもしれません。
何を隠そう、自分もキャリアを大きく変えてきた人間です。ですので転職自体はプラスに転じることが多いことも理解しています。なので転職すると、転職回数が多いとADHDだということを言いたいわけではありません。優秀な人ならば引き抜かれることもあるでしょうし、水の合っていない場所で苦しむ一方なら転職はプラスになります。
ただ今の職場にある程度フィットしているにもかかわらず、あまりにも安易に突発的に決断したり、あるいは無理筋を追いかける様子は、周囲にいてやはり声をかけたくなるわけです。95点なのに100点を目指すというのは悪くはないですが、案外その場(現職)で100点を目指せますし、多くの場合(転職をすると)95点から下がってしまうという感じでしょうか。
発達障害の人でADHDの傾向が強く、離転職を繰り返す人に、僕が個別相談などでそれこそ口が酸っぱくなるぐらいお伝えするのは、「信頼できる人を持つこと」と、「その人の意見を聞いてから行動を起こす事」です。最終的には自分の内なる声に従うのだろうなぁとは思うのですが、一度ほかの物差しで測る癖をとにかく付けてほしいなと思っています。
なお、青い鳥症候群は、当社が属する福祉の世界でも結構多いです。理想主義な人が多いからだと僕は理解しています。当社の書類選考や採用面接でも、青い鳥症候群かどうかは意識的に確認をしている部分です。やはり自分の価値観がぶれやすい人、自分の人生が組み立てられない人は、ほかの人の人生に携わるのは厳しいなと思います。四六時中、自分の中にいる自分の声をしっかり聞いて、感情的にも論理的にも消化がある程度できるというのは、なかなか出来づらいのですが、そういう人を集めるのが僕の仕事であるとも思っています。
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