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発達障害のあるお子さんの子育て 親御さんにも発達障害の傾向がある場合

2015年7月8日

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発達障害の診断を受けているお子さん。親としてはどのように子育てをしたらよいのか日々悩まれている方が多いと思います。問題・課題が多いからというよりも(発達障害の多寡に限らず)簡単な子育てというのは無いでしょうし、特に最近の一人っ子で、かつ核家族、場合によってはひとり親の場合、他の(発達障害の無いお子さんの)子育てとどう違うのかということを考えても、なかなか他の家庭が見えにくいということがあります。

もう一つの複雑さが、発達障害のお子さんの子育ての場合、親御さんも発達障害の傾向がある場合がやはり多いであろうということです。発達障害は脳の機能障害と言われ、遺伝子が関係しているのはほぼ疑いのない事実ですので、先天的であり、遺伝的であるという傾向は否定できないからです。両者とも発達障害の場合、対人関係が苦手な親御さんが、対人関係が苦手なお子さんに接するという、なかなか大変な状況が、すべてではないですが、起こり得ます。

親に発達障害の傾向がある、あるいは診断のあると、子育てが下手だというわけでないです。むしろ、非常に念入りに調べて熱心な場合もありますし、能天気なタイプの(発達障害の)親もいて自由闊達に子どもが育つというのも、実際見ています。

発達障害というのは、頃合いがわかりにくい、つまりちょうどよい状態にあることが難しいという共通の特徴はありますが、積極奇異と言われるガンガンとおしゃべりをするタイプがいると思えば、受動型というすべてを呑み込んでしまうような極端に物静かなタイプもいます。

このうち、親子が似たタイプであると、発達障害の傾向がある親でも、「ああ自分と似たことがあるなぁ」ということで理解ができることが多いようですが、複雑さが増してしまうのは、まったく正反対の場合です。特に親が発達障害のうちでも多動でどんどんと予定を入れまくってしまうタイプにもかかわらず、子どもがのんびりとしていながら過敏というか打たれ弱い場合は、特に相性が悪いなぁと。。。子どもが苦しむケースが見られる気がします。そしてそれを見て親もなんでこんなに一生懸命子育てしているのに、、、と悩む感じです。

発達障害というのは、例えば米国のADHDの診断率を見ると10%を超えてきていますので、上に述べた僕が感じている現場での印象も、ただ単に、発達障害抜きでも成り立つ、つまり、自分と違うタイプのお子さんが生まれると親としては混乱するということだけで、それは「みにくいアヒルの子」みたいな感じで、なかなか子育てが難しいということの一つの例なのかもしれません。 が、親が積極的で子がナイーブですごく受け身、という場合は支援者として気を配る必要があるなぁと特に感じるところです。

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