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名前で呼び合う

2014年12月21日

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貧乏暇なしで今日も仕事でした。年明けに2つの拠点の立ち上げがありIKEAで発注をするものを選定したり、拠点立ち上げによって50人程度のシフトが変わるのでそのパズルのようなExcelを修正したり、新し物好きのためグーグルの新しい会議システムChromebox for Meetingsを一昨日導入したところ早速初期不良が出てメーカーのASUSさんと120分にわたる長時間のストレスフルな電話でやはり解決しなかったり、いろいろ大変な一日でした。

とはいえ、電話の相手との修羅場を味わいながらも、合間合間でTEENSお仕事体験セッション(発達障害児向けのキッザニアとお考えください)を見学する良い1日でもありました。最近はすべてのセッションを見る余裕が少ないので、ながらであってもセッション見学は貴重です。

お仕事体験の最近の設定は、カフェの給仕。Cafe TEENSというお店で働く様々な場面を学ぶというものです。今日は、給仕の言葉遣いや表情・態度がポイントでした。「・・・でよろしかったでしょうか?」という表現がNGとされるなど、なかなか厳しい設定でした。 (ちなみに、この「・・・でよろしかったでしょうか?」は、20年ぐらい前はほとんど聞かない言葉でしたが、15年前にNHKでの初任地鹿児島に行った時に、すべてのお店で過去形をつかっており、南九州の独特な表現と教わりました。それがいつの間にか”海を渡って”、全国津々浦々に広がっているのをみて感動しています)

リアルな設定にもスタッフのこだわりを感じましたが、セッションのやり取りでよいなぁと感じたのが、子どもたちが名前で呼び合っていることでした。

当社では、子ども同士だけでなく、スタッフについてもできる限り名前で呼んでいます。当たり前かもしれませんが、発達障害の(傾向のある)子は、名前で呼ぶケースが少ないと思われ、人を人として認識していないのか、それとも認識しているけれどもそれを言葉で伝える時に名前で伝えるとより温かみがあるのが理解しにくいのか名前を呼ぶことが非常に少ないなぁとかねがね思っていました。なのでTEENSもガクプロもKaienも「先生」とか「ちょっと」とかそういう呼び方はNGにしています。

いくら個性を伸ばしても、いくらとんがりを伸ばしても、やっぱり最終的には対人力がビジネスでは重要です。一匹狼でフリーランスになればよいじゃないかという意見もありますが、だとしたらなおのこと顧客や取引先とのコミュニケーションが必要になります。なので、どうであっても、対人力は重要であり、名前を呼べるというのは最重要かもしれない思っています。(あいさつが重要という人もいますが、正直あまりそうは思いません。というのも、あいさつを叩きこんでも、機械的に覚えるだけで、味噌となる相手を人として認識することにつながりにくいと思うからです。一方で、名前で呼ぶことを繰り返せばしっかりと相手を認識する癖がつくのではないかと思っております。)

また、名前を呼び合っている効果でしょうか、休憩時間なども子ども同士で会話が弾んでいて、なかなかほほえましい感じでした。学校で友達ができない、できにくい、という親の目からは感涙ものかもしれません。(僕も息子に友達はいるの?と聞いた時に、彼が挙げた名前が従兄弟の名前で、それは友達ではない、、、とがっかりした思い出があるものですから。。。) 不思議と事業を通じて想像以上のペースで、場づくり、人のつながりができているのだなと感じます。

今年は忘年会に一つも出席せず(呼ばれず?)、クリスマスの到来もコンビニでクリスマス用のチキンを勧められてようやく気付くというゆとりがない状況で、しっかり現実をニュートラルな立場から見られているか一抹の不安はありますが、現場を見ると羅針盤がきちんと整うような気がします。

宋文洲さんの言葉で、『リーダーにとって現場は実情を知り、アイディアと情熱が湧く場所だけではなく、隠れて傷を癒す場所でもある。』というのがありましたが、そして別に傷は今はそんなにあるわけではないですが、まさにそんな感じだなと思った一日でした。

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