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発達障害党を結党?

2016年7月10日

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参議院選挙の投票に行きました。実家に住民票があるので、西武池袋線などで往復で4時間弱、1000円以上かけて埼玉の奥地まで。

ここ数年仕事で行けないことが多かったのですが、今月は幸か不幸か日曜日がやや暇。今日も往復する時間がありました。

投票所はバブル期に計画され、いまだ全く進んでいない区画整理の事務所跡。のんびりとした時が流れていました。

僕の地元は平均年齢高く、人口減が加速している自治体です。実家から投票所に行くまで何人かの人に会いましたが、自分の年齢の1.5倍か2倍ぐらいの高齢者にしか会えませんでした。子どもの頃は賑やかに見えた駅前も10年ほど前から完全にシャッター通りです。

そりゃ、西武も負けますよね。今日もしっかり敗戦です。

片道2時間ほどかけて投票、面倒だなと思ったのですが、個人的には良かったです。なかなか普段の生活でゆっくりと候補者・政党の比較はできないですから、最後までウェブサイトなどを見て検討しました。

NHKで働いていたときには選挙の楽しさを知りましたが、伝える側なので自分の政治的なポジションはそれほど強く意識せず、出来る限り中立にと考えていました。

退社してはや9年。中小企業の社長になり、福祉の事業に両足突っ込んでいて、日々貧困問題とも向き合う身となりました。なかなか政治が関係しやすいポジションとなっています。一票の責任や意味をより感じやすいです。

国や自治体の政策が当社事業、そして日々付き合っている発達障害の人たちの現在・未来に影響します。今日は各政党や候補者のサイトはもちろん、障害福祉について各党の公約をまとめたブログも参考にさせていただきました。分かりやすかったです。ありがとうございます。

lessorの日記
http://d.hatena.ne.jp/lessor/20160627/1467042320

ただし、もちろん、障害福祉関係で投票先を決めるというのも多少あるのですが、今の日本の状態は、障害福祉の政策が若干かわっても、個人レベルでさえ生きづらさがほとんど変わらないと思われるので、もうちょっと根本を変えないといけないなと個人的には感じています。

例えば、発達障害党を作って、発達障害の人(おそらく5から10%とその家族を考えると20%ぐらいの基礎票が望める?)向けの公約を掲げても、結局、利権・予算の取り合いで、何も上手く行かないでしょう。

このため、個人的には、、、

・まずこの国が経済成長するという幻想をそろそろやめてほしいこと。黄昏の国の中で、いかに一人一人が生き生きと社会参画が出来るかということに注力してほしいこと。経済成長を考えるとどうしても一部の産業や企業、個人に富みが偏らざるを得ず、そういう戦略は中国や米国、インド、EUはできるでしょうが、人口が減りつつあり、一人一人が限界まで働いて疲弊している日本では難しい。

・なので、宝石を、ヒーローを探すよりも、一つ一つの石をしっかり磨き、普通を誇れるようにしてほしいこと。この国の人は良く頑張っていると思いますが、一人一人はもっと成熟できると思うし、もっとよい職業人になれる人が多いと思います。また発達障害の人たちと接していると、明らかに上手に使われていない(失業している)人が多すぎる。もったいないです。

・(人によってクリエイティブにだったり、コツコツと熟練工を目指したりと違うゴールに向かって)楽しく働くための教育をしてほしいこと。高校や大学無償化しても、そこで学ぶものが明後日の方向だったら意味がないですから。”高学歴”でなくても意味ある教育を受けたと胸を張れるようにしてほしいこと。

などでしょうか。どうしても日々の自分目線からになりますが、現場にいるからこそ見えるものはあると思います。兄弟みんな大学院に行ってしまった学歴ヘビーな一家からの発言だとあまり真実味が無いですが、、、皆さんが言うように貧困の連鎖をしっかり止めて、一人一人をしっかりと活用できるようにしたほうが良いと思います。

でも、低所得ほど、独身ほど、低学歴ほど、投票には行かないようですが、そこが貧富の差が広がると階層化しやすい理由のひとつかもしれません。

選挙に行くのは誰か?:婚姻状態、有子、中間集団と投票率
http://csrda.iss.u-tokyo.ac.jp/panel/dp/PanelDP_090Nagao.pdf

年々投票したいと思う政党や候補者が少なくなる気がします。夢じゃなくて現実的な希望を見せてくれる政治家が出てきてほしいなと思います。今日もいっそのこと、投票用紙には、「バーニー・サンダース」とか「ジョン・ケーシック」と書きたくなりましたが、そうもいかないですものね。

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