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なぜあなたはできないのか?ではなく、なぜ自分はできるのか?を考える

2016年3月17日

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今日は午前中定着支援に行ってきました。もう就職してから2年も3年もたった人の定着支援です。

定着支援ってお金になりづらいですし、かなり地味な活動ですが、就職前の支援、就活中の支援、そして、就職直後の支援、そして定期的な支援と、その人の軌跡を見ていくと、やはり点ではなく線や面で見えるものがあって、ビジネス的にもよいですし、支援者としてもレベルが上がりますし、自分にも学びがあるものです。

今日はある人のある行動が印象に残りました。具体的には個人情報なのでもちろん書けないですけれども、「周囲から見るとなんでそれが出来ないのかなぁ」というようなミスやズレがあり、職場で上司に注意されるとのこと。話をするうちに僕が「なぜ自分だったらそのミスや抜け漏れがなく、つつがなくできそうなのか」ということを解説していることに気づきました。これってやはり良い支援を探るうえでの一つの方法だと思っています。

発達障害的なズレ(空気が読めない、気持ちが読めない、衝動的な言動がある、抜け漏れがある、ミスがある、取り違えるなど)は、誰にでも起こることです。が、多くの”定型発達者”は上手にそのズレを回避する術をしっています。ただし、なかなか言語化できない。つまり”アートの世界”として定型発達の世界から輸出されていないために、発達障害の人は困っているともいえます。

「なんでできないの?」という指摘の仕方は、支援や教育側の無力さとして、「なんで出来る方法を説明できないの」という感じで、ブーメランのように帰ってくるものです。「あなたができる方法」を考えるうえで、まずは卑近な「自分ができるのはなぜか?」を考えるのは、少なくとも僕には考えやすい方法です。

と、ここまで書いて、そういえば当社を利用している訓練生や学生、お子さんにはこういうアプローチが概ねできているのですが、ミスや抜け漏れが多い部下(当社スタッフ)には、「なんでてめぇできないんだよ、、、」みたいな感じになることが多いことに気づきました。いえ、白状すると以前から気づいています。

教育や支援の方法に発達障害の多寡は関係ないと思うのですが、なぜかスタッフにはキツク当たってしまいます。なぜなのでしょうか??? この辺り、社員にも支援をする利用者にもしっかり、真摯に対応できる人に「なぜ自分はできるのか」を教わりたいところです。

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