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障害者福祉施設の(スタッフの)人材定着について

2014年10月16日

当社について。まずは利用説明会にお越しください。採用情報も下記から。

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この時期になると卒論や修論の調査が行われます。当社にもある大学院から「障害者福祉施設では人手不足が慢性化している。中でも人材定着が悪いのが原因ではないか。実態を探って対策を考える」という形で調査依頼が来ていました。

普段はほとんどこういうことに反応をする暇、というより元気がないのですが、今日は「確かにね・・・」と思ったのと数分は時間が取れたので早速回答してポストに入れてきました。

僕の中でどうして福祉施設で人材定着が良くないのかというのはわかっているつもりです。給与(お金)ではないと思います。勤務時間でもないと思いますし、面白みの無さでもないと思います(実際ほかの業界に比べると休みやすいですし、やりがいがあると思います)。

僕の仮説を二つお伝えする前に、当社を振り返ってみますと、徐々に定着が高まっています。これはベンチャー企業すべてが直面する問題だと思いますが、起業したての段階からスタッフが安定するのは非常にまれなのです。というのも全く稼げない段階で安定するスタッフがいるわけはなく、ある程度お金の裏付けができ安定度が出るとスタッフも安定してくるということだと理解しています。おかげさまで当社ではこの5年間、「人材が定着しなくてやばい!!」と思ったことは一度もなく、人生の色々なタイミングで卒業していくスタッフはいましたがそれは自分もNHKを辞めたくちですのでとても理解でき、サービスの質を維持し向上させるためにはある程度自然の摂理によるスタッフの入れ替えがあったほうが良いと思うぐらいです。

でも多くの福祉施設は人材が安定しないと聞きます。そういったことを頻繁に聞きますのでこれまでに2つ仮説を考えていました。

一つはやはり営利企業にしないと軸が定めにくくなること(これもNHKにいた時に感じましたが、お金を稼ぐという程よい資本主義の競争にいないと、視聴者が良いと思う基準は星の数ほどあって正解が定まりにくくなり、会社としての軸が定まりにくくなります)が大きいと思っています。積極的な意味でお金の縛りがないと、同じ志のもとに集まっても、どうも支援の方向性が違うから、ということになりやすいと思っています。福祉はどうしてもお金が二の次の人が多いですから、良い意味ではとても当事者目線の人が多く、悪い意味では支援者同士が些細なことで同床異夢になりやすい、ということだと思っています。

もう一つの理由は、自分が苦しいからこの業界に入ってくる人が多いということだと思っています。この公然の秘密はこの業界のタブーだと昔ある精神科医に言われましたので、多くの人が気付いていることだと思います。僕の言葉では、「おぼれている人を助けたいならば、自分の分とその人の分2人分泳げないといけない。救いたい、自分もおぼれたことがあるから共感できるでは、ミイラ取りがミイラになる可能性が高まる」という感じです。ちなみに当社がスタッフに求める第一の力が「健康」なのはこのためです。

Kaien採用 <人・働く力>  
http://www.kaien-lab.com/company/recruit/

1) 健康である
思想的、精神的、肉体的に健康でないと仕事を楽しめない。自分の凸凹や弱さに向き合うこともできず、より苦しい人たちのことを考える余裕もとれない。ただし思想面は特定の宗教等を持つことを排除しない。

今回のアンケートは論文としてまとめられ、結果を送ってもらえるらしいので、僕の仮説が正しいか確認したいと思います。

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