日本と欧米 発達障害者の就労支援で進んでいるのは?
イタリアの団体で、EUの生涯学習機関から支援を受けている(と思われる) AUTO (Autistic Adult Training For New Opportunities)。この団体が、欧米の自閉症スペクトラムに関する就労支援の現状をまとめた資料をウェブで公開している。
AUTOのウェブサイトのスクリーンショット なにやらとてもイタリアっぽい。。。 |
Auto (Autistic Adult Training For New Opportunities)
「大人の自閉症スペクトラム者向けの新しい可能性のためのトレーニング」
http://www.autistictraining.eu/
Report on international models and standards being focused on the process of vocational integration and the necessary trainings to improve the employability of people with Autism spectrum disorder!
「自閉症スペクトラムの人のための就職環境を向上するための職業訓練等のプロセスに関するモデルと標準についての国際評価」
http://www.autistictraining.eu/wp-content/uploads/2014/06/final-report-questionnaire-AUTO.pdf
さっとPDFを読んだ。各国の自閉症の発症率や制度面の充実度、そしてSpecialisterneと英国自閉症協会(NAS)の就職支援プログラムの事例が簡単ではあるが取り上げられている。また米国についてはさすがAcademicの国(※僕の個人的印象)だけあって、1990年代から様々な論文がまとめられているのがわかる。
まず些末なことだが、英国のデータを引用したい。どこの国も少なくとも似たような環境なのだということがわかる。これが日本のデータと言われてもピンときてしまう。
- 63% 成人の発達障害者で、ニーズに合ったサポートが受けられていない割合
- 60% 当事者の親で、今の支援の薄さが故に、将来的により多くの支援が必要になってしまうと感じている割合
- 33% 成人の当事者で二次障害であるメンタル不全を発症している割合
- 15% 成人の当事者でフルタイムの仕事についている割合
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