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論文なんてコピペでいいんだよ

2014年3月12日
当社は大学生向けにガクプロをしている。宣伝ではあるが、ウェブサイトは以下の通り。

ガクプロでは、今のところ僕がすべての個別相談を受けている。そこでの学生からの相談は(1)就職活動が一番多いのは確かだが、(2)卒論・レポートなどの学業の相談、もとても多い。
高校までの”来た球を打つ”勉強と違って、大学は”自分で問いを立ててそれに答える”という作業が必要になる。ピッチャーとバッターを一緒にしないといけない作業である。様々な想像力、抽象的な思考力、視点の移動が必要なため、発達障害系の人は苦手である場合が多い。
加えて、とても律儀でまじめなので、馬鹿正直に一から自分の力だけで書こうとするのである。そんなの時の僕の常用アドバイスが、『論文なんてコピペでいいんだよ』というものであった。
ただし、名誉にかけて言うとそのあと必ず、「博士論文ではあるまいし・・・」と付け加えているのである。が、まさかそのコピペを、博士論文だけでなく、ネイチャーという世界的な権威のある場でしてしまったと思われる人がいるとは、、、驚愕である。
こういう仕事をしていると、一連の騒動で報じられる人物像から、その人の特性をなんとなく想像してしまい、いろいろと思い浮かぶのだが、僕は医療関係者でも心理の関係者でもないし、実際にお会いしたわけでもないので、自分の中で感じるのみにしておこうと思う。人はいつも様々で、僕の中では一日一日人生を生きつつある中で、日々人間という定義が広がるような印象がある。
で、困るのが、発達障害系の人たちが、やはりコピペがいけない、となることである。確かにタイトルの言葉は極端なアドバイスなのであるが、”頃合い” というのがわかりにくい特性の人たちには、反対のことを上手に提示してあげることで、ちょうど良いところに来ることが多いのである。(※つまりマイナスの人にはプラスのアドバイス、プラスの人にはマイナスのアドバイスみたいな感じである)それが今回の事態で『コピペ不可』という印象が多くの人に刷り込まれてしまったと思い、厄介だなぁと感じている。いいんだよ、ちょっとぐらい真似ても、というアドバイスをしようものなら、だって、あの事件あったではないですか、、、みたいに返されそうな気がするのである。
僕が高校生ぐらいに読んだ文章で、「文化は模倣から始まる」というようなものがあった。本当のオリジナルのものなんてこの世にはない。ある程度真似ることからその人らしさが出て、新たな文化の進化が生まれていくというものであった。日本にも守破離という文化があり、言われたことを上手に守っていくことはかなり重要なものであると思う。
ラーニングカーブの立ち上がりが早い人は、簡単に言うと真似上手だし、僕自身もその特徴は非常にあるので、コピペとは言わないまでも、真似はとても有益な学びの手段だなぁと思う。そういえば、ビジネスでも、Replicate(複製する)というのは、とても重要な概念で成功の法則である。真似っこは学問でもビジネスでもとても有力な手段だと思う。
まあ、それにしても、大量の、まんまのコピペは、模倣というか、盗作ですからね。。。まじめな発達障害系学生への些細な影響を心配する以上に、普通に本当にがっかりしました。。。
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