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社会貢献をしたい若者・学生の皆さんへ 最初で最大の社会貢献とは

2015年7月9日

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先月一橋大学の授業でお話をさせていただき、また一昨日は母校のケロッグ経営大学院の入学説明会で(英語で…)お話ししました。若い人と話していると、なんとか自分の力で社会貢献できないかという意思がありながらどうすればよいかわからないという人が多いなと思います。

第一の解決策は手前味噌ですが、ぜひ当社で働いてください!!というメッセージなります。が、先日一橋大学での講演のフィードバックが学生の皆さんから返ってきて目を通すと、案外基本的な考え方を知らないのだなぁと思ったので、講演でお伝えしたメッセージを以下にも共有しておきます。

自立して納税して他人様に迷惑をかけないことが最初で最大の社会貢献

学生の中には「社会に貢献しなければという強迫観念にも似た何かに取りつかれて」いて、ある意味自己犠牲をしながら貧しい人や社会に直接貢献をしなくてはいけないと思わされている、素直すぎる人が多そうだということです。これは学校教育などできれいすぎるお話をいろいろ聞かされるから、一橋に行くような優秀な学生は意識が高まりすぎるのでしょう。でも、当然ながら自分の人生も楽しみたいという気持ちから「自分のすべてをなげうって援助するという勇気」がない人は多いはず。こんな感情のはざまで学生は結構進路で悶々と悩んでいるんだろうなと思います。

僕自身を考えても、新卒のころ実は日テレとNHKの内定があって、どうしてNHKに進んだのかというと、より社会性があるからと感じたのだと思いますし、最終的に今の仕事で発達障害の人たちの就職支援をしているのは、人に必要とされていることがダイレクトに感じられるからです。この分野で6年して直接支援の場はやはり面白いなとは思うわけですので、新卒すぐにNPOやNGO、あるいは我が社みたいな直接支援の組織に、若者が新卒の人が入るのを否定しているわけではありません。もちろん大歓迎です。

ただ、直接支援の場でも自立をしていないと意味がないと思います。ある分野で自分は支援しているのだという意識を持ったとしても、他のところで社会の足を引っ張っていては差引マイナスになってしまうからです。(しばしば例に挙げられるのは公害等の資本主義活動、営利活動による”負の外部効果”ですが、自分が社会貢献しているつもりでも結局は社会のお荷物になっているのでしたら、それは”非営利活動の負の外部効果”と言われるのだと思いますし、結構その状況に陥る確率は高いと思います。)

自立することですら現代の社会は難しいわけです。それがしっかりできて納税をしっかりしていれば、別に営利にいようが、社会貢献が感じにくいところにいようがしっかりと貢献できているのだと思います。だって税金は、まあ、新国立競技場みたいなところに使われちゃうのかな。。。という悲しさはありますが、基本的には社会のために使われるはずです。なので大企業に雇用されても堂々と人生を楽しめばよいと思います。もちろん、仕事や余暇活動が社会貢献と重なれば相乗効果となるわけですし、なので充実感は二倍以上にはなりますが、全員がそれを目指さなくてもよいだろうと思います。

最後に、一橋大学で話したことで、他にも学生の皆さんから参考になった言葉としては以下があげられていました。全部僕の言葉ではなく、先人たちの言葉ですので、以下に共有します。

自分が生きづらいので他人を助ける不思議な社会起業はしないこと
(あなたを一番知っている)家族を口説けないなら起業をしても失敗する 
”障害者”であろうと企業で働く以上は何らかの戦力にならないといけない
リーダーの仕事は、ゴールの設定とリソース(足りないヒトモノカネチエ)の確保
優秀な人はSWAN (Smart、Work hard、Ambitious、Nice) である
世の中の生産性向上のうちイノベーションは25% 残りは他業界のベストプラクティスのパクリ
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