テルアビブ訪問記(1)
2011年1月9日
実質2日間の視察旅行。今日は2社を回った。
海外のモデルを理解するときに気をつけること。
- 社会福祉制度がどうなっているか (つまり日本のように障害者手帳や障害者雇用、それに伴う助成金や奨励制度がある場合は少ない。実際にイスラエルも、本人にはある程度のシステムがあるが、雇用側には殆ど無い事がわかった)
- 自閉症スペクトラムの診断の定義はどうなっているか (社会の生きづらさや、その国で主要な学派によって、診断の基準が大分違うと思う。なので同じアスペルガーと言ってもだいぶ違う状況を指しているケースが多い。イスラエルは日本よりもやはり厳格な診断基準で歩きがする。つまりイスラエルで診断されない人間が、日本に移ってきたら診断されるケースがあるだろうな、という印象)
- 「多様性」の受け入れ素地がある社会か (イスラエルは、外国で生まれた人間が流入してくる国であるため、ユダヤ民族という同一性の中にも、多様性がある。多様性があればあるほど、違ったタイプの人間を受け入れることが出来るように思う。)
- 誰がお客さんか? (社会福祉系の人の場合は雇用を作ることが目的で当事者がお客さんになるケースが多いが、営利企業の場合はあくまでサービスを行う顧客企業がお客さんになるケースが多く、組織のそもそもの目的を理解しないと話がずれてしまう)
この4点は、いろいろな国の専門家と会って、いつも感じるところである。
今日見学した企業はKaienと似ている訓練=>紹介モデルを作り出している。が、訓練を受ける層(経歴や診断状況や経済・精神面の状態や、学歴など)がやっぱりKaienのそれとは違う。分かる部分はわかったし新しいことも知ることができた反面、各論になると大分違うなという印象を抱いた。
仕事が残っているが、今日は疲れてもう出来ない。明朝頑張ろう。
ソフトウェアの品質管理をしている部署で 働いている自閉症スペクトラムの人を訪問した |
Kaien会社ウェブサイト http://www.kaien-lab.com
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