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英国・スタジオスクールの発見!!

2013年8月18日

KaienとTEENSは土日も含めると9日間のお休みをもらっていた。僕はいつもどおり休みなく働かせていただいた。当社の行動規範を見なおしたり、取締役会で今後の経営方針に意見をもらったり、モデル事業の報告で必要な70ページの執筆を(途中まで)行ったりした。が、それでもスタッフが休んでいるので、かなり自由な時間があった。

その時間の多くを費やしたのが、TED(日本語はこちら)の視聴である。

TEDというのは世界のイノベーターたちが15分程度のプレゼンテーションを行っているイベント。世界各地の言語に訳され、無料で視聴できるというものである。以前、僕が衝撃を受けこのブログでご紹介した「カーン・アカデミー」のサルマン・カーンもTEDで話しているし(こちら)、ビル・クリントンなど著名人も話している。

今夏、何十ものクリップをみて、色々と感動したり刺激を受けたりしたのだが、再び衝撃を受けた教育系のプレゼンテーションがあった。それがイギリスの公立学校で急拡大している「スタジオスクール(Studio Schools)」という教え方だ。

2010年秋から始まったばかりの14~19歳向けの公立学校である。まだ10校程度だが、ここ数年で100校に届こうという勢いである。イギリスの首相も、前首相(野党である)も、なんとロイヤルファミリーまでも賞賛しているすごい仕組みだ。

なにより皆さんにお伝えしたいのが、「働くことで学ぶ」という視点をガッツリ取り入れているところである。

スタジオスクールでは、企業での就業体験を学校のプログラム内に取り込むなど、オフィスで行うプロジェクトのように学びを積み上げていくということだ。スケジュールまでも9~17時で仕事の時間である。

目的は、CREATE skills を高めることだ。CREATEはそれぞれ、Communication(コミュニケーション)、Relating to Others(他人とつながる)、Enterprise(企業)、Applied(応用力)、Thinking(考える力)、Emotional Intelligence(気持ちのコントロール)に対応している。

企業で働くための専門学校ではない。なんと、勉強の成績も上がっているとのことである。アカデミックで学ぶ教科(What)は既存の英国学校のカリキュラムと一緒だが、どのように教えるか(How)が違う、ということが強調されている。繰り返しになるが、スタジオスクールは「公立」なので、無料であり、一部の富裕層向けの学校ではない。

実はこの「スタジオスクール」で思い出したものがある。卑近ではあるが、、当社の大人向けプログラムKaienの職業訓練であり、発達に凸凹のある子ども向けのTEENSである。特にTEENSは年齢層も重なる。「企業で働く」というところに様々な学びが詰まっていることを当社でも強く感じてプログラムを作成している。

それが、イギリスでは既により多くの人が通う公立学校で実現しているとは、、、世界には同じようなことを考えている人たちがいることに勇気ももらうし、お陰様で新たなアイデアも噴き出してきそうである。さっそくTEENSも似たアイデアで、現状をまとめる所からスタートしてみた。

・Technology (最新の技術を活用しながら)
・Enterprise (企業の論理やプロジェクトを活用し)
・Emotion Management (自己理解、他者理解を深め)
・Network (コミュニケーションで社会とつながり)
・Self-Esteem (自尊心を高めていく)
という感じで頑張っていこうと思う。

スタジオスクールについてのTEDビデオは以下で日本語で視聴できる。

 

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