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ADHDの理解は、肺(呼吸)を考えると分かりやすい

2015年3月10日

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様々な講演で例えとして出させていただいています。ASD(自閉症スペクトラム)はいわゆる空気や気持ちが読みづらいタイプ、ということで説明がつきやすいのですが、ADHDは説明が難しい。小1で学級崩壊となるような、着座が難しい、落ち着かないタイプというのは一部のお子さんのADHDにはわかりやすいですが、大人のミスが多かったり、注意関心が移ろってしまうタイプには合いません。

大人のADHDの注意制御の難しさ。肺という器官を考えると分かりやすいです。

肺(呼吸)は、まず意識しなくてもちょうどよく呼吸のスピードや深さをコントロールしてくれます。オートマチック(自動)の機能があるということです。加えて、意識しようとすればスピードも深さも変えられます。深呼吸したり、浅く吸ったり吐いたりもできるわけです。つまりマニュアル(手動)です。

多くの人(おそらく全人口の9割ぐらい)の注意・関心も肺のようです。つまり通常はオートマチックでちょうどよいぐらいに目の前のものに集中しながら、周囲のものにも気を配れています。ごくごく自然に疲れなく。

一方で、コントロールしようとすれば、一球入魂、みたいにここ一番に集中したり、この書類は間違えられない、など注意力を高めることができます。またこの事を考えるの辞めようと思えば、ある程度は注意をそらすこともできます。

ADHDの人はこの注意関心が、オートマチックもマニュアルも機能が難しくなっている感じです。制御が効きにくいのです。あるいは制御しようとすると膨大な力を使うので、すぐ疲れてしまいます。

肺(呼吸)のように、完全に注意関心を制御できないのはどの人も一緒ですが、日常生活や職場での適応が難しくなるぐらいに、勝手に動いてしまう、暴走しやすい注意・関心がADHDの本質ではないかと思っています。

これをわかると本当に支援がわかりやすくなります。また”当事者”にもこの説明をするととても合点がいくようで、ご自身の凸凹を理解し、少し生きやすくなるようです。ぜひこの例えを使ってみてください。

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