コーポレートサイト : 株式会社Kaien
MENU

海外メディア 『ADHDと自閉症スペクトラムの遺伝子の共通性』

2011年8月13日

カナダからの報告。遺伝子の研究が行われ、発達障害のうちのADHD(注意欠陥多動性障害)と自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群や自閉症)の相違点が調べられた。

ADHD, Autism May Sometimes Share Gene Mutations ==But, the vast majority of children with autism disorders or ADHD don’t share these genetic risks== (US. News)

『ADHDと自閉症は共通した遺伝子変異を起こしていることが時々ある。しかし大多数は、遺伝子リスクを共有していない』

発達障害の現場にある人ならば、ADHDと自閉症スペクトラムのオーバーラップはとても納得感のある仮説。今回の研究は、ADHDや自閉症スペクトラムのそれぞれに固有と思われていた変異遺伝子を、ひょっとしたら共通してもっているのではというようなアプローチで行われている。

結果としてはタイトルにあるように、共有している場合は少数で、実は多数は共有していなかった。ということ。でもそもそも、ADHDの遺伝的なところはまだまだ明らかにされていないし、自閉症スペクトラムについても少し研究が進んでいる程度で原因についてはまだまだ見解が分かれている。

今回の固有だと思われた変異遺伝子も、例えば自閉症スペクトラムを生じさせる数多くの関係性のうちの一つしか見ていない可能性がありそう。

それにしても、こういったニュースがガンガン主要ニュース・メディアで流れる英語圏と日本語圏では大分発達障害の理解に差が出そう。。。もうちょっと日本のメディアは専門性を高めてほしい。

この記事をシェア / ブックマークする
Google+1
はてブ
あとで
Line
ページの先頭へ