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1年で倍に 発達障害の学生

2011年12月18日

先週末は富山大学に行ってきた。日本学生支援機構・富山大学 『障害学生修学支援ブロック別 地域連携シンポジウム』でコメンテーターを依頼されたため。

富山大学の研究者とは、発達障害者の雇用・就業についての共同研究をさせてもらっている。だからではないが、今おそらく発達障害(傾向含む)の学生の相談に、日本で一番熱心で体系だって対応できているところだろう。Kaienとちがって相談業務が主なのであるが、だからこそ相談だけでフォローできているノウハウを今回も教わってきた。

なお、富山大学の遠藤学長もちらっといらしたのだが、たまたま交わした会話でKaienについて興味を持ってもらえ、わざわざ僕の発表まで残ってくださっていた。しかも質問もいくつも頂いた。学長レベルでも発達障害の学生をどうするのか、動き出しているわけである。

それもそのはずで、発達障害の学生は今や右肩上がりで増えている。1年で倍である。また診断を受けている学生は、もちろん、診断を受けていないが大学側が発達障害の疑いありとして支援しているケースは診断されているケースよりも多い。

当然、支援につながっているケースは氷山の一角なので、実際はかなりの数の学生が発達障害の傾向があると思う。それが1%なのか5%なのか、もしかしたらそれよりも多いのか。

(独)日本学生支援機構の各種統計はこちらのウェブサイトから。

これによると発達障害のある学生の就職率は25%なのだが、シンポジウムの参加者で現場で支援されている職員たちの感覚は「25%というのは思ったよりも高い」という。実際はもっと厳しいものがあるのだろう。

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