採用情報

FYI DO-IT Japan(障害のある方の大学進学支援)の夏季公開シンポジウム

そういえば昨年もブログでご紹介した記憶があるが、(ちょうどその時は横浜事業所の場所を探す途中の喫茶店かどこかでブログ記事を書いた記憶があるが)、障害や病気による困難を抱える若者の大学進学を支援する DO-IT Japan で8/4(土)に一般公開シンポジウムが開かれるとのこと。頂いた告知文を転記する。

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DO-IT Japan 2012 夏季プログラム特別企画
一般公開シンポジウムのお知らせ(転載自由)

DO-IT Japanには,大学進学を目指す,さまざまな障害のある小学生や高校生が
参加しています。現在,
国内でも教育における障害者差別禁止の制度変更が
準備されつつあります。障害のある児童生徒たちが高校や大学を受験する際,また
進学後も,障害により生じている困難があっても,他の生徒と同様,フェアに試験や
授業を受けられるよう,将来的に「合理的配慮」の提供が学校や大学に求められる
ようになると考えられます。

本公開シンポでは,以下の3つのテーマに関して,障害学生にとっての教育と社会の
将来像についてゲストや会場の皆様と議論したいと思います。ご関心お持ちの
皆様のご参加をお待ちしております。

テーマI:DO-IT Japanの参加者からも,肢体不自由のある生徒が代筆やパソコンを
使用して,また,視覚障害のある生徒が点字や時間延長を受けて受験するといった
事例が報告されていましたが,昨年,読字障害のある生徒が代読により受験して
高校進学したり,書字障害のある生徒がワープロ利用により大学合格を果たす
といった事例も登場してきました。また障害学生数は統計上1万人を超え,試験での
配慮も変革が進みつつあります。現時点での最新の状況を情報共有します。

テーマII:しかしながら,これらの配慮が得られるかどうかは,地域や学校,教育
機関ごとに大きな格差があり,社会的な合意や認知を得るまでには至っていないと
いう現状も変わらず存在します。そこでシンポ中盤では,どのような配慮ならば
合理的で公平といえるのかに関して,「学校の学習や指導において,本質的に生徒に
求められているものは何か」という問いかけから試験の本質を考えます。

テーマIII:こうした配慮のある社会実現のためには,国・大学だけの取り組みでは
限界があります。社会全体に配慮があることへの理解と取り組みが必要です。そこで
DO-IT Japanでは,企業の方々のお力を積極的に借りながら,未来の配慮ある社会の
実現を目指しています。シンポ後半では,DO-IT共催企業の方々に,将来への展望を
語ってもらいます。

※ 公開シンポ開催日午前中に,同会場にて米国の障害学生支援に関する
公開セッションを開催しております。文末の同時開催企画のお知らせを
ご覧ください。

<開催概要>

日時:2012年8月4日(土)13:30~17:00
場所:東京都目黒区駒場4丁目6番1号
       東京大学先端科学技術研究センター
       3号館南棟大ホール(一般公開シンポジウム)
       4号館2階講堂(交流会)
       地図:http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/maps/index.html
参加予約:必要(http://kokucheese.com/event/index/46271/
参加費:無料(交流会参加者のみ軽食費千円を当日懇親会会場にて申し受けます)
※当日の会場には要約筆記による情報保障あり,車いすでの会場への入場可能

<プログラム>

■ 13:30 – 14:30  テーマI:
「高等教育における障害学生支援の最新情報 2012」

    田中 久仁彦(独立行政法人日本学生支援機構 学生生活部 特別支援課 課長)
  「全国の高等教育機関における障害学生に関する実態調査・結果報告」

    上野 一彦(独立行政法人大学入試センター 特任教授)
  「大学入試センター試験における障害者特別措置の現状と今後」

    司会:近藤 武夫(東京大学 先端科学技術研究センター 講師)

    14:30 – 14:45  休憩

■ 14:45 – 15:45  テーマII:
「試験の本質を考える:書字障害の生徒に漢字書き取りの出題は適切か?」

    西辻 正副(文部科学省 初等中等教育局 視学官)
  「国語における学習指導要領が達成を求める教育目標の本質とは」

    DO-IT Japan大学生リーダー
  「さまざまな障害のある学生における読み書きの困難と代替手段」

    司会:中邑 賢龍(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)

    15:45 – 16:00  休憩

■ 16:00 – 17:00  テーマIII:
「産学官連携でつくる配慮ある社会」

  (1)「配慮ある社会への取り組み」
      加治佐 俊一(日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 最高技術責任者)
      加藤 晋平(株式会社エデュアス 取締役)
      板東 久美子(文部科学省高等教育局 局長)
      油井 元太郎(KCJ GROUP 株式会社 教育開発部 部長)

  (2)「クロージング:DO-IT Japan2012でのチャレンジ」
      DO-IT Japan 2012スカラー/2012ジュニアスカラー
      中野 義昭(東京大学 先端科学技術研究センター 所長)
      藤田 正美(富士通株式会社 副社長)

      司会:巖淵 守(東京大学 先端科学技術研究センター 准教授)

<交流会>

■ 17:20 – 19:00
「公開シンポジウム参加者,DO-IT Japan参加者との交流会」

<参加予約:再掲>

http://kokucheese.com/event/index/46271/

<お問い合わせ>
   DO-IT Japan事務局
     〒153-8904 東京都目黒区駒場4-6-1
     東京大学先端科学技術研究センター 3号館309
     電話: 03-5452-5064
     Fax : 03-5452-5064
     メール:info@doit-japan.org
     ホームページ:http://doit-japan.org/

<同時開催企画のお知らせ>

会場:3号館南棟大ホール(一般公開シンポジウムと同じ会場)
参加費:無料,予約不要
※ 公開シンポと同様,当日の会場には要約筆記による情報保障あり,
    車いすでの会場への入場可能

■ 9:40 – 10:40  一般公開セッション1:
「DO-IT Japan2012 障害学生による海外研修報告会」
  話題提供者:山崎 康彬(DO-IT Japan 大学生リーダー)
 ・車椅子ユーザかつDO-IT Japanの大学生リーダープログラムに参加している
   山崎さんから,支援技術に関する世界最大の会議の一つであるCSUNカンファ
   レンス参加や,南カリフォルニア大学での障害学生支援や学生生活の見学を
   目的地とした今年度のDO-IT Japan海外研修から得た経験について発表します。

■ 11:00-12:00 一般公開セッション2:
「国際的な障害者への配慮の考え方と障害学生の自立:合理的配慮を知る」
  話題提供者:近藤武夫(東京大学先端科学技術研究センター 講師)
 ・国際的に障害者差別禁止法の整備が進みつつあります。この枠組に基づいて
   提供される合理的配慮は,障害学生の高等教育への参加にどのように影響して
   きたのでしょうか。米国の例と日本の最近の障害学生支援の進展/残された
   問題を通じて考える話題提供を行います。

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文科省・障がいのある学生の修学支援に関する検討会

文科省の検討会。第3回にして初参加。。。今日も直前まで仕事が終わらず遅刻するかと思ったがなんとか辿りつけた。議事録、委員リストなどについて記載されているウェブサイトはこちら

委員の先生方の4分の1ぐらいは既に何らかの形でお会いしている方で親しみが持てる雰囲気だったが、こういった国の会議は初めてなのでだいぶ静かにしていた。うちの親がみたら、「けいたもおとなになったわね」と涙を流したに違いない。

(お知り合いが多かったわけは、発達障害をメインに活動している(と僕が思っている)産官学の識者が、委員の3割程度を占めていたためである。発達障害が学生支援の大きな位置を占め始めているのがよくわかった。)

検討会でのやりとりは議事録にまとめられ、公開されるのでここでは触れないが、委員の先生によるとこういった場ができたのは画期的らしい。やはり諸外国との比較が数字としてわかりやすく、学生に占める障害者の数が米国は10%程度のところもあるのに、日本は1%に遥か遠い段階というのが印象的だった。なお、10%のうち半分程度がLDやADHD、アスペルガーなどの発達障害だという。日本も実態としては近い数字だが、特定されていないだけなのかもしれない。

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大学側も注目 発達障害の学生たち

一昨日のことになるが、東京ビッグサイトに行ってきた。(独)日本学生支援機構が開催する平成24年度第1回全国就職指導ガイダンスである。当社と一緒に研究をさせていただいている富山大学の吉永先生が講演されたため。話題は、日本の大学でおそらく最高レベルの、富山大学における「発達障害学生への就職支援」についてだった。

会場は100~200人入るところだったと思うが、満員で立ち見も出ていた。主に出席していたのは大学の学生課や就職課の方たち。発達障害の学生が急激に増えている(というか気づかれるようになった)一方で、どの大学でもその就学・就職支援がまだ暗中模索であることからだと思う。

発達障害の特性を理解する人がまだ少ないなと思ったのは、講演後の質疑応答の場面。

発達障害の学生がマイナスの面しかないエントリーシートになってしまうことがおおいため、富山大学ではプラスの方向にリライトすることを行なっている、と吉永先生は発表していたのだが、その点について会場にいた方から「しっかりマイナス面を伝えたほうが、企業にとっても個人にとっても良いはず」という意見が出ていた。

吉永先生はマイルドに答えていたが、僕の解釈で単刀直入に言うと、発達障害の傾向があると本人がきちんと自己分析を出きていないことが多い。つまり、主観的に(過度にマイナスに)自己評価していて、客観性がない。なのでリライトしてあげている、、、はずである。

だから「しっかり(本人の主観での)マイナス面をつたえる」と、客観的には「そこまで言わなくても良いのに。。。」 という自己像になってしまい、結局は就職活動で内定に辿りつけない可能性が高くなる。

客観視の弱さは、発達障害の特性を理解する上ではかなり重要なのだが、まだまだ現場で接している人の多くはこの「客観視」が何を意味するのかわかりかけているところなのかもしれない。

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清涼感 初の大学コースが終了

Kaienで働きませんか? 詳細はこちら(http://kaien-lab.com/company/recruit/

横浜事業所で行なっていた大学コース(10日間)が終了。

はじめて僕がほとんど日々のオペレーションには携わらないコースだったが、皆様のおかげで清々しい感じで最終日を終えた。参加した訓練生(大学生)たちは皆で打ち上げに行ったという。

彼らが失敗を繰り返しながらも最終的に達成感を得られるプログラム。少しは自尊心を上げることにお手伝いできたかも知れない。就活頑張っていただきたい。

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発達障害 中高生そして大学生の状態像

これまでTEENS(プレオープン中)には20人以上のお子さんがいらして頂いた。3月が本格オープンなので、その前にできるだけ経験を蓄えたいという思いから。今日は”部活動”。動画を作成してもらい、結構楽しんでもらえたようだった。

プレオープンをしながら一番感じているのは、子どもたちに余裕が少ない、という点だ。無いわけではない。無いとそもそもTEENSに行こうという感じにはならない。でもやっぱりほかの多くのお子さんに比べて学校生活がいっぱいいっぱいなんだなぁと思った。中高生の支援はだから難しいのだろう。

もう少し年齢が高くなって大学生。Kaienでは今月下旬から大学生向けのコースが始まる。徐々にではあるが、まずは9人を受け入れることになっている。今日もプログラムスタート前の面談をお一人と行った。9人と会って感じるのはやはり一緒。いっぱいいっぱいということ。学生生活を送るのに精一杯で、みんな懸命に生きている感じがひしひしと伝わってくる。これまでのKaienでは平均年齢32才の人たちと日々接してきたので、10~22才 の人たちの状態像はやはり特有なものがあると思った。

大人と比べて二次的な苦しさがそこまで顕在化していない分、10代・大学生は接しやすさはあるケースが多い。でも、接しやすいというだけで”支援者”として満足すると結局社会のスピードにある程度付いていくまでの状態に持っていけなそうな感じがある。

これまでの接し方の延長で考える部分と、やはり0ベースで考える部分。両方必要だと思った。

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1年で倍に 発達障害の学生

先週末は富山大学に行ってきた。日本学生支援機構・富山大学 『障害学生修学支援ブロック別 地域連携シンポジウム』でコメンテーターを依頼されたため。

富山大学の研究者とは、発達障害者の雇用・就業についての共同研究をさせてもらっている。だからではないが、今おそらく発達障害(傾向含む)の学生の相談に、日本で一番熱心で体系だって対応できているところだろう。Kaienとちがって相談業務が主なのであるが、だからこそ相談だけでフォローできているノウハウを今回も教わってきた。

なお、富山大学の遠藤学長もちらっといらしたのだが、たまたま交わした会話でKaienについて興味を持ってもらえ、わざわざ僕の発表まで残ってくださっていた。しかも質問もいくつも頂いた。学長レベルでも発達障害の学生をどうするのか、動き出しているわけである。

それもそのはずで、発達障害の学生は今や右肩上がりで増えている。1年で倍である。また診断を受けている学生は、もちろん、診断を受けていないが大学側が発達障害の疑いありとして支援しているケースは診断されているケースよりも多い。

当然、支援につながっているケースは氷山の一角なので、実際はかなりの数の学生が発達障害の傾向があると思う。それが1%なのか5%なのか、もしかしたらそれよりも多いのか。

(独)日本学生支援機構の各種統計はこちらのウェブサイトから。

これによると発達障害のある学生の就職率は25%なのだが、シンポジウムの参加者で現場で支援されている職員たちの感覚は「25%というのは思ったよりも高い」という。実際はもっと厳しいものがあるのだろう。

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東大の発達障害学生支援室の方々もKaienに来る

こちらは麻布十番にいらっしゃる。総勢5人!! 

「続・東大の発達障害学生支援室開設!!」で書いたとおり、去年11月東大にも支援室が開設された。正式名称はコミュニケーションサポートルームとのこと。本格的な支援はこれから、ということになりそうである。

大学の研究職はこれまで自閉症スペクトラムの人の天職であったろうが、ポストも少なくなり、また研究以外の管理作業や営業作業も加わったりして、なかなか昔のような感じで大学に残れなくなってきていることが背景にあると思う。かといって、外の世界、も難易度が高い。なのでほとんどの大学で発達障害というのがキーワードになりつつあるんだな。。。。てなことを考えながら、情報交換しました。

東大クッキーを頂く。多謝。
今週の訓練生のおやつに

Kaien会社ウェブサイト   http://www.kaien-lab.com
就業応援パック説明サイト  http://bit.ly/dSQMSv
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会社・サービス説明会 申込み  http://bit.ly/iaEPcb

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自閉症 脳神経学の最先端

今朝はKaienの説明会。昼食を食べる暇もなく説明と面談に追われる。中国地方からも親子で参加される方がいた。時間と来ていただいた費用分は満足するものが提供できただろうか?

その後、遅刻してしまったが東京都自閉症協会の年次総会へ。色々と感じることのある総会であった。というわけで今日付け?で役員に昇格。月一度の役員会にはしっかり出席できるよう日程合わせをしないと。

総会の後は、脳神経学の最先端を聞く。当然自閉症の話題。講師は京都大学の十一元三先生。名前から非常に厳しい方を勝手に想像していたが、どんな質問にも真摯に対応しておられて、大変に好感をもった。

講演は超がつくほど興味深かった。以下今日の僕のメモから。(※聞き間違いがあるかもしれませんので、ご容赦を。。。)

  • 自閉症の脳研究は、うつや統合失調症よりも遅く始まったが、分かっている部分が多くなり、矛盾が少ない生産的な研究
  • 自閉症、アスペルガー症候群、PDD-NOSの三つの分け方は完璧ではないが、やはり分けて考えないと脳神経学的に誤った結果の解釈になってしまうこと。
  • 比較的新しい脳(文明的な部分)の働きにも定型発達の人と違いが見られる。しかし、それは脳の奥にある、比較的古い脳である扁桃体からの指令が弱い(?)ことによって起こされていると考えることが出来るのでは、とのこと。
    • 具体的に言うと、脳の注目部位としては、扁桃体(怖さを感じる部位、自閉症との関連が疑われる他の脳内の部位にも影響を及ぼしている部分でもある)、紡錘状回(顔の認識の処理など)、上側頭溝(他人の表情の処理など)、内側前頭前野(連想 例:くすぐられたことを想像してなどの時に働く)、下前頭回(ミラーニューロン 他人の動きを見たら自分の中でその動きを再現する)、そして、小脳。
    • いずれも生まれた時からの異常であり、生育によって引き起こされるものではない。

僕の感想としては、、、

  • 脳の表層部や前頭葉ではなく、「奥」のほうに定型発達者との違いが見られるとすると、人類の進化の割合に早い段階で、自閉症群の人たちが分化していったのではないか?と思った。(※質問したかったが、すぐに会社に帰らなければいけなかったので出来ず。。。)
  • 先生の講演で、統合失調症の話は出たが、ADHDは一言も出なかった。脳研究の世界ではやはり結構線引きが明確なのだろうか。(※これも質問したかった) ちなみに、統合失調症は分からないことが多いため、それがために、結構わかりつつある自閉症との比較は難しいとのことだった。
  • 静的な分析と動的な分析を先生は取り混ぜていて、その違いを何度か強調されていた。たしかに静的な人間関係は保てるが、あらゆる意味で動的な場合の処理能力に難しさがある場合が僕の今までの経験からもあったので、とても納得した。
  • 表情を読み解く力は苦手で、むしろ図形としてみているケースがあるという話が印象的だった。
  • 自己準拠性という言葉は初めて聞いた。Kaienでは一般の職場の管理者でもわかるような言葉で自閉症スペクトラムについて伝えているが、その伝授方法をさらに豊かに、さらに分かりやすくするヒントを得られた気がした。
  • ミラーニューロンの話は面白かった。前の内容ともかぶるが、自分と他者の関係性をどう捉えているかというのが一つのポイントなんだろうと思った。
  • 感情理解はできるが、「共感」はしにくい。定型発達の場合は感情理解と共感はほぼ一緒。模倣と共感は非常に強い共感がある。(身体の模倣と共感ですら相関)ということ。とても興味深い。
  • 小脳や感覚統合の話は時間切れ。。。もっと聞きたいと思わせる講演でした。

すいません。結構メモも急いで取ったので、読みにくい感じ。でも本当に面白い話だったので、ぜひ先生の本や論文を読まれると良いと思います。

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告知:富山大学でのシンポジウム

富山大学で来月お話をさせてもらう。公開シンポジウム「高機能自閉症スペクトラム障害者のトランジション・リエゾン支援 ―メンタルヘルスを支え、教育から就労へ―」の中でだ。

ウェブサイトが完成したというので、富山大学の吉永さんより連絡があった。こちらに転記します。

オンとオフの組み合わせが富山大学モデルの特徴

内容は以下の通り。

  • 「発達障害のある人の就労支援に係る課題 ~教育から企業就労への移行について~」 市川浩樹(高齢・障害者雇用支援機構 障害者職業総合センター)
  • 「発達障害の強みを活かす職種と弱みを薄める構造化された職場の設定 ~世界と日本の実例から~」 鈴木慶太(株式会社Kaien)
  • パネルディスカッション

富山大学の取り組みはKaienも参考にさせてもらっている。どこまで支援をするかという議論は当然あると思うが、ひとつの方向性として形だけ発達障害のある学生のための支援室を作った大学には是非参考にして欲しいなぁと思っている。

入場は無料らしいので是非。

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今朝(1月7日)の日経より 「発達障害の学生、大学が手助け」

電子版(有料で途中までしか読めないですけれども)はこちらから。会社かご自宅で購読している方はぜひ社会面の記事をみてください。結構大きな扱いです。

記事の冒頭は、『知的能力には問題ないものの他人とのコミュニケーションが苦手な発達障害の学生の支援に大学が取り組み始めた。発達障害の学生は大学進学率の上昇とともに急増しているが、対人関係がうまく築けずに不登校や中退に追い込まれるケースもある。専門の相談窓口を設けたり、教職員に障害の特性を学ばせたりと大学側はきめ細かい対応を心がけている。』 というもの。

取り上げられているのはまず東大。とはいえ、昨年立ち上げたばかりで、ニュース的に扱っているのだと思う。この分野で日本でおそらく最も進んでいる富山大学も写真付きで紹介されている。

実は大学と発達障害というのは切っても切り離せない関係だと思う。こういった記事を契機に、発達障害のある学生たちが本来の実力を発揮できる場、そして就職活動を支援する動きが活発になって欲しい。

ちなみに富山大学では2月13日に、『高機能自閉症スペクトラム障害者支援―教育と就労をつなぐ―』というシンポジウムが、福井大学、金沢大学、富山大学の3大学共同で開かれる。ありがたいことに僕も講演を頼まれた。楽しみである。

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続・東大の発達障害学生支援室開設!!

18時から20時まで。かなり面白いシンポジウムだったのでメモから一部をご紹介したい。

(当然ながら高学歴のニオイがプンプンするところであった。が、東大がこういった組織を作るほど、発達障害・自閉症スペクトラムの人が研究の分野で特異な才能を発揮できるということだと思う。もちろん白い巨塔向きではない人もいるし、むしろ圧倒的多数だと思うので、そういった人がKaienのターゲットだと思っている。)

◇主催者である学生相談ネットワーク本部の本部長

  • 東大が多くの発達障害の人を抱えるのは事実
  • 支援室の開設は発達障害と共に生きる東大としての第一歩

◇東大名誉教授で昭和大学烏山病院院長の加藤先生

  • 烏山病院の現状
    • 烏山病院の発達障害外来の予約。予約日は、朝8時半から病院の電話10回線が埋まってしまう。
    • 発達障害外来に来た人の40%が発達障害。(つまり本人の思い込みが多い) パーソナリティ、不安障害、統合失調症、気分障害がほぼ同数(5%)で並んでいる。診断無しも10%強。
    • 従来型の治療ではなく、発達障害の診断の後はデイケア。ここでも延べ2000人弱が通い、数は伸びている(2010年9月)
  • 診察を受けた人のプロファイル
    • 男女比はアスペルガーは2:1、PDD-NOSは3:1。いわゆる古典的な自閉症で言われる4:1の比率ではない
    • 女性のほうが分かりにくい。男性のほうがはっきり出る。(女性のほうが軽いように見えてしまう)
    • 教育年数 アスペルガー16年 PDD-NOS14年 で大学卒が多い
    • 医療機関を初めて受診した平均年齢 アスペルガー22歳、PDD-NOS 22歳
  • 東大と発達障害
    • 発達障害は東大の将来にとっても重要。
    • 得意な能力を持っている一群。

ちなみに加藤先生や烏山病院のデイケアのスタッフさんにはお世話になっている。今夜の発表の中でも就業問題について「本学出身の方が経営されているKaienという会社と協力していて、、、」と宣伝してくださっていた。。。深謝。

◇当事者で東大薬学部出身の片岡さん(NHKクローズアップ現代でも出演されていた)
  • 卒論、修論をまとめる当事者の方へ
    • 研究の現実を知ろう (先行研究のレビュー、研究計画の立案、成果の解釈と発表)
    • 多くの場合、期待した結果は出ない (しかし研究成果を有限な時間でまとめ、お金を出した人に発表しなければならない。研究途中でのエンドポイントの変更と不本意な結果を論文にまとめるのは研究において必須。社会に出てもこのことは一緒。)
  • 研究室の先生方へ
    • 求められる手技の高度さの告知 (不器用なタイプに付いて配慮)
    • 研究者として残れない場合に備えた勉強をどの程度許してもらえるか (対人スキルが苦手な人が就職困難な状況で公務員試験や資格の取得の勉強が推奨される)
  • 提言
    • 福祉の対象とするより、企業社会で受け入れ、消費者、納税者に
    • 東大は「ポスト対人スキル至上社会」に目を向けよう
    • 東大で4年間、専門分野に打ち込むことは非常に重要
    • 就職対策で精神的エネルギーを使い果たすことは大問題
    • 失礼な専門職の復権 (そんなに対人能力が必要なの??)

片岡さんとは東京都自閉症協会でよくお会いするが、これだけまとまって話を聴くのは初めてだったので、なにより面白かった。

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富山大学の本 感想

東大や灘高などトップクラスの教育機関が発達障害の学生をサポートする態勢を築きつつある。そのパイオニアなのが富山大学。

そのスタッフチームが執筆した「発達障害 大学生支援への挑戦」がついに発行された。金剛出版から。先日本を送っていただいていながら、感想を書いていなかった。短くまとめたい。

当社にも関係のある就職活動支援ストラテジーも
最終第7章に載っている

色々と書かなくてはいけないが、キーワードをぐっと絞るとナラティブアセスメントとナレッジマネジメントの2つになるとおもう。(と偉そうに書いたが、副題を見るとまさに「ナラティブ・アプローチとナレッジ・マネジメント」と書いてあった。。。)

◆ナラティブアセスメント
僕の理解を言うと、自分の論理、自分目線のストーリーに執着しがちな人たちに対するアプローチ方法。具体的には、複数の立場の違う他者が、例外的な考え方も交えながら複数のストーリーを語りかけ、ひとつのことにひとつの意味しかストーリーしか見いだせずに苦しんでいる人たちに新たな視点を与えるというもの。当社が漠然としていた考えを書いていただいた感じである。これを前半部分で学術的に(なので大学の研究者や管理者向けに)書いていて、後半でその具体例を写真入りで(なのでより一般向けに)解説している。正直前半は大学の研究論文に慣れ親しんだ人でないと難しいので、後ろから読むことをおすすめしたい

◆ナレッジマネジメント
僕もあまり明るくない分野なので、深入りを避けたいけれども、富山大学を実際に訪問して思ったのが、支援組織がものすごく上手にマネジメントされているということ。というのも前述のナラティブアセスメントを使うときに多くのバックグラウンドの異なる関係者が関与する必要がある。親御さんも関わる。また大学の修学面から、通常の生活面、そして就職活動をカバーする。くわえて俗に「分かりにくい障害」といわれる発達障害に関係する組織を扱うわけである。こういった関係者や局面が多い割につかみにくい問題を扱う組織を上手にスタートさせ、継続していく際には??それには、見えない、表しにくい情報をどのように関係者間で共有し学びを深めていくか、それにはナレッジマネジメントが活用できるということだと思う。正直それ以上は、僕もこの本に凝縮されたものをつたえきれないのでぜひ読んでくださいという感じになる。組織の管理法はKaienももがいているところであり、なんどか通読させていただく上で新たな学びを感じ取っていきたいと思っている。

本のご購入はこちらから。前半は学術論文に近い体裁を取っていることもあってか、ハードカバー。それもあってかお値段は3200円と若干お高めである。裏事情を話すと、本の出版って1,2ヶ月でざっとまとめてしまうことが多いと思うが、この本は大学の看板を背負っているだけあって、とても長い時間を経たときく。とくにナラティブ・アプローチは、大学のみならず就業現場や生活の場面でも使えると思うのでぜひご一読いただきたい。

Kaien会社ウェブサイト  http://www.kaien-lab.com
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富山大学から本のご紹介

Kaienは最近大学との対話をスタートさせている。そのうちの一つが富山大学。発達障害の学生や、診断は受けていないけれども対人関係が苦手だったりする学生を、新しい方法や考え方でサポートしている。いわば発達障害大学生支援をリードする大学。先日は富山に赴いて現場を見させてもらったばかりである。
 

その富山大学の担当グループが、本を今月出版するとのこと。先程メールでご案内があった。金剛出版から『発達障害大学生支援への挑戦 ナラティブ・ アプローチとナレッジ・マネジメント』というタイトル。A5判 280頁 定価3,360円(税込み)。http://kongoshuppan.co.jp/

ナラティブ・アプローチとナレッジ・マネジメントというのは、実際に実例付きで話を聞かないと判らない部分も多いので、今回の280ページという分量で理解できるのはありがたい。

この大学の取り組みに刺激を受け、Kaienで取り入れている部分も多い。同じようなことを経験しているので、ハラオチする部分ばかり。本もはやく読んでみたい。

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医師との共同研究スタート

Kaienは、福岡教育大学教職大学院の教授で精神科医の納富恵子先生と共同研究をスタートさせている。
話し方も容姿も愛らしい先生である。初めてあった時からもう半年以上たつが、その時から気を許している。
Kaienに何か協力できないか、ということだったので、長らく(年齢が分かってしまうので年数は特定しないとして。。。)発達障害に携わっている医師の視点からインプットをいただく形をお願いしている。
テーマは成人発達障害者の雇用現場や職業訓練における諸問題への対処について。問題点の洗い出し、チェックリストの作成、一般的な対処法の作成、など。
現在、障害者雇用に関心のあるもう一人の方を加え、3者で論文をいくつか書き始めている。最初は11月に発表を依頼されている第18回職業リハビリテーション研究発表会用のごく短めの論文。その後、僕が名前を聞いたこともなかったような医学の分野の学会に論文を提出する予定である。私事だが、大学でも卒論を書かなかった僕としては初めての論文になる。
医学系の学会用だとしても「多くの精神科医が、発達障害には詳しくない」(納富先生)そうで、結構基本的なところから論文に記載することになりそう。折角なのでなにか感じてもらえる論文にまとめたい。
Kaien会社ウェブサイト  http://www.kaien-lab.com
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Kaienが大学生に出来る事

自宅。パソコンを開ける。NHKテレビで戦争の番組が終始流れている。
 
今日の午後は、某大学の学生課の方と情報交換。
理系を中心に発達障害の問題が大きくなってきているとのこと。
Kaienで出来るところはないか、スタッフと相談。

現在の職業トレーニングの準備と、受け入れ企業の開拓、新規事業の立ち上げ。。。
お盆の時期もやるべきことはたくさんあるなぁ。さあ、仕事を再開しよう!

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