ポケモンGO 発達障害のある子ども・大人にどう影響するか?
数日前にポケモンGOの存在を知りました。任天堂の株価が上がっているという話を聞いてからです。
この方面に詳しい方には既知の事実だったのかもしれませんが、ポケモン世代でもありませんし、ゲームもほぼしない子ども時代を過ごした僕からすると、任天堂の次の展開はあまり興味のあるところではありませんでした。日本では今月中に発売される見込みのようですが、まだ噂の段階ですし。。。
しかしすでに先行発売されたアメリカやオーストラリアではTwitterのデイリーユーザー数を超えているという話を聞き、どのようなゲームか、ウェブサイトを見に行ったのですが、、、驚きました。これって発達障害のあるお子さんとかがプレイしたら危ないんじゃないかと。。。
各地のプレイの様子をYouTubeで見ましたが、とてもとても面白そうなのですが、
- 道を歩きながらスマホをのぞき込むという同時並行をすることが想定されている
- 私有地にあるもの(例えばホテル内の噴水)などに行くとパワーが増えたり、アイテムが入手できたりするらしく、場の空気が読めないと危ない可能性がある
- 手っ取り早く強くなるためには、お金もつぎ込む仕掛けが出来ている
などの点が発達障害の人の苦手な部分にヒットしていて、金銭面でも、安全面でも、人間関係の面でも、あまりお勧めできないのではないかと思ってしまったのです。
同じ事を考える人いるんじゃないかと思って、調べましたら、さすがというか、世界最大の自閉症啓発団体である Autism Speaksが早くも記事をアップしていました。スクールカウンセラー(心理士)による記事です。
Pokémon GO: What parents of individuals with autism need to understand
(ポケモンGOで発達障害のある子を持つ親が知らないといけないこと)
要約すると、危険もあるけれども、中にこもりがちな子供たちが外に出るという大きなきっかけになる。他の人ともかかわれるし、安全を周囲が配慮してあげればぜひ使わせてね!みたいな感じでした。流石アメリカというか、マイナス面を見るのではなく、それを考慮したうえで、ポジティブなところを活用していこう、新しいものをどんどん取り入れていこうというブログ記事でした。
確かになぁと納得してしまいました。危険だからって言っても、外に出るという本当に大きなチャンスだと思います。安全面は常に注意していただきたく、上の英語の記事のPokémon GO Safety Tips for Our Community という部分を日本語訳させていただきます。
発達障害児のための ポケモンGO セーフティガイド
- 出来る限り親か支援者が周囲にいるように。
- ルール① 子どもがどこかに出かける前に、毎回きちんと親か支援者に知らせることをルールにする。
- ルール② プレイするときにかならず周囲を注意する。
- ルール③ 周囲に親か支援者がいない時に私有地や侵入禁止の場所に入らないように注意する。
- ルール④ 知らない人と一緒にプレイする可能性のあるゲームである。知らない人の中には悪い人がいることを伝える。
- ルール⑤ 自転車やスケボーなどを使いながらプレイしない。
- ルール⑥ 出来る限り明るい場所でグループでプレイする。
- そして安全に楽しもう!!
上述通り日本にもそろそろ逆上陸していきますので、親御さんたちはぜひ上手にこの機会を活かしていただければと思います。