「攻めの生活訓練」5拠点開所計画発達障害の特性を活かして働く人を増やす!Kaienの次なる施策
今年(2020年)4月1日に新型コロナウイルスでの混乱下でサービス開始したKaienの「生活訓練」。先日その2か月間余りの体験をYouTubeで報告させていただきました。下記にあるKaien特別セミナー「中退・卒業後の進路未決定者を支援するには」というウェビナーの様子です。まだの方はぜひご覧ください。
この特別セミナー。「大反響を得た!」というところまではいかなかったのですが、これまでにない福祉事業で反応もよく、実際利用者もすでにほぼ満員になってしまっている状況です。このため当社では、「大阪・さいたま・千葉・立川・藤沢」をターゲットとして、生活訓練事業所を速やかにあと5つ立ち上げることを目標にします。できれば今年中に、難しくても来年中には実現したいです。
「攻めの生活訓練」 発達障害・グレーゾーンの人を企業社会で活かすために
これからのKaienは厚労省の「障害福祉サービス」に頼らない事業運営を目指しています。具体的には、すでに8年目を迎える発達障害やグレーゾーンの大学生・専門学校生向けの就活サークル「ガクプロ」や、企業とコラボして新しい発達障害の方の働き方を作り出す「サテライトオフィス事業」があげられます。
なので障害福祉サービスというと会社の流れに逆行した動きにも見えるのですが…。しかし一方で、動画で述べられているように「第3の発達障害」(療育を子どものころから受けた世代)で、通信制やフリースクールに通った後に、自らの生きていく道が見つからず右往左往している人が増えているなど新しい課題が社会で大きくなっています。このため、既存の障害福祉サービス(具体的には当社が行う就労移行支援・放課後等デイサービス)だけでは、十分に働く人たちを増やせないことがわかってきました。
就活を行うまでの意欲や準備性が整っていない若者に対する当社の答えが「生活訓練」です。決して福祉村への歩みを深めたというだけではなく、むしろこれによって失業状態にある期間を減らしたり、あるいは就職後の安定性を高めたりという、総合的な効果をご本人だけではなく、社会にもたらせるような事業にしていきたいと思っています。
利用者の前に…オープニングスタッフを大募集
生活訓練の1号店は市ヶ谷でした。あまりに都会に作りすぎたかもしれず…あまりにも生活圏から離れているという方が多いので、2号店以降は郊外を予定しています。今後計画に変更があるかもしれませんが、今のところは上述のとおり 「大阪・さいたま・千葉・立川・藤沢」を開所のターゲットに置いています。
利用者や事業所の前にスタッフが何よりも重要です。既存の当社事業からの異動もありえるのですが、新規のスタッフももちろん大募集しています。新しいことがしたいという方はぜひ当社の会社説明会にお越しいただければと思います。今はすべてZoomを使ったウェブ開催となっています。月に1度は開催していますので、ぜひ一度ご予約・ご参加ください。(会社説明会ページ)
文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS、大学生向けの就活サークル ガクプロ、就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA)。星槎大学共生科学部 特任教授 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴