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農業・漁業・観光が主産業の地方で出来る発達障害のキャリア支援とは?Kaien社長ブログ

2018年11月17日

東京からはバスやJR(特急)で2時間強かかる南房総市。千葉県の南端にある町村合併でできた人口3~4万人の市です。

Google Mapより。館山市を取り囲むような南房総市。

地方で考える「発達障害と就労」

南房総市は合併の後、教育に力を入れています。11月第3土曜日が条例で定められた市の「教育の日」とのこと。今年は今日11月17日がその日。市の中学校で終日イベントが開かれました。その特別講演に招かれ、”発達障害”について話をしてきました。

南房総市の教育モデルは全国的にも注目されているとのこと。たとえば一箇所に保育園・小学校・中学校を固めて設置。シームレスに教育ができるようにしています。

会場の嶺南中学校。保育園や小学校の他、大きな校庭の他、両翼100メートルの野球場もあるなど、一大教育集積地という感じでした。

他にも地産地消や日本一おいしい給食ということで米飯中心の食育をしていて、今日もその給食をいただきました。発達障害関係では通級などで教員を通常よりも厚めに配置していると聴きました。できるだけ多くの子どもが将来働けるようにという狙いがあるそうです。

食堂レストランという場所で本日頂いた給食。市の高校生が考えたメニューとのこと。

ITや介護、障害者雇用以外の可能性は?

講演では色々と偉そうに「発達障害と就労」について話をしてきましたが、個人的に勉強になったのは地方での発達障害の方の就職環境についての現場の声です。

いま都内ですと、人手不足が圧倒的で、ITや介護分野などは売り手市場。発達障害でややコミュニケーションに難があっても、所作が不思議だったり落ち着きがない雰囲気だったりしても、いくつか受けていけば内定を得やすい状況です。その上、障害者雇用では、官公庁の水増し問題も有り、過去最高の売り手市場と行ってもいい状態となっています。

しかし、地方にはまだその波は来ていません。農業と漁業・環境が主産業だったり、かつ生活を支えるだけの収入のある仕事が見つかりづらかったり、つまり地方では、働く選択肢が限られている状況はまだまだ変わりません。

講演で交通費と講演料を頂きながらですが、地方の自治体・地方に生きる人達としていかに税金を納められる人材に育てられるかという、切実な状況について勉強する機会でもありました。行き帰りの送迎の車や、講演後の質疑の中で、可能な限りで色々と情報交換をさせていただきました。本当にありがとうございました。

農業

たとえば農業は大きな可能性はあると思うのですが、地元にいればいるほど農業の厳しさを知っていて否定的な意見が聞こえてきます。確かに多くの場面では発達障害の人の強みが発揮できる分野かどうかは疑問符がつくかもしれません。(ちなみに、今雨後の筍のように増えているのは、ほとんどコンピュータ制御になっている水耕栽培の”農業もどき”で障害のある方を雇用するモデルです。)

しかし本質的なことが農業でも出来るのではないかという期待感は個人的にはあります。例えば、果樹や花卉は付加価値が高く、そういったところでは今外国人をやとうなども農家もあるとのこと。発達障害の人が力を発揮できる可能性がありそうです。

リモートワーク、サテライトオフィス

また障害者雇用にしても、今や都内では人材難。採用に苦戦する企業が急増しています。その点、地方にはたくさん働きたい人たちが残っている状況です。企業がサテライトオフィスをつくったり、テレワークで個人を在宅で雇ったりというのが今後広まる可能性があります。

地方ではITで働くなどは夢のまた夢であるようですが、そこで発達障害とリモートワークをいくつかの市町村で組み合わせられれば、大きく世界が動く可能性もあります。

おみやげに頂いた白牛酪サブレ

もちろん都内でもまだまだ就職に悩む人たちがたくさんいます。なにしろ障害者手帳がある生産年齢人口の中でも約85%が失業状態というデータもあるぐらいですから…。Kaienとしては引き続きそうした人たち(つまり都市部の方々の課題)のサポートをしていくことになるでしょう。

でも個人的にはまだ解決が程遠い問題にそろそろ手を挙げないといけないと思っています。

例えば「起業家や部課長クラスのビジネスパーソンでありながら発達障害で苦しむような人材をサポートするサービス」や、「都市型の労働では苦しみを感じてUターンやIターンをしたい発達障害の人たちに新たな生き方/働き方を提案する枠組み」や、「限られた産業しか無い地方・田舎に生活の基盤がある人が都会に行かずにも就職できるモデル」です。

ただしやってみたい気持ちはあるのですが、そういった仲間が少ないのが実際です。ぜひ鈴木と協働したいという方がいましたらお声がけくださればと思います。

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