使われていない人的資源
今日は僕の写真撮影で米国人のカメラマンが来た。カッコつけて100枚ぐらい撮ってもらった。母校Kelloggの記事で使うためのもので経費は母校もち。ありがたい。。。おこぼれで、何枚か分けてもらった。その内の一枚が↓。他の僕の勇姿はFacebookでみられる( ^ω^ )ニコニコ
精一杯。。。 |
さてさて、そのカメラマンはインディアナ州出身のJensen Walkerという人。奥さんが米軍勤務で、今日本にいるらしい。3.11についても撮影を行ったそうだ。とにかく東北の人の礼儀正しさに感服していて、世界での報道が少ないと憤っていた。
Jensenは「僕を短時間でここまで撮影できるぐらい」なので、かなりの腕の持ち主なのだが、日本語が出来ず、カメラマンとしての仕事が日本では難しいと言っていた。そういえば、日本が好きで興味を持ってきてくれる人もいるけれども、外国人の英語教師の時給は1000円を切っているとも聞く。優秀な人達なのにもったいない。
うまく活用すれば貴重な資源になり得る。アニメの物販で英語以外のサイトを作って人気の会社がある。日本に拠点を置いている理由は、アニメを信奉する各国のエンジニアが日本で働きたいからだという。ちょうどシリコンバレーで働きたいエンジニアを、当地のハイテクベンチャーが吸い付けるようなものだろうか。やりようによっては使われていない資源を宝に変える方法だと思う。
翻って発達障害。今日も一人内定をもらえ、一人は次の選考に進み、一人は就職後の第1日で、という日であったが、うまくいく人ばかりでもない。本人たちの問題もあるとは思うが、環境を整える(自閉症スペクトラムの凸凹したユニークな力を上手に活かすモデルをいくつも作り出す)ことが出来れば、より多くの人が戦力になると思う。今のままではもったいない状態が続くばかりだ。
そんな中で午前中に訪れた会社。3Kともいえる職場だからか、このご時世でも十分な人が探せないという。発達障害についても偏見を持たず、仕事が出来るかできないかの「ごもっとも」な物差しで接してくれそうなところであった。「職業に貴賎なし その道のプロになればよい」でも以前書いたが、エンジニアであれ、事務職であれ、労働集約的な職種であれ、一人ひとりが専門性を持っていかないと、この国は大変なことになりそうだなぁ、と思った一日だった。
「無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう」 三島由紀夫の言葉。他のところは思想的でここでコメントするような類のものではないと思うが、少なくとも「富裕」ですらなく、「或る経済的大国」ですらなくなっちゃうかもしれない。