台風と発達障害 感覚過敏の視点から
今日は10年に1度の台風とのこと。
NHK時代の気象予報士との会話による知識をふんだんに持たせていただいているので、当社は数日前から米軍の台風情報も参考に対策を予想。今日は当社は午前は自宅作業。午後から始動予定である。予想通り空も雲の切れ目が出てきた。交通機関の混乱も午後には回復するだろう。
台風というと、ある発達障害の人には最悪の出来事である。もちろんルーティンが通用しない(いつもの時間にいつもの事が起きない、例えば、交通でも、テレビ番組でも)ことがある。が、案外忘れがちなのが、気圧の変化である。
すべての人ではないが、そこそこの人数の発達障害者は、感覚が過敏である。それは聴覚であることが多く、時に視覚も、触覚も、味覚も、、、ということがある。が、台風の時に大変そうだなぁと思うのが、気圧の急激な変化によって、頭痛、気分が悪い、といった状況になることである。人によっては接近の数日前から起こるという。(予期不安もあると思うが。。。)
台風が近づくと気圧のアップダウンが、短時間で、激しい。1000ヘクトパスカルあったものが、 急に960などになり、数時間後にはまた1000に戻るわけである。当然、人間の体(例えば血管)も、ホメオスタシス(という一定にする力)があるとしても、膨張したり収縮したりの影響を受ける。5%の気圧の変化。それが体に物理的にどう影響するかは、万人で変わらないとしても、同じ体の物理変化をどう脳が感じてしまうか、というのはだいぶ違うらしい。
たしかに、発達障害の一部の人から台風時の苦しみを聴き始めて、自分も台風が来るとちょっと頭痛がしたり、体がいつもの状況ではないような気がしている。現に今も少し血行が悪い感じがしている。
発達障害の人が過敏というよりも、体が大きな影響を受けているのに、それを感じにくいというのは、鈍感なのかもしれない。鈍感力、というのは安穏と過ごすにはかなり大きな要素なんだなと感じるとともに、敏感な人への配慮は職場で出来たら良いなと感じる。
追記: 実際、『台風過敏』を持ちながら、ある職場で働いている人がいる。上司もそれをわかっていておっしゃった言葉。「他の人よりはるかに良いですよ。急に休まれるより、台風の時は悪くなるって予想がつくから仕事が振りやすい。」 なるほどそういう見方もありますね、と感心したことを思い出した。
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