KaienペアトレGW企画 保護者面談×40組を終えて
10連休。そのうちの4日間を使って約40組の保護者面談を行いました。Kaienペアトレの一環です。
【参考】Kaienペアトレ <ご家族向け>10代以降の発達障害を考える『就職準備勉強会』
朝9時から夜19時まで。10時間。一組50分間で行ったので、昼休みなし。終わった後は声がかすれ、お腹もすき、帰りは膝が笑う…と言う感じでした。自分が決めた日程なので文句を言えないのですが、この無理なスケジュールを心配いただいた方がたくさんいて、面談の際に飲み物や食べ物を色々差入れ頂きました…。ありがとうございます。
原則親向けの面談ではありました。でも、子ども(ご本人)連れもいたり、兄弟連れもいたり…。ご本人の年齢も小学校低学年から20代後半までいて、これまでの支援で培った知識を総動員しないと対応できないセッションでした。40組40様で、同じ発達障害を切り口としつつも、本当に違う状況にあるなということです。
これまで自分の子どもも含め数千人の成長・就活を見てきました。なので5・10年後の未来はある程度予想できると思っています。ただしあくまで様々な仮定を置きながらいくつかの未来ストーリーの中から、ご家族とご本人の最善と思われるルートを提案するという形です。
お断りをしながらもポジショントークをする必要もあります。スタンスをクリアにして、ご家族とご本人の将来への霧を払う明確なアドバイスをするためです。
それでも20・30年後の予想は不可能ですね。生きるためのベースとなる力を育む必要も改めて感じた40時間でした。
これまで本人支援をしていたKaien。今後は幅を広げる必要を感じます。きょうだいへの支援や、保護者への支援、またTEENS訪問支援で2019年からスタートしている学校への支援などです。中でも、なんらかの原因で療育や就労支援に結びつけない(つまり家から出られないなど精神・体調的に安定できていない)子どもを抱える親への支援は重要ですね。個別相談をして気づくことがとても多くあります。
第3期はすでに満席になってしまっています。が、第1回の都度参加はだれでもご参加いただけますし、第4期は半年後に予定しています。ご興味のある方は一度詳細をご確認ください。
文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS、大学生向けの就活サークル ガクプロ、就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA) 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴・社長ブログ一覧