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Googleの自閉症スペクトラム研究支援

2014年6月29日

Autism Speaksとのパートナーシップとのこと。もともとAutism SpeaksはNBCの経営者だった人物が始めたNPO法人であり、その彼がNBCで発表していた。

Autism Speaksの発表は以下(英語)。
http://www.autismspeaks.org/science/science-news/autism-speaks-google-harness-%E2%80%98cloud%E2%80%99-genomic-breakthroughs

動画(英語)は以下の通り。

これによると、

  • 自閉症スペクトラムの発症率は、つい2年前まで、88人に1人(1.1%)と言われていたが、この2年間でさらに上がり、68人に1人(1.5%)になっているとのこと。(※米国の子どもの調査)
  • Googleの本プロジェクトに特化したクラウドに10,000人分の遺伝情報がはいり、自閉症スペクトラム研究者が使えるようになるとのこと。(※アクセス権については不明)
  • これまで1人分の遺伝子ですら容量が膨大でダウンロードするためにも数時間かかっていたものが、新システムで大幅に短縮されるとのこと。
  • 自閉症スペクトラムの人の場合、一生涯で2.5億円がかかるという推計があるとのこと。(※米国は絶えず自閉症スペクトラムの支援は公費なのか、民間保険なのか、という議論があるのでどの程度の額がかかるかというのはしばしば出てくる)

などとのこと。

Googleは以前から自閉症スペクトラムの研究のサポートはしているし、彼らが作り出すサービスや製品は支援器具としても可能性がある。Google Glass にもすでに注目が集まっている。今回のクラウド化は、これまで研究の規模が限られていた日本を含む海外の研究者には朗報のはず。これまでは数十人分のデータで研究が行われている論文を見ることが多かったが、これからは日本にいても1万人の情報が手に入ると思われ、原因や診断、そして薬の開発や治療法などへも影響が出てくるのだろう。

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