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最近ようやく学習障害が分かって来た

2013年10月8日

大人の発達障害、というと、ベースとしてはやっぱりASD(アスペルガー症候群などの自閉症スペクトラム)を考える必要があると思う。職場での適応を考えるとき、あるいは就職活動の時に、題としてぶつかりやすいのが対人コミュニケーション能力。それは発達障害の中でもASDに要因がある場合が多いからだ。

換言すると、ADHD(注意欠陥・多動性障害)とかLD(学習障害)は、ASDに重なって見られることがあっても、就職活動や職場で課題となることはASDよりは少ないと思われる。

でも、とはいえ、4年もこの世界にいると、徐々に、「ああ、確かにこれはADHD的な視点で見ると、理解しやすいしフォローしやすくなる現象だ」とか、「これが、LDというものなのか」という気付きがあり、より対応の幅が広くなってきたように思う。

最近はLDへの「Aha!!」が多くある。

LDは、僕の言葉で言うと「局所的な呑み込みの悪さ」となる。たしかに注意が散漫だから(ADHD的な特性)飲み込みが悪い場合もあるだろうし、全体像が見えていなかったり、結果や状況が予想・想像出来ていない(ASD的な特性)ために、指示や説明への呑み込みが悪くなることもあるとは思うが、純粋にどんな場面でも、特定の概念などの呑み込みの悪さが感じられる人がやはりいるような気がしている。

もちろん誰にでもある程度は当てはまることだと思う。が、生活に支障が出たり、就職や定着などに課題が極端に多くなる場合は、やはり学習障害という観点から周囲が接したり、自分も対応を考えたりすると、より生きやすくなるケースがありそうである。

発達障害は奥が深く、ついどんどん考えてしまう。実際学習障害という名前は何回も聞きながら、ようやく4年を過ぎたところで腹落ちをしてきた。当社の目的はそのもの(発達障害)をわかることではなく、上手にその傾向のある人たちを資本主義社会とつなげることである。学術目的ではないので、ある程度わかったら、じゃあその気付きをどう当社プログラムに落としこむかとか、運営に加えていくか、ということを考えて行きたいと思う。

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