桜島と私
2010年8月30日
谷山(鹿児島市の南部)から見た桜島 2010年夏 |
鹿児島は僕が初めて仕事をした土地であり思い出深い。第二のふるさとという言葉をよく使うけど、まさにその通りである。
この鹿児島で担当した番組が「桜島と私」というコーナーだった。2分程度のお便りを桜島の写真をバックに朗読するというもの。
僕は朗読を任される技量がなく、投稿集めや選定、それから編集作業をしていたわけだけど、お陰さまでほとんどすべての文章と写真に目を通していた。
年配の方が投稿してくれることが多かった。「夫と過ごした楽しい時。いつも桜島がそばにいた」とか、「仕事で落ち込んだとき、桜島が見守ってくれているようだった」とか、桜島を擬人化して一緒に数十年を歩んできたとか、そういう話が多かった。
中でも僕が好きだったのは帰郷のシーンのあるお話。長年鹿児島を離れていた人が、ふるさとに帰って桜島を見ると、本当に帰ってきたと思うという投稿である。戦争から引き上げてくる人の話など、心を打たれるものが多かった。「おかえり」といってくれているようだと。。。
そのレベルには及ばないけれども、今の僕がまさにそんな感じである。毎回毎回、空港からバスで鹿児島市内に向かうときに見える桜島。なんともいえない気持ちで胸が一杯になる。
実はNHKには「富士山と私」(静岡局)、「立山と私」(富山局)と似たコーナーが各地にある。「桜島と私」はもう無いけれども、またいつか復活したら今度は投稿する側になってみたい。
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