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福祉業界における大人の発達障害

2015年3月4日

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以前こんな記事を書きました。

発達障害者に介護職は向くのか?

この記事を見ていただいたのかどうか、今日は、日光で介護業者の方々に向けた講演でした。「発達障害の傾向がある人が、支援者側に増えてきていて喫緊の課題」ということだからです。

以下が今日の講演のスライドです。

スライド14~16が、福祉業界における発達障害について考えたところです。抜き出しますと、、、

発達障害の人は支援者・介護者に向くのか

  • 資格を取って就職する方向性がある =>発達障害の人にとって就職までの見通しがつきやすい分野である。
  • 優しくまじめで正義感、平等意識がある =>福祉やNPOなど、資本主義から離れた世界に惹かれやすい
  • 曖昧で型がなく、その場の空気や気持ちを読みながら、臨機応変に即時応答する必要がある。 =>発達障害の人には最も苦手なところ
  • ちょっとのミスが命につながりかねない =>細かなミスはまだしも大きなミスが許されない場面が続き、ミスが多い発達障害の人には不向きである。
現状と対策を予想する
  • 実際にはすでにたくさんの人が働いていると思われる。(※他業種の割合よりも高いと容易に予想される)
  • 多くの場合は苦手部分がさらけ出されて離職している。
  • 一方でマニュアルが可能な限りしっかりとしているところ、スタッフ同士が気持ちや価値観の押しつけをしないところでは、持ち前の真面目さや優しを上手に活かして働けている場合がある。
 という感じです。なかなか合わないことが多いよね、、、という現実は現実として向き合わないといけません。
 
 
でも、今日の講演会。悲観的には終わらず「発達障害に興味を持てた」、「面白かった」とか感想をいただいて嬉しかったですし、何よりも「発達障害の人との職場での意思疎通(役割の明確化、指示の明確化、効果的なマニュアル化)は、どんな人にもプラスになるし、介護の現場・組織も変わっていかないといけない」という発言を頂けたことです。まさに”我が意をいたり”という感じ。発達障害であっても、様々な現場で働いていただかないと、これからの社会本当に労働者が不足しますので、やはり発達障害の人に頑張れだけではなく、あいまいで、なんとなく、の職場のほうも努力していかないといけないと思いました。
 
写真を撮り忘れましたが、大学時代の日光は男体山の雪化粧が青空に美しく映えていて、電車酔いはしましたが、とても良い感じの1日でした。 

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