てんかんと自閉症
カエサルのガリア戦記を読んでいる。こんなに読みやすくてもよいの!?というぐらい現代っぽい訳。改めて僕が触れなくてもよいが、まあ面白い。
普及版とも書いてある通り、そもそもガリア戦記の本文が始まる前に、ながーい時代背景の説明がある。そこで触れられていて、改めて思い返したのが、カエサルにはてんかんがあったということ。当時のローマでいわれた「女ったらし」、「髪が薄い」、「借金王」というカエサルについての表現に合わせて、「(てんかんで)よく倒れる」ということが民衆からは言われていたとのことである。
若干強引だが、てんかんと発達障害の関係について、もう少し正しく言うと自閉症との関係についてまとめたい。
自閉症にはてんかんが併発しやすいと言われる。僕が所属している自閉症協会のウェブサイトでも、『てんかんを発症する自閉症児・者の例は多く(20%以上)、重度知的障害のある人の方がその割合が高いというデータがでています。』という情報が共有されている。
東京都自閉症協会
http://www.autism.jp/knowledge/autism/
当社に通う人たちは、療育手帳の範囲外であったり、範囲内でも「境界域(ボーダー)」の人たちが多く、確かに2割の人がてんかんがあるということは肌感覚としてはありえない。1%が人口比の発症率らしいので、それとほとんど同じか、少し多いぐらいなのかなぁと思っている。
ただある専門医の見解として「自閉症は小規模なてんかんが脳内で行っている状態ではないか」という話を伺ったこともあるので、症状が出なくても、つまりバタっと倒れるようなことがなくてもてんかんに近い状態が起きている頻度は高いかもしれない。当社に来る人に薬を聞くときがあるが、その時もてんかんの症状がなくてもてんかん薬が処方されていることもあることからもやはり緩いつながりは(重度の場合ではなくても)あるのであろう。
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