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日経新聞の今井孝芳記者

2011年12月16日

昨日の日経夕刊で「大人の発達障害、増える相談 社会に出て気づく人も」を書いた今井記者。ありがとうございます。日経がこういう記事を書いてくれるのはほんとうに有難い。

しかも昭和大学附属烏山病院の加藤先生やイイトコサガシさんの冠地さんも登場。冠地さんについては写真入り。驚きです。どうせだったらうちも取材して欲しかったな、、、という妬みはそこそこに記事の批評を。(※ちなみにイイトコサガシの冠地さんとは来月のイベントで当社のスタッフが一緒に登壇させていただく予定。場所は茨城です。)

全体的には◎。数字はどうしても大本営発表を使わないといけないのがマスコミなのはわかっているので、発達障害は本当はもっとものすごく大きな数だということを補足しておきたい。

一方で残念と言うか、日経という会社よりのスタンスの新聞(※まあ日経は新聞と言うよりも会社のニュースリリースの寄せ集めの媒体の色合いがある)ということを考えて理解してほしいのは、イーライリリー社のADHD傾向の人たちへの調査。

ネットでの100人の調査で信ぴょう性が十分ではないので記事の中で使うのはどうかなと思うのと、(当事者ではなく)どうしても医者がお客様になりがちの製薬会社の偏りがちな調査なので、やはりこれを入れるのはどうかなと。リリーさんには、ケロッグの卒業生が多くお世話になっているのですが、、、まあ、製薬会社の大人の事情を読者もわかってくださいということです。

「障害の合併症(複数回答)があったのは72人。うつ病が50人と最も多く、アスペルガー症候群が32人、不安障害が30人と、精神障害を併発する人が目立った。」とあるが、これは誤解を招く恐れあり。アスペルガー症候群は先天的な脳の違いに基づくもの。アスペルガーは病気と言うよりも特性と考えたほうが良いと思う。

脳の構造が違うので精神障害ならば、極端に言うと男性の脳と女性の脳が違うので、女性の立場からみて男性は脳が違って精神が違うから精神障害(※逆も然り)といっているようなもの。医者はアスペルガー症候群の人を患者とか、アスペルガー症候群を精神障害というけれども、実際の感覚とは違うことは今井記者の次回の記事では修正をお願いしたい。

色々書いたが、いずれにしてもよくまとまった記事です。僕なんかに批評されても余計なお世話でしょうが、ちょっと書きたくなりましたm(__)m お疲れ様でした。

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