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発達障害の力を使ったイスラエル軍の”特殊部隊”

2014年5月11日

イスラエル軍の公式ブログ。発達障害の人を集めた特殊部隊の記事が載った。米国のイスラエル系の知り合いに教えてもらった。

イスラエル軍の中の自閉症: 情報部隊Unit9900の兵士たちに会った
Autism in the IDF: Meet the Soldiers of Intelligence Unit 9900
http://www.idfblog.com/2014/04/10/autism-idf-meet-soldiers-intelligence-unit-9900/

Unit9900はサテライト等からの映像・画像・地図を分析する情報部隊。この中に”エリート集団”があり、極小の違いを見分けられる兵士たちは、みな自閉症スペクトラムの診断がある人たちだという。

記事は Colonel Jという、Unit9900の指揮官への小気味のよいインタビューでつづられている。Colonel Jによると、初めはたくさんのトラブルがあったが、「成功でき、成功すべきで、成功させよう」という前提のもと、我々は開始したプロジェクトである、という。

There were many problems along the way. The actual process took about a year and I want to say that we started with the assumption that this could, should and would succeed,” says Colonel J, confessing that the success of this project exceeded the optimistic expectations of its initiators.

このプロジェクトは、RRと呼ばれてる。RRを表すRoim Rachokはヘブライ語で、「地平線のその先を見る」という意味だという。これを読んだとき少し身震いした。イスラエル軍でこのプロジェクトを始めようとした人たちの意気込みが、イスラエルのあの乾いた赤い土地の地平線と重なって身震いしてきたからである。(実は2011年にイスラエルに発達障害支援の視察に行ったことがあり、その時のイメージが重なった。)

they set up the RR Program – (Roim Rachok – which in Hebrew means looking far beyond the horizons).

これは軍だけでしているものではない。Ono Academic College(オノアカデミック)というNGOと協力しているプロジェクトで、Ono Academic Collegeで3か月の基礎訓練を積んだ後、軍隊に入り、サポートを受けながら情報兵として勤務し始めるという。

Colonel Jのインタビューで何しろ感動的なのは以下の部分。これが社会適応なのだと思う。

Q. ほかの兵士たちとどのように交わっているのでしょうか?

彼らは、部隊のほかの兵士たちとすばらしい関係にある。ビルの外でほかの兵士と一緒に座っているのをたびたび見かけるし、昼食を食べたりコーヒーを一緒に飲んだりもしている。だれもそれを敷いているわけではない。とても自然であり、どのような関係にあるかというのは、そうした風景がすべてを物語っているだろう。

How does this group fit in with the other soldiers?
“They have excellent relations with the soldiers of the unit – from time to time, out of the building where they work I see them sitting with others in the unit, having lunch or just having a cup of coffee. No one forces them to do so. It is very natural, and I think that says it all.”

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