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発達障害の人は転職が多い?

2014年6月10日

先日、個別相談をしていたとき。発達障害の疑いを指摘された経緯について聞くことがあった。その時に彼が言っていたのが「転職が短い間に多いので、発達障害の疑いを指摘された」というものであった。

あまり、これまで意識はしていなかったが、確かにその傾向はあると思うし、発達障害の現代社会における一つの表れかもしれない。数千人にお会いする中で、いくつかパターンがあるような気がしている。まとめてみました。

■喋りIQ(当社独自用語です・・・)が高い人
発達に凸凹がある(※多くの場合IQに凸凹がある)のだが、おしゃべりは上手な人。このタイプは面接が上手。このため案外と就職しやすい。が、ミスが多かったり、覚えが悪かったり、同時並行が苦手だったり、ということで、評価がどんどんと下がっていくことが多いようである。このため、利転職を繰り返すことになる。

■自爆タイプ (以前も以下の記事を書きました)
ある程度人の心や状況は読める、のだが、把握するまでにワンテンポかツーテンポ周囲から遅れてしまう傾向がある。このため、不思議ちゃんだったり、どんくさかったりするのだが、そこまで周囲の足を引っ張っているわけではない。ただし、ちょっとずつ、特定の人との関係が難しくなってきて、心や状況を読みすぎ、疲れ、嫌いになられたのではと意識過剰になって、やめていくことを繰り返すことになる。

発達障害女子に多い自爆タイプ
http://ksuzuki09.blogspot.jp/2013/12/blog-post_5.html

■頑張り屋さん
人は働かないといけない、というものすごい義務感と使命感から、どんな職種であっても、どんな待遇であっても、一生懸命、採用面接を受けて仕事を始める。しかしご本人の不器用さもあるが、周囲にいる上司・同僚が体育会系であることが多かったり気持ちを押し付けることが多かったりで発達に凸凹がある人の管理法とは真逆の対応をされてしまっていたりで、職場でパフォーマンスが出せない。結果、自己都合での退職を迫られ、素直に応じてしまうタイプ。

もちろんこの中間タイプもいるのだろうし、今までまったく就職できていない人もたくさん通ってきているので、働けた分だけ恵まれているとも捉えられるのかもしれない。が、中にはこの過程で精神的に傷ついてしまう人も多く、支援の上で少し複雑なアプローチが必要になる。決して「働けたことがある分、良い経験をしていている」と単純には言えず、難しいところである。

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