発達障害学会(3)
今日何より圧巻だったのは、美交工業専務取締役の福田久美子さんの講演だった。1時間余りだったが、本当に引き込まれた。
美交(びこう)工業さんは、大阪のビルメンテナンス業。つまりビル(加えて公園・地下鉄など)の清掃を請け負う業者である。いいPDFファイルをネットで見つけたので、詳細はこちらをご覧頂きたい。
2003年から知的障害者の雇用をはじめ、一般の従業員と一緒の処遇をしているとのこと。各人の強みを活かすことをなにより重視していること。あくまで事業で行うことを徹底すること。経営陣だけの思いだけではなく管理職や現場の人間にも意義を共有すること。などなど、その通りだよなぁ、、、ということばかりだった。
現在は雇用率が30%を超えているという。ホームレスの方への就業機会の提供や、園芸福祉活動も地域を巻き込んで行なっていて凄いの一言だった。
それにしても、バリバリの関西弁で語る福田専務は凄い方だった。表現は稚拙で申し訳ないが、ホンモノに会った印象。早い段階で一度訪問させていただきたい。お忙しいだろうけど。。。
僕が講演中に書いたメモはこんな感じである。
– 生活支援は切り離せない
– 価値観を押し付けない
– 第三者機関を活用(会社の立場ではない視点を入れるため)
– 園芸福祉活動(療法的効果)・・・意味のある花壇にする(ストーリーを持たせる)
– 続けるための理由付け(事業でやらないと行けない)
この講演で圧倒された後、富山型デイケアサービスも、一人の親としてとても興味深かった。富山を中心に、年齢や障害などで分けず、民家を利用して赤ちゃんからお年寄りまでのデイケアを一括して請け負うモデルだとのこと。個人的にはとても良いモデルだと思ったのだが、これまでのデイケアの常識とは違っているらしく、会場からは様々な質問が出て興味深く聞いていた。
こちらもとても濃いキャラを発揮されていた方がいた。デイケアハウスにぎやかの阪井由佳子さん。今日はとても収穫が多かった。
さあ、ブログはこのあたりで。残っている仕事をしないと、明日が大変なことになる。。。
Kaien会社ウェブサイト http://www.kaien-lab.com
ニュースレター登録 http://bit.ly/awLJVz
「自閉症スペクトラムの方向けのキャリア相談会」申し込み http://bit.ly/985ume
###