バンコク 3 もとい。。。
前エントリーで『社会的企業とsocial enterpriseは違う。けど、国によって違うのは当たり前。日本も今の状況を卑下する必要もないだろうな、ということ』と書いた。が、ひとつだけ当社も含めて学んだほうがいいなぁと思い直したので、引き続きホテルのロビーから執筆。
今の僕には分不相応なホテル。。。 |
日本語でどう訳されているのか知らないが、Impact Measurement。社会的事業のインパクトをどう測るかだ。日本のチャリティ活動を含めた社会事業のセクターはこれが圧倒的に弱い、と思う。あるいはそれを語ることが非常に少ない。
簡単に言うと、営利企業は利益を出す組織であり、利益が多いほうが(おそらく正確に言うと同じビジネスモデルでは利益率が高いほうが)優秀である。これは違うビジネスモデルの間の比較、例えば自動車産業とファッション作業、でも案外当てはまる。誤解を恐れずに言うと、儲けが多いほうがえらいわけである。
でも社会的事業では、例えば、森を育てる事業とメガネを提供する事業では比べるのが難しい。もちろん儲けだけ見てもいいが、それだけを見ずに社会的なインパクトを見るというのがそもそもの社会的と呼ばれる所以(のはず)。
日本の場合は、その2番目の方を真剣にやらない。というか、活動を行なっている本人たちも、周囲も単純な指標で満足してしまいがちである。例えばKaienが社会的事業とすると、職業トレーニングを施した人の数や、就職した人数などである。まあこの程度数値化すればいいんじゃないの、そんな暇があったらもっとコアの活動を頑張ればいいよ、という風潮に感じる。僕だけかもしれないけど。
でも社会的、というのはそんなに簡単に得られるものではない。でもだからこそ、質の部分が重要になり、それを上手に伝えられないといけない。というのも、(これは僕の考えではなく人の考えの受け売りだが)、上手に社会的な部分を説明できないと、たとえば寄付してくれた人が景気が悪くなったということで離れていく、ミッションに共鳴したスタッフが離れていく、お客様も離れていく、その結果そのビジネスが、事業が細るということにつながりかねない。僕が知る海外の社会企業の事例を見ると、必ずと言っていいほどImpact Measurementにかなりの頭脳を使っている。
英語力を伝えるにもTOEICとかTOEFLのスコアで多くの場合伝わるように、やはりお金に出来ない部分の表現にはかなり気を使ったほうが良い。これは痛切に今日感じました。。。とはいっても、すぐには出来ないのだけれども、出来る部分からKaienでも取り入れようと思い直した。
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