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コロナの谷を乗り越えて 非接触・反3密ライフの先に人の定義が変わる確変期 インクルージョンのその先をサービスにつなげる

2020年5月23日

約40日ぶりの社長ブログです。電車に乗るのも、本社のある新宿に来たのも、1か月以上ぶりです。(皆さんのおっしゃる通り、本社は無くてもよいのでは?と思い始めています…。)

動画配信をしまくった2か月間

文章は書いていなかったものの、毎日のように社内でZoom授業をし、社外の皆様とも週1ではイベントを開催していました。発信することでだいぶ自分の考えも発展しました。

なお記録の一部は当社のYouTubeチャンネルにアップしましたので、お時間のあるときにご覧ください。また今後もオンラインを中心にイベントを開催していきますのでぜひご予約・ご参加ください。

厳選動画をご紹介

ウェブ開催「お勧め!5~6月の無料イベント」

コロナの谷を乗り越えて

さてさて。コロナ共存時代はしばらく続きそうですよね…。

今秋または今冬には第2波が来る可能性が高いと個人的には身構えていますし、ワクチンが今年中に開発されても実際に製造され配布されて庶民の生活を救ってくれるのは(マスク一つ現金10万円の配布ですら数か月はかかり、いまだに検査体制も整えられない、技術・人員・法的なボトルネックの多いこの国の現状ですと)数年はかかるなぁと、思っています。

Kaienも新型コロナウイルスが話題になった2月以降、コロナの谷を乗り切った後に、サバイバル経験を活かして、どう変身していくべきかを考え、実践してきています。

当社はユニコーン企業からは豆粒ぐらいの大きさの企業ですが、孫正義さんがおっしゃっているように、コロナの谷を乗り越えて本物のユニコーンとして羽が生える企業があるとしたらそうなりたいと思っています。

コロナ共存時代として第一段階だった4・5月と約2か月にわたった「完全オンライン化」も5月末で終了。6月から当社は第2フェーズの「ハイブリッド化」で ”在宅(オンライン)でも通所でも” を目指します。

 

就労移行支援の新時間割(6月1日以降)

個人の「非接触・反3密ライフ」の先に

もともと個人的には非接触型で、反3密型の人生でした。コロナ前からそれほど自分の生活が変わっているようには思いません。むしろ時代がようやく自分に味方し始めてくれているという印象です…。

以前からドアノブやエレベーターのボタンは直接手では触れないですし、飲み会も滅多に行かなければ、人の多いライブ会場などは行ったことすらなく、会議や議論もチャットでしてそれほどストレスはないです。

ウェブ会議で相手の反応がわかりづらいという人もいますが、過去にテレビでアナウンサーをしていた経験からか、反応ゼロの冷たいカメラに笑顔で喋ることに比べれば、チャットや表情が見えるだけまだ暖かなコミュニケーションに感じます。

New Normal(新しい普通・常識)では、生活様式に代表される固定観念とか常識とかが変わっていきます。

個人レベルでは、私が過去何十年も送っていた快適な?暮らしに近くなるだけで、ほとんどの人が文句を言いつつも新しい生活に慣れはじめ、それほど不便さを感じなくなるのではないでしょうか。むしろ課題は個人レベルというよりも、組織・社会レベルでどう変えられるか、でしょう。

1980年台にコロナ危機があっても同じ対応だったろう

コロナ感染が騒がれ始めたころ。保健所の内部を撮影すると、ホワイトボード・電話・FAXが写し出されていました。ホワイトボードは黒板だったかもしれませんが、すでに1980代にはそろっていたアイテムだらけなのに驚愕しました。

これはヤバい状態ですよね…。どれだけこの国は変わっていないのでしょうか。自分が子どものころにコロナ危機があっても、おそらく日本は同じように対応していたでしょう。

実は福祉にいるとその感覚を強く感じます。

古いこと、変わらないことが悪いわけではないですが、非効率なものを愛着や慣れという判断基準から残し続けると、本来力を入れないといけない部分に力が割けません。

福祉ではまずは行政が変わろうとしてくれないと、許認可を頂いて動いている当社のような業者は変化したくても出来ないところがあります。押印は最たるもの…。今回も押印のためにどれだけ社員がオフィスに行かないといけなかったことか…。

しかし直接支援に関わる部分でも、つまり行政のルールがなく(あるいは形式的な部分だけで)、下々のものが自由な工夫ができる部分であっても、昭和のころと大して変わらないのが大部分の福祉の現状だと思います。もっと良いサービスが少しの変化でできるのにも関わらずです。

つまりコロナ危機は福祉業界にとっても新しい常識を一気に取り入れられるチャンスなのです。

人の定義が変わる確変期をどう生かすか?

じゃあKaienは何をしたいのか?自分一人で考えるわけではなく、社内外の人と議論を行っているところですが…

ひとまずはすでに書いた通りに、単なるオンライン支援・在宅支援で喜んでいた時期はすでに終わりましたので、次はハイブリッドで通所とオンラインの良さを組み合わせる仕組みをつくることを目指します。

そしてそのノウハウを業界全体に伝えられるだけ伝えていきたいです。(実際有難いことに、来月はじめに業界団体の方からお呼びがかかり、永田町に行って厚労省の役人や国会議員?を前にプレゼンをしてきます。)

でもそれで終わらず、人間の定義を変えるチャンスかもしれないと思っています。

先日、NHKのニュースウォッチ9で、東大先端研の熊谷准教授が「どういきる・“総障害者化”する社会」というテーマで話されているのを聞いても思ったのですが、人間というものは一体なんで、何を受け入れ、何を受け入れないか、というのが激変しやすい時代に突入したのだと思っています。哲学的な問いですね。

人の定義が変わる確変期。悪い意味でその機会を使うか、新しい価値を見出すために使うか。

当社としては発達障害をテーマにするというよりも、発達障害という特性と向かう中で見えてきた、インクルージョンのその先をサービスにつなげていくべきなのかなと(社長としては)思っています。

「人は努力をすると成長・変容する」「気持ちで伝わるものがあるし、気持ちで受け止めてくれる」というような期待主義・気持ち優先の人間像から、「人は努力しても変容しない部分がある」「感情だけではなく機能が組み合わさっている」というような科学的・論理的・構造的な人間像へ変わると生きやすくなる人が多くなると思うし、社会全体の生産性や創造性も上がっていく気がします。

(ちょっと話がこんがらがっちゃったような気が自分でもしています。つまり難しい話を難しいまま話してしまって工夫がない感じがします。ごめんなさい…もう少しでいいたいことが言い終わります。)

つまり、発達障害の人を受け入れてくれという話ではなく、発達障害で見えてきたノウハウは他にも応用できるということ。接触型・3密型の人間像や社会構成から脱するときに、発達障害の人を活かそうとする工夫はひょっとしたら応用できるのではという風に考えています。

そうしたら福祉業界も脱皮できるし、企業文化や学校文化も少しは変わっていくかもしれない。

こうした気づきや発想をサービスに昇華できるか?いくつかプロジェクトも動き始めた(例えば下にもある『デジタルハーツプラス×Kaienの共同プロジェクト「発達障害・異才を活かす開発ユニット」』は萌芽を感じます)と感じています。

有言実行。実践の中でインパクトの創出をしていきたいと思います。

デジタルハーツプラス 発達障害に理解ある企業 インタビュー特集 vol.009

 

文責: 鈴木慶太 ㈱Kaien代表取締役
長男の診断を機に発達障害に特化した就労支援企業Kaienを2009年に起業。放課後等デイサービス TEENS大学生向けの就活サークル ガクプロ就労移行支援 Kaien の立ち上げを通じて、これまで1,000人以上の発達障害の人たちの就職支援に現場で携わる。日本精神神経学会・日本LD学会等への登壇や『月刊精神科』、『臨床心理学』、『労働の科学』等の専門誌への寄稿多数。文科省の第1・2回障害のある学生の修学支援に関する検討会委員。著書に『親子で理解する発達障害 進学・就労準備のススメ』(河出書房新社)、『発達障害の子のためのハローワーク』(合同出版)、『知ってラクになる! 発達障害の悩みにこたえる本』(大和書房)。東京大学経済学部卒・ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修了(MBA)。星槎大学共生科学部 特任教授 。 代表メッセージ ・ メディア掲載歴

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