米国発 移行ツールキットの理念の凄さ
2011年2月6日
海外メディア情報。2つ目はメディア、という感じではないのだが、やはり米国からの話題。Autism Speaksからお金を貰っているの?と言われそうだが、、、また彼らの情報である。最新のニュースレターで興味深いものが紹介されていた。
Autism Speaksは、このほど無料で「移行ツールキット」をオンライン上で配布し始めた。英語では Transition Tool Kit となっている。ツールキットと言うが基本的には情報を集めたPDFファイルで、子供から大人への移行をスムーズに行うためのものである。14歳から22歳を対象にしている。リンクはこちら。
Transition Tool Kitの配布スタートを 知らせるニュースレター |
無料でダウンロードができるので、ぜひ英語が読める方はチェックして欲しい。セクションは次のように分かれている。導入、セルフ・アドボカシー、なぜ移行プランが必要か、地域生活、雇用とその他の選択肢、高校後の選択肢、住居、法律面で考えること、健康、インターネットとテクノロジー、秩序を持たせる、結論、リンク集。
なかでも。セルフ・アドボカシーというのがすごい。上手く訳せなかったので、英語のままにした。
さわりに書いてあるのが、「これまでは子供に何をしなさいということを教えてきたり、励ましてきたりしたと思います。だけれども、移行期には、子供たちが自分でどのように決断していくかということが重要です」とある。たしかに一番これが重要だと思う。こういった至極当然なことを最初に持ってこられるのがこの団体のすごいところである。
なお、Autism Speaksとしてはこのツールキットは第2弾。第1弾は、「診断されてからの最初の100日」というのがある。これは僕もだいぶ救われたツールキット。当然米国仕様なのだが、学びも多かった。こちらから。
Kaien会社ウェブサイト http://www.kaien-lab.com
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