善意を2倍にする
グルーポン・ジャパンがマッチング・ギフトをしている。
マッチングギフトは、個人の募金と同額を企業が出す。つまり個人が100円募金すると、企業が同額を「マッチング」してくれ、総額200円の募金になるというものである。
日本ではまだ馴染みがないが、「個人からの寄付を募る際に、企業や財団、篤志家等が個人からの寄付額に一定の比率で上乗せし、同一の対象に寄付をするという仕組みです。企業や団体が単独で寄付を行うよりも、呼び水の効果を果たしてより大きな社会貢献の成果を産むことが期待されるため、欧米の慈善財団などでは、この手法が盛んに用いられている」という。
今回グルーポンが震災当日に全てのサービスを停止して、このマッチングギフトサイトをスタートさせている。立ち上げに尽力した一人が、現在グルーポン・ジャパンの社員で、Kelloggでの僕の同期であり、Kaienの共同創業者である徐(そ)だ。
そもそもKaienとグルーポンは因縁があるのだが、徐は数カ月前、吸い付けられるようにグルーポンに入社した。その余韻も冷めないうちにこうした活躍をしてくれている。(※このエントリー執筆時点で西日本では通常サービスも再開されているようだ)
「震災に乗じて企業の宣伝を・・・」との批判だろうか。。。マッチングギフトサイトを立ち上げた途端にバッシングにあったようだ。初めてのことをやるときは色々と人は言うもの。赤十字などノンプロフィットと、戦略系コンサルなど営利企業の両方を知る彼が「これをやるだけでもこの会社に入った意味がある」といって立ち上げているものである。ぜひ応援したい。
そろそろグルーポン・ジャパンが設定した義援金の枠に達するということだが、次の策もすでに考えているという。まずは善意が目に見える形で現在の被災地に届きますように、そしてマッチングギフトという仕組みを活かして寄付文化が根付きますように。