元NHK職員であることを誇りに思う
以前のエントリー「震災後感じること」でも書いたが、僕はNHK仙台・アナウンスに所属していた。今日は久しぶりにNHKで働いていたことを誇りに思ったことについて。
今夜は「被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト(つなプロ!)」に出ていた。そこで、NPOや各種非営利団体の皆さんが、なかなか被災地の細かいニーズに届きにくい、という話があった。
つなプロ全体として、河北新報(仙台の地方紙)にも掛け合ったが、なかなか紙面を割いてくれない、とのこと。そこで思ったのが、「あれ、NHK仙台のアナウンスに聞けばいいじゃない!?」
NHKは災害時、記者やディレクターは今起こっていることを伝えることでいっぱいになりがち。一方でアナウンサーはラジオを担当していることもあって、細かなニーズを拾い上げる役割を担う。僕が知りうる限りは、ライフライン(始めは水道・ガスなど、その後、徐々に高次の生活支援へ)の情報を各団体から受け取ってまとめるのはアナウンス班である。かくいう僕も、NHKにいたときは、各種団体から(その時は震災関係では当然無く、通常活動の中でだが)様々なお知らせを受け取り、原稿にし、ラジオ・テレビで放送していた。
ということが、話を聞いているときにふっと思い出され(というか、これまでなぜ思い出せていないのかが自分であっても不思議だが。。。それだけフラッシュバックしたくない嫌な思い出だったのかもしれないが)、NHK仙台の担当アナウンサーに電話。
担当は「震災後感じること」でも書いた杉尾アナウンサー。あの時は泣きながらラジオを読んでいたが、4年ぶりに話した声はいつもどおり飄々としていた。事前にメールで説明を送っていたこともあり、ふたつ返事で「つなプロ!」各団体のお知らせを作成することに快諾を頂いた。
じきにNHKの「東北ライフライン情報」(NHK総合11時台と16時台、ラジオ第一では随時)で放送されるはず。ああ、見ていて良かった、聞いていて良かった、という情報が息長く伝わりますよう。