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“健常”と”障害”の状態の「円」での理解

2013年11月2日



本日午後は、学生向けプログラムを中座して、昭和女子大学で講演を行った。大学につくと、正門?に「鈴木慶太氏」と大きな立て看板があった。

写真を取っていたら不審者と思われたようで警備員さんから声をかけられた
女子大での振る舞いは気をつけないといけない

再掲となるが、以下が今日のスライド。

Kaien 発達障害の特性を活かした職業訓練と職場開拓 ~民間企業での取り組み~

なお、今日お話した中で、上手に伝えられなかった概念が有り、ここでまとめておきたい。

健常・障害を一つの軸で考えるとよくわからなくなる。円で考えたほうが良い。(健常・障害という別はあまり好きではないが、概念を伝えるためにあえてお伝えする。社会に適応しやすいタイプ、適応しにくいタイプ、
と読み替えていただいたほうが良い。)

上の矢印のように、Aという健常者がいて、B・Cという障害者がいるという矢印のような一つの軸で世の中を捉えている人が多いと思う。しかし、実際、同じ「障害者」という括りで捉えられる人も身体障害者と発達障害者ではサポートの方法が違う。どう考えたらよいか?

僕は円のように考えるのが自然だと思う。

真ん中に健常の状態がいて、そこから同じ距離離れているが、実はまったく正反対にBとCという障害者がいるという理解である。つまり周辺から離れた(Marginalized)状態を障害と言う。なので障害者雇用とひとくくりに言っても、BとCの支援方法はかなり異なる可能性もある。

このため、これまで「障害者支援」をしていた人も、実はBの支援に詳しいかもしれないが、新しいCの状態へのサポートは本当にわからないかもしれない。また、実はこの周辺をぐるっと一周カバーしているのが障害福祉という制度である。なので、結構無理がある制度になりつつあると思う。

ということが言いたかったのでした。

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