Kaien/TEENS流のスタッフ採用・育成
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今日は都内にある和光中学校(和光学園は混合クラスの制度があるため障害のあるお子さんが一定割合入学でき、ほかの子どもと一緒に教育されます。発達障害のお子さんも増えているということでした。)に行ってきました。親の会の講演で呼ばれたためです。非常に熱心でバランスの取れた親御さんばかりでした。
講演で今日も聞かれた質問が、スタッフをどのように教育・研修しているかという点。講演の内容は立派だけれども、いったいどういうスタッフが揃うとそんなことできるの?みたいに思われることが多いようです。
率直に言って、(1)馬力のある、バランスのあるスタッフを採用することが一番かなぁと思っています。それと、(2)発達障害のことももちろんですけれども、関連する社会についての教育・研修が重要だと思っています。
まず、(1)馬力のある社員について。
当社はかなりのスタッフが福祉初心者です。ご家族に発達障害がいるなどの個人の目線でかかわっている人が実は多く、まったく発達障害を知らなかったです、という完全な「外様」スタッフは少ないのです。が、それでも他の団体・企業に比べると、外様を活用しているケースが多いと思います。具体的には前職で福祉や医療を経験している、いわゆる専門家は2割程度。つまり8割は素人です。
でも、福祉の知識や経験は、もともとが馬力がある人なら外様でも、ものすごい勢いで追いつくもの。実際僕がそうですので。。。30人を超えるフルタイムのスタッフは上場企業等でバリバリと働いていた人が多いですし、 パートタイムで働く「上司役」の講師の人たちは、上場企業での社長経験者!!も含め、部課長で活躍していたビジネスエリート(でも退職して、時間も余裕もある人)ばかりです。 こういった幅のある、底力のある人を集めることが何よりも当社の力になっています。もちろん、働くことが好きな人ではないと、働くことの技術や醍醐味を教え伝える当社の事業にはあまり合いません。仕事=趣味、みたいな人の集団にするのがやっぱりいいかなと思っています。
(2)教育・研修について。
当社の研修内容は一丁目一番地の発達障害についてはかなり少なめです。全体の1,2割程度だと思います。残りの研修内容は経済の動向や、若者社会、精神保健など結構多岐にわたります。発達障害の理解は案外簡単にできると思いますし、僕自身、平易に説明できる自信があります。
でも、発達障害の人をきちんとアセスメントできたとしても、多くの場合はそれだけでは社会につなげられません。懸け橋になるには一つの川岸の事情だけでなく、橋を架けるもう一つの川岸の事情を知る必要があるためです。どのように現代社会に発達障害の人をつなげるかを考えると、結構な部分はつなげる先のルールや変化、状況をしっかり教えないといけないと思っています。当社では、そういった発達障害の対岸にある部分を、合宿やビデオ教材(当社独自のものです)などで、つまり時にはがっつりとスタッフ全員で、時にはスキマ時間で学んでもらえるようにしています。
なお、馬力があっても、研修がしっかりしていても、そもそも当社での業務に興味を持ってもらわないといけません。やりがいを感じないと、優秀なスタッフであっても本来の力が出ないからです。
ここで、他山の石としたいのが実は現在の介護業界です。当社は障害福祉の分野であり、お隣さんの介護分野の人材不足問題はやはり気になるところです。
厚生労働省の最新調査で判明。2025年に不足すると考えられる介護職員は約30万人!? (みんなの介護ニュース)
http://www.minnanokaigo.com/news/N66716343/
介護職場 低賃金に悲鳴 「やりがい保てない」離職増 (東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2014103002000185.html
記事にあるようにお金の問題は大きいと思いますが、やりがいのある職場になっているかどうか、そのやりがいを経営層が職員に示せているかが課題としてはもっともっと大きいと思います。
当社は夢物語を宗教的に売る感じの組織ではないですが、それでも、働いていて(自分や社会に)未来を感じるような事業を続けていかないと、人材を集められなくなるなぁという緊張感は常にあります。給料を第一のインセンティブに考えてもらえない業界だけに、事業を魅力的にしておかなければいけないのです。
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