リー・クアン・ユー氏と読み書き障害(ディスレクシア)
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シンガポール建国の父、リー・クアン・ユー氏が亡くなったとのこと。ニュースをいくつか読んでいたら氏の人生に改めて圧倒されるとともに、一つの事実が目に留まりました。それがリー・クアン・ユー氏が”mild dyslexia”(軽度の読み書き障害(学習障害の一つ))だったとのこと。
朝の時間でさっと読んだ程度ですが、
ディスレクシアである有名人の能力
The Abilities of Those with Reading Disabilities: Focusing on the Talents of People with Dyslexia
http://www.ldonline.org/article/5867/
ニューヨークタイムズ リー・クアン・ユー氏 インタビュー抜粋
Excerpts from an interview with Lee Kuan Yew
http://www.nytimes.com/2007/08/29/world/asia/29iht-lee-excerpts.html?pagewanted=all&_r=0
リー・クアン・ユー氏 結婚と娘
Singapore: Lee Kwan Yew On Marriage And His Daughter
https://all4one4all.wordpress.com/2009/12/05/singapore-lee-kwan-yew-on-marriage-and-his-daughter/
まとめると、卵を割るのも知らないぐらい裕福な英領シンガポールの家庭で育ったリー・クアン・ユー氏。英語の教育を受け、終戦後は英ケンブリッジ大学の法学で主席を取るほどの秀才だとのことだが、どうやら中国語の読み書きが苦手で、60歳を超えた時に、脳神経外科の娘から、「私も勉強の中で自分が読み書き障害と聞いたが、お父さんもどうやら同じ特徴を持っていない?」という指摘を受け、診断を受けたとのことだった。それ以来、自著(CD?)の売り上げをシンガポールのディスレクシア協会に寄付するなどしているとのことだった。
ちなみに上の記事の一つでは、孫もディスレクシアだったので、英語の学校に入れて、その子はこれからWharton(米ペンシルベニア大学の経営学部のこと。大学と大学院(つまりMBA)があり、そのMBAはトップ5にランクされる)に行くよ、と言っている。
日々僕が接する読み書き障害のお子さんと、偉人リー・クアン・ユー氏はなかなか頭の中で結びつかない(もちろん読み書き障害があろうがなかろうが結びつかないはるかかなたの人。。。)ですが、たしかに読み書き障害の人は発想が豊かな印象があるのと、早期に発見して専門プログラムをしていくと、ある程度身につくと言われている。
ヴァージョングループ創設者のリチャード・ブランソン氏だったり、映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏だったり、今回のリー・クアン・ユー氏だったり、影響力ある人たちのカミングアウトで、認知が広がると、早期に配慮された中で教育を受ける素地が広がってくると思われます。
以上取り急ぎ。
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