発達障害 一般枠か障害者枠か、そこに上下関係はあるか
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一般枠で就職が決まりながら、その後、障害者枠を受けた学生がいます。結果、一般枠で行くことになったのですが、なぜ障害者枠を受けたのかを聞きました。通常の理由としては「一般枠だと不安だから」というのが考えられたのですが、どうもその人はそういう理由ではない。どうやら「一般枠と障害者枠を特に区別していないので、より可能性を広げようと思った」というのが趣旨のようなのです。言っていることを総合すると。
話を聞きながら小さく感動してしまいました。普段から僕も、一般枠と障害者枠は特に優劣・上下関係があるわけではなく、働くための制度・手段であると、スタッフにも、就労移行支援を利用する訓練生にも、ガクプロを利用する学生にも、そしてTEENSなど放課後等デイサービスに通う子を持つ親御さんにも伝えているつもりですが、なかなか本当にそう思える人はいません。
ちょうど今朝がたもスタッフが障害者枠を前提に話を進めていて雷を落としたばかり。どうしても福祉の世界にいると障害の診断があると障害者枠で働くべきとか、障害者枠への抵抗感というか違和感が無くなっていく感じがあります。一般枠と障害者枠を並列に見ているから抵抗が無くなるというよりも、一般枠という選択肢を無意識のうちに消し去ってしまう人がいるということです。
一方で世の中の多くの人は、障害者枠を、一般枠が無理だった人が行くところ、みたいな上下の関係でみることが通常だと思います。実際のところは一般枠もピンからキリですし、障害者枠も本当に様々な形があります。
そんな中で僕が普段言っていることを真に受けすぎているのか、無垢な感じで、非常に並列に一般枠と障害者枠を考えている若者の言葉を聞くと、まあ世の中もこういう感じでピュアになれないかなぁと思ったりするのです。こういう瞬間がこの仕事をしていて、とても楽しいというか、やりがいというか、学びがあるところであります。
写真は、上記の個別相談に続けて行ったガクプロの個別相談で親御様から頂いた八芳園の佃煮。いろいろ頂くようになってしまったのですが、ありがたく頂いています。今日は、スタッフとの「仲良しランチ」(ベタな名前のランチセッションで、名前通りなのですが、また次回以降のブログでご紹介します)であったため、お弁当をもってきていないかなり珍しい日だったのですが、お弁当に使ってください、ということで頂きました。食事は基本的に餌だと思う派ですが、健康には留意しているつもりなのでありがたいです。美味しく頂きたいと思います。
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