採用情報

半歩先のサービス

ちょうど年末、そして当社としては年度末ということもあり、来年・来年度をどうしていこうかと考える時間が増えてくる。1年365日どの日も変わらないとは思っているが、区切りがあるというのは不思議なもの。いつもより考えの軸がすこし長尺になる気がする。

当社がなんのためにあるかというと、発達障害の人と企業をどのようにつなげていき、両方の本来の力を引き出すこと。売り込みも必要だが、それだけではダメで、やはりアイデアが必要になってくる。定着支援や一般枠(グレー層)というのがテーマ。

あまり時代の先を見すぎてもNG。NHK時代に「半歩先を見て、半歩後の表現をする」と教わったし、今お付き合いのある企業さんにも「半歩先の精神」を教わっている。一歩先だとビジネスにならないということである。

ニーズはあるけれどもビジネスになりにくいところ、考えとしては筋が通っているけれども自己満足で終わってしまうもの、理想的だけれどもスタッフにスーパーマンがいないと小規模で終わってしまうサービスなどなど、、、多くのアイデアは様々なフィルターで没になり、フィルターをかいくぐっても試案段階で没になる、という感じの繰り返しである。

Kaienの就労支援は形になってきたし、TEENSのお仕事体験なども柱みたいなものが見え始めた。これらの既存サービスを充実させつつ、他では出来ないものを作っていかないといけない。ものづくりのところが自分の原点だと思っているので、適度にプレッシャーを掛けていこうと思う。

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発達障害者雇用継続支援技法検討のための意見交換会

今週は千葉方面が多い。今日は幕張の障害者職業総合センター(独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構の一組織)さんに行ってきた。支援マニュアルなど支援方法を開発する場所である。時代の流れも有り、ここ最近は高次脳機能障害や発達障害、気分障害などへの手法開発がやはり中心になっているようである。(たとえばこちら

来年度にかけては、発達障害の人たちの定着に向けた企業支援を開発されている。僕は今年はその委員なので、意見交換会に出席してきた。

どこの駅からも遠いセンター。。。途中で休憩しました。。。

隣に宇都宮大学の梅永先生がいたり、そのとなりにCAS(千葉県発達障害者支援センター)のセンター長がいらしたり、右隣には某通信系企業の特例子会社で当社修了生が複数就職したところの部長がいらしたりと、最近は顔見知りが本当に増えてきた。

定着支援は、入り口の就職支援よりも、高度に複雑になる。今回は障害者枠の定着支援、発達障害の中でも自閉症スペクトラムがベースにあるケース、についての討議だったがそれでもこういう行政の会議としては非常に意見が活発に出て刺激になった。話し合った内容は当社の今後を考える上でもとても有益なものだった。

来年度も会議は続く。成果は出るのは1年以上後だが、効果的に僕の考えを伝えていきたいと思う。

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Kaienへの誤解

今日は2回めの”支援者見学会”。また写真を撮ることを忘れてしまったが、悪天候にもかかわらず、予約してくれた方は皆来ていただいた。

福祉・医療・教育・行政関係者向け見学会(無料)

  • 対象者 : 発達障害者の就労支援に興味のある福祉・医療・教育・行政関係者
  • 開催頻度: 月1回
  • 開催場所: Kaien秋葉原
  • 開催規模: 約10人
  • 内 容 : スタッフとの情報交換、当社訓練の見学
  • 次回開催: こちらでご確認ください

目的の一つは地域から当社、当社から地域、というつながりを作るため。もう一つは当社への誤解のある点を解きほぐすためである。

特に終了後のアンケートでは、「Kaienさんは高学歴の人ばかりと思っていたが、非常に幅が広い方が集まっていて驚いた」、という感想と、「選抜をしていないことに驚いた」という感想が見られる。

逆に言うと、この狭い業界では、当社について2つの誤解があるようなのだ。

・ITばかり、とか、大卒者ばかり、みたいなイメージ
・選抜をして、いい人ばかりを入れている、みたいなイメージ

である。一つ目については、特に秋葉原サテライトで作業系(ブルーカラー系)の職業訓練を増やしており、いわゆる知的にボーダー層にも対応できているし、案外そういった就職先も増えてきている。2つ目については、当社につながった順番通りに訓練に入って頂いているので、選抜とか、入学選考などは一切ない。そもそも、税金を使った事業なので、かなり”フェアネス”に気を使っている。

次回の開催は1月。2月の予定も先ほどアップした。いわゆる”当事者”や家族向けは別途利用説明会をしているが、支援者はぜひ見学会にご参加いただきたいと思う。
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大失敗・・・

今日は独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センターの第21回職業リハビリテーション研究発表会だった。15時からのパネルディスカッション「発達障害者の雇用とその継続のために」で登壇させてもらった。

準備も足りなかったし、疲れていたのか、Kaienを創業以来、1,2位を争うダメな仕事ぶり。せっかく400人以上の方が訪れたセッションだというのに、まったくなんだかよくわからない、実益のない時間になってしまったのではないかと思う。

僕が発表したのは以下のスライド。


パネルディスカッションで言おうと準備していたり、その場で思いついたのは、、、

  • 継続のためには、本人の努力も必要だが、雇用側での環境整備が重要だということ
  • ただし、企業を取り巻く環境が激変する中で、雇用側だけに調整を求めるのは10年などのスパンでは難しいこと
  • このため、転職・キャリアアップというのが発達障害の人を考えると求められるので、一般枠・障害者枠のくくりを超えて、年数を超えてサポートできる枠組みが必要であること

である。実は当社がまさにしようと思っていることになる。ただそれが今日は本当に伝えられなかったのが申し訳ない。。。

一方で、僕的には実りがかなりあり、事前の待合室で今後のプログラム作成のためのヒントを貰った。早速試してみたいと思っている。

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発達障害の人と話すときの注意点はあまり無い

今日は16人と個別に面談をした。

当社の新宿事業所のスタッフに今年の評価・賞与を伝えたのが前半。後半は外部との面談で、採用面接を行った後は、学生向けプログラムの個人面接をして、最後に当社の大人向けサービスを希望する人のインテーク(初回の個別面談)を行った。

その人の行動や発言を過去の数値や文字上の分析を見ながら感じ取り、こちらの考えをお伝えして、新たな価値や次の行動を作っていく。わざと集中させたわけではない。が、こうやって一日通して人と会い続けるのは、想像以上に大変だった。

とはいえ、状況は違えど、特に僕のスタイルを変えてお話したわけではない。もっというと、発達障害の人と話すときに、とか、会社の外で中で、とかで変化をつけていることが特にあるわけでもなく、通常のスタイルでお話を16回続けたという感じである。むしろ発達障害の人は嘘をつかないので、裏を読む必要がなく、話しやすい感すらする。なので疲れという感じはあまりなかった。

良かったことといえば、千本ノックと一緒で、自分の癖というか、苦手な状況というのも、数をこなすだけにわかったこと。明日以降の面談に活用しようと思う。

とかいていたら、母校のケロッグから入学面接の面接官のお知らせが来た。英語で今年もインタビューをしないといけない。言語はもちろん、それなりにスタイルを変えてやらないといけないので大変である。若干気が重い。。。

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障害者雇用はすぐ切られるのか?

当社の訓練では、今朝のニュース、という時事ネタの意見交換の時間がある。まだしっくりとした運営はできていないが、狙いは色々有り、やはりその人の視点がどのあたりにあるのかなぁと理解する上で(少なくとも僕には)良い参考情報になるのでやってもらっている。

今日はどういう流れか覚えていないが、障害者雇用の人がすぐ解雇されるのかどうかという話になっていた。なんでも「景気が悪くなると、真っ先に切られるのは弱者である障害者雇用」という論理である。

僕の理解は、むしろ反対で、(1)もし景気が悪くて人員整理をするなら障害者雇用の数倍の年収をもらっている40~50代の人を早期退職してもらったほうがはるかに効率的だし、(2)企業の人事としても障害者雇用の人に退職を迫るのは倫理的にかなり嫌がる担当者が多いので、やはり障害者雇用は景気動向にかかわらず安定していると思う。

実際、障害者雇用の伸び数を見ても、ほとんど景気に関係がない。関係があるのは明らかに、”雇用率”と、それについての行政による”指導”である。

一方で、実は障害者雇用が会社業績とはまた違う変動を見せることがある。それが、(僕の記憶では)「5年問題」、「10年問題」と言われているものだ。(※たしかこの業界では非常に著名な秦さんがおっしゃっていた概念だと思う) ちょうど今夜訪れた定着支援先で話題になった。

5年問題というのは、障害者雇用をやろう!ということで、会社の上層部が動き出すのは良いが、5年ぐらいすると初期につく助成金が打ち切られ、障害者雇用の赤字の側面が目立ってくるというもの。それによって、それまでの居心地の良さが、徐々に悪くなってくるというものである。

また10年問題というのは、障害者雇用をやろう!ということで、会社の上層部が動いた時に、プロジェクトリーダーとして白羽の矢が立った社員(大抵の場合50歳前後の社員で、取締役などに上りつめるでもなく、なんとなく目標が見えなくなった社員に対して、最後に障害者雇用を頼む!といわれる流れが多いと思う)が、やり遂げて退職するまでが10年ぐらいというものである。その後は核を失うため、障害者雇用の勢いが途切れやすい。

景気というよりもこの5年問題、10年問題をどう乗り越えるか。その辺りを当社が上手に協力・支援しないといけないなぁと思う。

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支援者向けの見学会 初回は無事終了

金曜日は、初めて、支援者向けの見学会を実施。あまりにもバタバタしていて写真を撮り忘れてしまったが、関東の各地から、大学、クリニック、ハローワークの関係者が集まってくださった。

開催の狙いは、これまで完全にネット経由であった当社の利用を、地域からもつながるようにしていくことである。「なんだかよくわからないけど、うわさで聞くから言ったらどう?」的な会話がされていたらしいので、しっかりと支援者の方に見ていただいて勧めていただくということを考えている。

見学会は秋葉原と秋葉原サテライトの2か所を回る。秋葉原サテライトのほうはいわゆるボーダー層にも対応したプログラムを開発中である。アンケートを見ると参加者からはおおむね好評であったと思う。

初回の参加者には東京障害者職業能力開発校の校長もいらした。国に刺激を与えられるというのは、(福祉村の中での発信というより、福祉村の外への発信が本義ではあるが)「発信」を存在意義の1つとしている当社としては、非常に喜ばしいことである。

考えるいわゆる同業他社も当然参加者にいる。ノウハウが流出することを心配する人もいるが、僕としては、「せっかく見学に来るほどでしたら、ぜひうちで働いてください」という効率的なリクルーティング手段でもあるので、開放的に受け入れることにしている。

お申し込みはこちらから。

なお家族や当事者の方へは、いつも通り利用説明会を開催しているのでそちらに足をお運びいただきたい。(大人向け) (子ども向け)

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『他人が大切にしている価値観を形にしてあげることで、ビジネスは成立する』

 

 

基本的にほとんど物欲はない方だが、”クリスマスプレゼントに欲しい物”が久しぶりに出来た。
 
 
「車なんて既にコモディティでしょ」と思っていたし、そもそも駐車場もないので車を購入できる体制にはないし、周囲にクリスマスプレゼントとしてポンと買ってくれるだけの財力がいる人も当然皆無なのだが、それでもほしくなったのが、プレミアムEV(電気自動車)のテスラ。セダンのモデルSは時速100キロまで加速するのに4秒ちょっと。

テスラモーターズの創業者であるイーロン・マスクは、次のスティーブ・ジョブスといわれているビジョナリー。電気自動車といえばまだ彼の中では庶民的なプロダクトであり、火星へ植民?するための宇宙航空会社(スペースX)も立ち上げている。スペースXは先日、ファルコン9が打ち上げに成功し、ニュースのヘッドラインを飾ったばかりである。

電気自動車といえば、ゴルフ場にあるカート、のようなものぐらいと思っていたのが恥ずかしく、、、イーロン・マスクが様々なインタビューで触れている通り、(1)少量生産のスポーツカー、(2)中量生産の高級セダン、(3)大量生産の大衆車、という順で進んでいこうということで、実際にその軌跡を描いて会社が成長している。(※今は2のフェイズとのこと)

起業家イーロン・マスクには大いなるプランがあります——しかもたくさん。PayPal、テスラモーターズ、SpaceXの創業者が、TEDのキュレーターであるクリス・アンダーソンと膝を交え、大衆向け電気自動車、太陽光発電装置のリース事業、完全に再利用可能なロケットといった、彼の野心的なプロジェクトについて詳しく語ります。(TED TALKSから)

俳優のジョージクルーニーも投資家や、初期からのユーザーとしてテスラを支えていることからもわかるように、米国西海岸の環境フレンドリーな進歩的な人々の価値観を体現していると言って良いと思う。下のビデオを見ると、本当に乗りたくなる。

 
 
テスラやイーロン・マスクについての、日本語のインタビューはまだ少ないが、こちら(ウェブゲーテ)の記事がとてもおもしろかった。

記事の中で僕が特に惹かれた言葉がこちら。

「他人が大切にしている価値観を考え、それを形にしてあげれば人はお金を払う。お金は社会で常に必要性のあるところへ流動するものです」

なるほど。。。世界一報酬の高いCEOから放たれている言葉ということを差し引いても、”大切な価値観を形にする”というところがテスラの魅力かもしれない。

「発達障害の弱さをみるのではなく、尖った部分を資本主義の中で価値に変える」というSpecialisterneで形になっていた価値観に衝撃を受けたのを思い出した。当社もそういった価値観を大事に、テスラと違って少しずつだが価値観を形に変えていくことでより多くの人に共感され、当社にお金が流れ、それを更に大きな価値観へとつなげていくことが役割だと思った。

 
 
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職業偏差値と良質な主観



今日は、学プロ(学生向けプログラム)を利用する大学生と一緒に志望企業を選んでいった。
文字通り”星の数”ほどある企業を、数ある就職サイトの中から選んでいくのは、至難を極める作業である。○○コミュニケーションズが、△△通信とどう違って、××化成が、□□油化とどう違うかなんて、ちょっと前まで大学受験で必死だった20そこそこの若者では本当にわかりにくい。
僕はよく大学受験と比べる。大学受験はとてもわかり易い。自分の偏差値がわかり、入試の方法が各大学にいくつかある程度である。つまり選択肢が限られ、自分の立ち位置が客観情報でわかるわけだ。
一方で、就活。自分の”職業偏差値”がわかるかというと、ほぼわからないと言ってよいであろう。今までは大学の名前である程度はわかったかもしれないが、今はそれも崩れている。そして選択肢は多すぎる。職業選択の自由によって不自由さを感じてしまうパラドクスがある。
定量化しにくい”職業偏差値”があればと誰もが思うだろうが、実際はそう簡単にも行かない。就活は将来的に仕事が出来るかどうかを見定められる場だと思うのだが、そもそも仕事の評価というのはあくまで主観的であり、客観的にはなかなかならない。
(※今、自分の働きがきちんと評価されていると思うビジネスパーソンがどれだけいるだろうか。取ってつけたような定量的なパイチャートのパフォーマンス評価には常に不満がつきものだと思う)
僕が重要だと思っているのが、主観である。しかも良質な。仕事というのは所詮、様々な主観の集積であり、客観的な数字が積み上がったものが評価につながるわけではない。だとしたら、就活を支援する側としては、(1)客観情報で評価される”フェア”な世界は大学までで、(2)主観情報で評価されることに慣れないといけないと伝え、(3)ただその主観情報が多すぎると混乱するので限られた”良質な主観”によって上手にその人の価値を評価してあげる、ことが必要だと思っている。
言うは易し、ではあるが、行うは難し。。。どのように良質な主観を見える化するか。そもそもどのように主観をより良質にするか。そこは自分の力ではとても無理で、優秀なスタッフを集めるしかないなぁと思う。
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大学の授業で90分、話します



今、TEENSでインターンを募集している。発達障害の子どもの成長に興味がありつつ、行政や福祉から少し離れたところで活動をしたいような大学生・大学院生に来てもらいたいと思っている。
これまでKaienを初めて4年間。大学の研究者や保健センターなどのお知り合いが徐々に出来てきていて、そのネットワークを活用して、「研究室の学生さんで当社で働きたい人はいませんか?」と声掛けを行っている。
ある先生から、「じゃあ、90分、授業を使ってKaienの説明などしてどうぞ!」と、なんともありがたいお話を頂いた。研究室で10分程度ご説明するはずが、教室で学生を前にプレゼンという話の発展ぶり。メールを読んだときはかなり驚いてしまったが、折角の機会なので良い刺激を与えられる時間となれば良いと思う。
自分のとお~~い学生生活を思い出してみると、本当につまらな~~い授業ばかりで、駒場でも本郷でも泣きそうであった。とはいえ、もちろんいくつかはとても印象に残っているのである。例えば、駒場時代は渋谷先生の「アメリカ税制史」がナンバーワンだった。文学部に行くはずだったのに、あまりにも税金が社会を反映している状態を映し出している美しさに、急に経済学部を目指したきっかけとなった授業である。
そして、本郷では片平先生の「マーケティング」。一番前の席に座っていつも授業を受けていた。「授業」というよりも「遊び」に近い感覚だったと思う。セグメントとか、4Pとか、そして片平先生の専門であるブランディングなど、マーケティングの基礎となるような考え方や概念を教わった。
MBAに興味を持った(というか存在を知った)のも、片平先生の授業である。こんな楽しいことを学べて、かつ修士になれて、しかもビジネスエリートになれるって、どういうこと!!と感じたのを覚えている。片平先生の授業をとっていなかったら、MBAは考えなかったと思うので、人生の転機となったのだろうなと思っている。
片平先生の著書
その片平先生の授業ではゲストスピーカーが時々来て、マーケティングの最新事情を説明してくれた。アメリカの授業だと普通なのだが、日本だと、少なくともその当時(平成にはなっていた)は例外的であった。「自分がこんなところ(主に広告業界だった)で働くのは無理っぽいなぁ」と思いつつも、外の空気というか、大人の空気というのは、とても刺激的だったと思う。いらっしゃる人が謙虚だったのの思い出す。「なんでヒットしているのか、よくわからないのですよ」みたいなゲストスピーカーの発言が、それまで正解のある授業から、答えのない、でも、時代を創造する授業みたいに感じられて、とても楽しかった。
今回、僕もそういう立場になったのだなぁ、、、と若干感慨深い。僕が話すことで、まあ、そこまではドキドキはさせられないかもしれない。が、日本でも、世界でも、似た企業があまりない、新味・面白みを出せている組織だと自負はしている。正解のない、でも、日々、クリエイティブに動く、今の福祉の現場の面白さを、ちょっとは伝えられれば良いなぁと思う。
最後に、、、当社のインターン希望の方の連絡先は recruit@kaien-lab.com ご質問などもどうぞ。
(※そういえばマーケティングで思い出したことがひとつある。今月の日経新聞。”私の履歴書”では、マーケティングの神様と言われるわが校(といっても東大でなくケロッグ)のフィリップ・コトラー教授が登場している。そういえばケロッグでコトラー教授の話を聞いた時、今後は”社会起業”に注目しているとわざわざおっしゃっていたが、そういった話は私の履歴書で出てくるのであろうか?)
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”奇跡の歌姫”スーザン・ボイル 発達障害を告白



スター発掘番組(元々は米国の番組だがその英国版)で”奇跡の歌姫”といわれ4年前に一躍世界的な注目を集めたスーザン・ボイル。1年前にアスペルガーと診断された、と告白した。
写真も英ガーディアン紙から
日本語の記事は時事から。S・ボイルさん、アスペルガー告白=英国の「奇跡の歌姫」 英語の記事がやはり詳しいので、そちらも紹介。ガーディアン。 Susan Boyle: my relief at discovering that I have Asperger’s Singer reveals she was diagnosed a year ago and now feels ‘relieved and a bit more relaxed about myself’ (スーザン・ボイル。アスペルガーだと知ってホッとした。「1年前に診断。自分自身に対してリラックスして考えられるようになった」)
スーザン・ボイルが世に出た瞬間が以下のビデオ。表情がシンプルだったり、姿勢が若干カクカクしていたり、話が詰まってしまう感じだったり、観客が「なにこの人」というような受け答えをしてしまう様子(※47歳で「プロの歌手になりたい」とさっぱりいってしまうことに対する反応)だったり、歌い終わったら目的(オーディションの結果を聞く)を忘れてさっと帰ってしまったり、「無職」という肩書だったり、色々と発達障害を感じさせる特徴がある。
僕が今まで彼女のことをアスペルガーと感じたことがあったかというと、YESではある。もっというと、初めてビデオを見た時に、そうだろうな、と思った。
でも彼女が言っているように、別にそれによって何も変わらない。私は私、という発言がインタビューにある。実は僕の息子が診断された時も、彼は診断がなかった昨日も診断がついた今日も変わらず、彼は彼だな、と思って診断を徐々にではあるが受け入れたことを思い出した。診断があることによって、色々なことが納得でき、安心できたと思う。
彼女も、多くのアスペルガーの人と一緒で、日常的に(見えないものに従わないといけない、想像できないことが色々起こるということに対する)不安に苛まれていたという。これによってうつや、気分のアップダウン、に苦しんできたという。ただ今は”Great Team”がいるので安心ということ。
もう一つ、そうだよね!という発言があるので最後にご紹介。She insists the new Asperger’s diagnosis neither defines nor confines her. アスペルガーの診断が自分を定義したり、制限したりしないということ。 診断がつくと、発達障害は多様な症状なので、それで自分を説明しようとするとすべて説明できてしまう。僕が時々アドバイスする「発達障害ですべての自分を語らなくても良い」ということとシンクロしているように思う。人間というものに、発達障害という一つのスパイスがかかっているようなものなので、最終的には発達障害であろうがなかろうが、その人をゼロベースで見る力が必要だと思っている。

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「知的障害生徒の通学支援」に登壇



本日は 国際交通安全学会「知的障害生徒の通学支援」に僅かな時間ではあったが登壇させてもらった。ドイツの事例(フェヒテタルシューレ特別支援学校元校長のヒルデガルト・ローゼン氏)が素晴らしかった。
現行の日本の福祉制度では、点と点をつなぐ発想があまりない。つまり施設は立てても、サービスの質は高めても、そこに通えない状況になりがちである。今回のドイツの事例は「移動能力」を養う取り組みとして、思想や教育プログラムがとても参考になった。
勉強になったことは、”支援アプリ”や”バリアフリー”に頼り過ぎないことである。
子どもにGPS機能がありアプリが入った携帯電話を持ってもらっているというところがあり、最後に質問をした。お答えは、「実際開発はして子どもに持たせたが、ほとんど使われることがなくなった。使わなくても子どもたちは通えるようになった」ということである。
支援アプリと聞くと、非常に耳障りが良いが、あくまできっかけであり、実際の人間力の向上を支えるものに過ぎず、ある程度を過ぎるとアプリに頼らなくても行動できるんだということだと思う。
また、「ドイツだと予算があるからできるんでしょ。。。」ということについては、ローゼン氏は「トイレの改修についても、法外なお金を要求する業者がいる。でも、実際、学校にあるトイレは普通のトイレを自分たちで少し改造したもの。それで大丈夫だった。お金ではなく工夫が必要だ」とのことだった。たしかに、「バリアフリーを!!」と反対しにくいメッセージを発しながら、実は我田引水の業者が日本にも多いと思う。つまりバリアフリーにしようと言いながら、非常に高い設備の設置を突きつける状態になっている。
また、今日は「バリアフリー法」についてお詳しい建築関係の専門家もいらした。バリアフリー法が実際には、「新しいバリアを作るバリアフリー法」になる可能性があることを伝えたら、非常にわかっていただけた。 (※以前“健常”と”障害”の状態の「円」での理解にも書いたが、例えば高齢者や身体障害者にふさわしいバリアフリーにした建物を作っても、障害というのはひとつの軸ではなく円の両端にいる場合もあるので、精神障害者にはまったく不要なバリアフリーだったりする。なので精神障害者向けの施設をつくろうとするときに、バリアフリー法によってまったく使わない設備を設置しないといけないとしたら、お金がかかりすぎ、そもそも施設自体がオープンできず、結局相応しいサービスが提供できずにバリアになってしまう可能性がゼロではないのである)
最終的には思想や工夫が大事。アタリマエのことだが業務に活かしていきたいと思う。
なんとドイツ語の同時通訳!!
初めての体験だった
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発達障害女子に多い自爆タイプ



時々僕がカウンセリングで言うのが、「当社でいう、自爆タイプに当てはまりそう」というセリフ。女性に多いと思う。
発達障害関係のことを書かせてもらったり、喋らせてもらったりしているが、実は多くの場合は「ピュアな発達障害」というタイプについて語っている。このピュアな人数は案外と少ない。
二次障害というのは、ベースに発達障害が有り、だから故に生きづらさを抱え、後天的にうつなどの気分変調に苦しまれている状態だ。こうした後天的な、社会とのズレの中で作られた(社会に押し付けられた)傷を持っているタイプのほうが「ピュアな発達障害」よりも多いと思われるわけである。
この場合、二次障害の種類や多寡によってどの程度、支援の基本を個々人によって変更するかというのが大事になっている。なかでもその支援方法で試行錯誤するのが「自爆タイプ」である。
女性には、一見発達障害の典型とは程遠いように思える人がいる。でもよくよく聞いていくと、うっすらと発達障害があって二次障害で苦しんでいる、と考えると理解が進む場合が多い。周囲はそれほどコミュニケーションのズレに困っているわけではないが、本人はそのズレを過大に考えてしまい、仕事に来られなくなったり、学校に通えなくなったり、人間関係を切ったり、してしまう人がいる。
おそらく適応障害と診断される人が多いのかもしれない。医師ではないので、そのベースに発達障害があるかないかははっきりは言えない。でも、薬が上手に効かないケースが多い気がする。
一番の”薬”は微妙にずれつつある段階で、家族やパートナーがその軌道を修正してくれることだと思う。(つまり発達障害の人は自分で認知を修正するのが難しい特質なので周辺の人が行ってくれるのが良い) が、現実には、なかなかそういった人が周囲にいなかったり、そもそもいたとしても落ち着いた認知に導くのは難しい。
発達障害と絡まった二次障害をどういうふうに考えるか?どう対応するか?創業当時からそうだが、どこまで医療に頼り、どこから当社のような民間でも可能か。その辺りの線引や対応方法を、昨日も今日も考えさせられた。
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“空の宅配”サービス Amazon Prime Air 発達障害関連への衝撃



衝撃以外の何者でもない。Amazonが発表したAmazon Prime Air。まずはどういうサービスなのか、記事でご確認頂きたい。
///記事抜粋 ここから///

「オクトコプター」と名付けられた小型無人機は、モーターで駆動する8つのプロペラを備え、搭載したGPS(衛星利用測位システム)で目的地まで自律飛行する。物流センターから半径16キロ以内ならどこでも注文から30分以内に配達できるという。搭載荷物は2.3キロまでだが、アマゾンで取り扱っている商品の86%が対象になるとしている。 

ベゾス氏は番組で実用化時期について「4~5年後」と説明したが、すでに技術的な問題はクリアしており、FAAの商業利用解禁に合わせたサービス開始が可能だという。実際、アマゾンが公開したデモンストレーション映像(鈴木注:リンクはこちら)では、倉庫でスタッフが商品をランチボックスのような黄色の箱に入れると、ベルトコンベヤーで運ばれ、機体下部に自動装着。倉庫から飛び立ち、注文者の自宅の玄関先に着陸し、箱を降ろす様子が紹介されている。

///ここまで///
何が衝撃なのかというと、Amazon Prime Airが実現・発展すると、既存の小売業が要らなくなるだけでなく、流通業もなくなるのである。MBAで習ったオペレーションの基本をいうと、Last One Mile(最後の1マイル)は非常にコストと人手がかかるので、小売店が成り立ったり(※つまりお客に最後の1キロ分を自分の足・時間で来てもらうのでスーパーやコンビニが成り立つ)、宅配業が成り立ったり(つまりドアまで自分で運ぶのが面倒だから人にやってもらったり)するのであるが、それが今後無くなる可能性がある。
Amazonサイトから Prime Airのロゴ
いやいや、食品は鮮度が大事だからという人もいるだろう。Amazon Prime Airを特集した米CBSの看板報道番組 ”60 MINUTES”(以下の動画)でも取り上げられているが、Amazonは米国でAmazon Freshという生鮮食品を宅配するサービスを既に始めている。これらが組み合わさる日は近いかもしれない。
つまり、僕がショックだとおもったのは、やはり”60 MINUTES”で指摘されているように、Last One Mileで大量の人が雇われていたのが、機械に置き換わってしまうということである。多くの失業が発生するだろうということである。もちろん時代の流れであり、Amazonがしなくてもどこかの企業が機械での配送を行うであろうが。
発達障害の人の「はたらく」ことを支援をしていて、流通業や小売業の労働集約的な部分は、大きな可能性だと思っていた。日本ではとくにこれから労働人口が減少する中で、発達障害の人が出来る部分も多いと思っていた。が、それが大きな脅威にさらされている気がする。
もちろんAmazon Prime Airのような社会がいつかは訪れると思っていた。が、それがわずか数年後という可能性までは考えていなかった。別の記事によると、日本社会は鳥瞰図で見ると、賃金を減らすことで雇用を何とか維持してきた。それもそろそろ限界に来るかもしれない。

///記事抜粋 ここから///


国税庁の調査によれば、2012年の給与所得者数は4556万人と、ここ10年で2%近く増加しました。一方、給与総額は逆に7.2%減少しています。日本は20年間不況が続き経済は横ばいですから、給与の原資を増やすことができません。雇用を維持するためには給料を下げるしかなく、結果としてどんどん賃金は下がっていきました。


///ここまで///

働いている人が少数ということはすぐにはないだろうが、働かない人(※賃金をもらっていない人)がかなり増えるような気がしている。働かなくても胸を張って、人生を楽しむ道を社会としては多くの人に提供しないといけないかもしれない。
日本の失業率は3~5%で中期的に安定している、とも言えるが、今まで人じゃないと無理と思われていたような流通や小売がなくなっていくと、日本の失業率も一部の欧州の国家並みに20%などに上る可能性もないとも思えない。
誤解を受けるかもしれないが、例えば、これまでは”主婦”という立場は賃金労働をしなくてもしっかりと社会的に認知される立場であったと思う。実際に職業欄に”専業主婦”という選択肢が今でもあると思う。
働きたくても働けない人が今後増えると思われる中で、どのように無職の人の矜持を保つシステムを作るか。”主婦”のようにしっかりと社会に認知される役割はあるのか?そういったことを、そろそろ真剣に考えたほうが良いのではないか、と感じさせるニュースであった。
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株式会社は営利が第一目的か?

今日は「人事実務」さんの取材があった。障害者雇用や発達障害についての現状や知見についてお話した。

当社の会社の役割の最大のものは「発信」。すなわち発達障害の人の活躍について、福祉村の外に届けるのが目的である。なので、可能な限り、当社の考えやノウハウについて、今日もお話した。

別の話。昨日は、横浜市のモデル事業についての事業報告のリライトをした。こちらも出来る範囲で当社の2年半の事業成果やノウハウを詰め込んでいる。この事業は厚労省系のお金を頂いて実施している。このため、1年毎にチェックが有るのだが、前回の「有識者会議?」で、「営利企業に事業を委託しているので、きっちりノウハウを公開させるように」という趣旨のお達しがあったと聞く。

歴史的に見ると情報を最も隠しているのは国・行政府だよねと思うし、(営利企業ではない)社会福祉法人やNPOがノウハウをどこまで公開しているのかと思うし、民間企業でも色々と想いを持って事業を展開していると思うのである。

たしかに営利企業は短期的な利益に偏っている考えで経営しがちかもしれないが、そういった企業は大抵株式市場のプレッシャーが強い上場企業である。その上場企業は世の中の企業数のたった1%ぐらい。。。その評判で残りの99%まで巻き添えにしないでほしいなと思う。

(※そもそも法人税を払わないといけないのが営利企業であり、税金を払う分、非営利の団体に比べると儲かりにくいとも思えるのだが。。。ただそれは中小企業の話であり、大企業を飛び越えたグローバル企業になるとタックスヘイブンを使って海外に資金を移動させ税金対策をしていると思われる・・・)

当社に関して言うと、前掲の3つの役割をしっかり行い続ける創造性を持てば、お金は後からついてくるはず、ぐらいの営利の考え方である。僕の感覚ではあるが、お金を稼ごうと思って稼ぐ能力はなく、しっかりと人に評価されればそれが対価となって返ってくるはず、ぐらいの考え方である。結果であり目的ではないというか。

さてさて、ネガティブ発言はこれぐらい。人事実務に当社が掲載されるのは、おそらく1月号。当社の修了生が複数働いているある企業さんとセットで紹介されるはずである。

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『生涯学習情報誌12月号』

  • 掲載日:2013年12月
  • 発行元:一般財団法人 生涯学習開発財団
  • URL:http://www.gllc.or.jp/blank_blue
  • 内容:『シリーズ社会起業家』で当社代表鈴木のインタビュー記事が掲載されています。「発達障害者の強みを活かした就業支援で高い実績」という内容です。「他とはどこが違うか?」、「企業にもプラスになる関係」、「WhatよりHowが大事」などの視点でお答えしています。

地方展開に向けた人材募集 Kaien/TEENSの独立支援制度

当社のスタッフが一人辞めることになった。介護で遠方に引っ越すからである。

最近、僕のもっとも重要な仕事は、スタッフの力を高めることだと思うようになった。これまで個人的に、大学までの教育や、NHKという職場、MBAという学びの場、そして今の起業に至る中で様々な優秀な人に支援してもらい、彼らのノウハウやネットワークを吸収させてもらった。

おかげ様で僕個人としては、職業人のすごろくで言えば「あがり」になった感じがしている。おこがましいが、自分の中で十二分に成長させてもらった印象がある。これ以上自分が成長するよりも、他の人を成長させたほうが目的を達成しやすい。人対人のサービスでは、スタッフの力が最も重要である。経営者として僕がやらなければならないのは、僕が運良く持てたノウハウや思想をスタッフに伝えていくことである。

もし今回のように人生の何らかの機会で当社を去ることになっても新天地で「さすがKaienで働いていただけある」と評価していただけるように、育ってほしいと思っている。それだけ今の当社は幅広い意味で成長することができると思う。福祉の専門性でもそうだし、経営的なバランスもそうだし、プログラム開発というクリエイティブなところでもそうだし、企業目線・社会目線という高い視野を持つという意味でもそうである。

今回辞めていくスタッフにそれが十分に伝えられたかはまだわからない。でも、嘆いてばかりもいられないので、早急に新しく良質なスタッフを募集しないといけない。加えて、来年(2014年)は早いうちに横浜事業所を立ち上げたい。大人向けの就労移行支援も、子ども向けの放課後等デイサービスもである。つまり新規でのスタッフ募集も必要だ。

当社のサービスには徐々に自信が出ている。営利と福祉のバランスは良いと言っていただける。特に前のブログ(ちょっと意外な満足度トップの項目)で書いたとおり、「雰囲気が良い」と言ってくれる訓練生が多い。

Kaien/TEENSを地方で開きたい!!という人に「のれん分け」制度を作ろうというのは1年ぐらい前からあったアイデアである。まだ制度が固まっているわけではない。が、当社の取締役会を本日午前行って、実行に移したほうがよい、と意見が固まった。

大きな流れは以下のとおり。1~4まで数年、長ければ5年ぐらいかかりそうである。(※福祉の資格をとるまでに時間がかかるのと、福祉の管理者の要件は現場5年だからである)

  1. 入社(現拠点に引っ越し 引越し代金など当社持ち)
  2. 現場スタッフとして修業 Kaien/TEENSのノウハウを学ぶ
  3. リーダーとして拠点経営を学ぶ
  4. Uターンなどで地方で開業(Kaien/TEENSのフランチャイズ 資金・運営面で当社支援)

参考にしているのはカレー店舗のCoCo壱番屋の独立支援制度(ブルームシステム)。当社がひとつの大きな木になるというのではなく、良質な森をつくるイメージである。

全国から東京・横浜に人を集めて、数年後に向けた種まきをしていきたいと思う。採用情報はKaien/TEENSで働くをクリックしていただきたい。

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TEENSのクリスマス

今年4月にオープンしたTEENS新宿。小学校高学年から高校生の、「発達にでこぼこのある」子どもたちが中心に通っている。

来月はクリスマス会を行うので現在スタッフが準備中。また通塾しているお子さんが、ドアに絵を描いてくれた。

TEENSもプログラムが形になりつつあるので、来年2014年はもう一か所作れればよいと思っている。横浜を計画中。場所探しとスタッフ探しをまず頑張ります。

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Specialisterneの社会的価値 5年で2.5億円

 

Kaienを創業するきっかけになったデンマークのSpecialisterne(スペシャリスタナ)。アスペルガーなど発達障害の人をソフトウェアのデバッガとして雇う営利企業である。2004年に創業後、世界の発達障害者に希望を与え続けている。

先日Specialisterneから送られてきたニュースレターに、社会的価値を定量的に計測したという記事があった。英語だがニュースはこちら。詳細のPDFはこちら

プラスの額は、9億円。一方で社会的な経費(トレーニング費など)を除く”ネット”価値は2.5億円だという。

もう一つ、どうやって計算しているのかわからなかったが、(年金など不要になったものを入れるとだと思うが)、Specialisterneの従業員に「1」経費をかけると、「2.2」になって社会に還元されると計算されるとの事だった。つまり税金を投入しても、2.2倍になって返してくれるとのことである。

2008年にSpecialisterneを知って3ヶ月後 
コペンハーゲンを訪問した 創業者Thorkil Sonneとの写真 

当社もウェブサイトでささやかに社会的価値を数字で示しているが、最初からこの定量化はしたかったところである。今の当社のビジネスが結構税金を投入して頂いているので、いつも心苦しい感じはあるのだが、Specialisterneの数字をみると、定量化をしっかりしないとな、と思うとともに、間違ったことはしていないだろう、という気持ちも強くなる。

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東京都発達障害者支援センター(TOSCA)を訪問

先週は千葉県の発達障害者支援センター(通称:CAS キャス)に行ってきた。今日は千歳船橋へ。年の瀬のご挨拶、というには少し早いが、東京都発達障害者支援センター(通称:TOSCA トスカ)を訪問した。

前回伺ったのは、おそらく2年ぐらい前。当社も変化しているのでそのアップデイトを差し上げた。「Kaienが数百人待ちという噂を聞いたが本当?」といわれ、「絶対違います。。。」とお答えしておいた。それだけ頼っていただければありがたいが、まだまだ当社の力では足りないなぁという印象である。

今日のお話は、僕のテーマになりつつある、発達障害と思われるが家庭に引きこもりがちな人をどうするか、ということ。当社のプログラムは通えることがどうしても前提になり、そのためにはある程度の生活リズムや気持ちのコントロールができている方が対象になる。しかし、発達障害が疑われるケースではそういった力がわいてこない状況の人が多く、対応にどの支援機関でも苦慮している。

TOSCAを運営する嬉泉さんでは、生活介護に関するプログラムを始めたとのこと。僕でできることは何なのか、帰り道考えさせられた。

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