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海外メディア 韓国の自閉症スペクトラム調査「38人に1人」

とっくに日本語のニュースになっていると思っていたが、いまサーチしたところまだ朝鮮日報の日本語版以外は報道していないようなので、ブログにアップすることにした。米国のニュースでは同様記事が500件以上ヒットする。さっきみたCBSのTonightという看板番組でも取り上げていたほど。

朝鮮日報の記事はこちら(正直あまり訳は良くないが日本語で読める「韓国児童の自閉症有病率2.64%、欧米上回る」)

要約すると、これまでの米国の研究では110人にひとりだったのが、その3倍ほどの率であるとの調査結果を米国(エール大学)と韓国のチームが発表。京畿道のある地域の小学生5万5266人と保護者を対象に全数調査を実施したという。いわゆる高機能の自閉症スペクトラムまで含めた数字なので、率が上がっているという解説。つまり韓国に特段多いというわけではない、とのこと。

なお、米国のWebMDというサイトの記事はこちら

なんで韓国を調査対象にしたのかは記事にはなかったが、おそらく歴史的なものだと思う。WebMDでもこの研究についてコメントしているNY大学のBennett L. Leventhal医師に、僕はシカゴ時代に1対1でKaienのプロジェクトについて説明したことがある。その時に韓国で彼が行っている調査について教えてもらったのだが、「韓国は長い間他の民族との混血がないので調査がクリアに出る」と聞いた。多分今回エール大学が韓国を選んだのも、そういった背景があると思う。

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海外メディア 『自閉症界の”後悔しない”グル』

以前、海外メディア 『自閉症ワクチン原因説に大打撃』で書いたとおり、自閉症ワクチン原因説を主張し、大きな影響を与えた論文を書いたAndrew Wakefield。英国での医師免許を剥奪され、その後は静かに余生を過ごしていると思われた。

しかし、米国テキサス州。ウェイクフィールド氏は、ここで熱狂的な”ファン”を前に自説を繰り返している。“信者”(原文ではFollower)の一人は、取材者に対して「もし彼の事悪く書いたら、あなたを傷めつける」と脅した。。。

というにわかには信じられない状況についての、ニューヨーク・タイムズによる良質レポート。かなり長いが元々の記事はこちらから。その長文記事についての書評(というのだろうか)はこちらから。後者の方が読みやすい。

記事ではまだ”信者”がいることについて、以下のように結んでいる。「結局のところ、自閉症の真相が、まだ謎に包まれているから」 After all, his is a rare voice of certainty in the face of a disease that is, at its core, mysterious.”

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海外メディア 『自閉症 21歳問題』

米国の公共テレビPBSのリポート。直訳すると「自閉症の今。自閉症の大人にとって、21歳をこえると受けられる支援の選択肢がほとんどない」。原題はAutism Now: For Adults With Autism, Few Support Options Past Age 21. 

「働きたいけれども、働けない」 「法律がまだ身体障害者には優しいが、自閉症者には追いついていない」 「専門のプログラムがほとんど無い」 「自閉症の成人の支援職は安月給のため専門家も育たない」など、米国の実状のリポート。

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海外メディア 『アスペルガー症候群の俳優』

リリースされたての記事。イギリスだけではなくハリウッドでも活躍している俳優について。

『アスペルガーだと知ることは救いだ』 ~有名俳優のパディ・コンシダインが36歳にして、アスペルガー症候群と診断されたことを初めて語る~ The Telegraph電子版

‘Knowing I have Asperger’s is a relief’ Award-winning actor Paddy Considine talks for the first time about being diagnosed with Asperger’s – at the age of 36.

記事の中で、幼少時代から「普通に見えるようにまねをすることが得意だったが、心の内側では常に苦しかった」と明かしている。

1年ほど前に確定診断されたとのこと。診断後の数週間は「一体俺は誰なんだ?」と思った。が今は診断がとても助けになっている。過去に理解できなかったいろいろのことに合点したし、人生を前にすすめることの力になってくれている、とのこと。

アスペルガー症候群の職種というと、コンピューターサイエンスや数学、物理関係のエンジニアや研究職といったイメージが強いが、俳優は結構おおい部類だと思う。僕の感覚として。。。ちなみに経営者にも一般の比率以上に存在する気がする。。。

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海外メディア 『アインシュタインを継ぐ少年?』

今日は世界自閉症啓発デー。それに合わせたわけではないが米国の知り合いから天才少年についての記事を教えてもらった。

『アインシュタインのIQを凌ぐ12歳の自閉症スペクトラムの少年 相対性理論を発展させる』
Autistic boy,12, with higher IQ than Einstein develops his own theory of relativity – Daily Mail

少年の名前はJacob Barnett(ジェイコブ・バーネット)。米国・インディアナ州在住。インディアナ大学で博士課程の研究をスタートさせるという。アインシュタインの相対性理論を独自に発展させるというのがもっとも興味あるプロジェクト。

【自宅の窓で微積分を教えるジェイコブ】

彼はアスペルガー症候群と診断されている。記事によると2歳まで言葉を発することがなかった。ただ3歳の時には5000ピースのパズルを完成させ、地図を読むことが好きだったという。そして8歳の時までに飛び級で高校を修了。大学に入学。みんなの前で訳のわからない数学の理論についてしゃべっているので母親がビデオに撮り研究者に送付。教授によると「彼のアイデアの一つ一つは世の中でも最も難しい問題で、解けたらノーベル賞級のものばかりだ」とのこと。

彼の困りごとは睡眠。あまりにも多くの事が思い浮かび寝付けないのだという。いわゆる過集中タイプ。加えてこれからティーンエージャーで難しい年頃になるけれども、将来が楽しみな人がまた世界に出てきてくれました。

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海外メディア 『ケイト・ウィンスレットの本&アーニー・エルスのチャリティーゴルフ』

週末の午前は主に欧米の自閉症情報をご紹介している。今日は有名人の自閉症関連チャリティー活動の記事が目に飛び込んできた。

映画「タイタニック」に出演していたので映画に疎い僕でも知っているケイト・ウィンスレット。11月に出版予定の本は自閉症啓発を目的としたものだという。あるテレビ番組でナレーションを担当した時に知り合ったアイスランドの自閉症の子供(※言葉を発さない症状だったが、次第にコミュニケーションできるようになっただけでなく、美しい詩を書きはじめたという)に刺激を受けたのだという。実は日本語の記事を見つけた。『ケイト・ウィンスレットが、自閉症の子どもたちのために本を出版!』(シネマトゥデイ)。どうしても英語で読みたい方はこちらから。

もうひとつの話題は以前のエントリーもご紹介したプロゴルファー・アーニー・エルス。彼の活動の続報。チャリティー・ごフル大会をフロリダで予定通り開催したとのこと。3年の開催で目標の総額2万ドル(約1億6千万円)を集めて、300人の自閉症の子供のための教育センターを作るという。記事はこちらから。

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海外メディア 「米国の人気ドラマParenthoodに出てくるアスペルガー症候群」

毎週末の午前中は海外の自閉症スペクトラム関連のニュースをよんでいる。今日は残念ながらデジャビュ感の多い話題が多かった。なので、これまで何度か取り上げようと思いながら、「旬」の感じがないために取り上げなかったParenthood=親という米国NBCのドラマについて、少し書いてみたい。

実は僕はParenthoodというドラマを見たことがない。なのでこれまで読んだ記事で覚えている部分をまとめてみる。Parenthoodはリメイク版らしい。もともとは80年代後半のTVドラマだとのこと。リメイク版が始まったのが2009年とのことで、僕はもう日本に帰っていた頃である。シーズン1は好評で、今はシーズン2を流している。こちらが番組のウェブサイト。

NBCといえば、たしかERを放送していたテレビ局である。このドラマも、関わる人の様々な視点から、いろいろなストーリーが同時並行的に進んでいる、作りらしい。このParenthoodが、自閉症スペクトラム関連の間でとても有名である。この前読んだブログでは、「昨日のParenthood見た?」というのが放送翌日の親同士の挨拶になっているほどだそうだ。ちなみにこのドラマ、コメディである。

Parenthoodでは自閉症スペクトラムは話の柱ではない。でも常にサイドストーリーとして描かれているらしい。というのも登場人物のマックスという少年が、アスペルガー症候群と診断されている設定なのだ。CNNエンターテイメントのブログによると、最新のエピソードは「アスペルガー症候群の告知」だったらしい。マックスは、診断はされていたけれども、本人には伝えられていなかった。その非常に難しい場面について取り上げたらしい。「告知」はどの親でも悩むところだとおもう。ドラマの中で医者がすすめるのが、アスペルガー症候群の良さを伝えること。

アスペルガーはどうやら80年代のオリジナルの設定にはなかったようだ。番組のプロデューサーの子供がアスペルガー症候群と診断されてために、リメイク版の設定に組み込んだと聞く。これまでのこのドラマは気になっていたけれども、特にこの告知のエピソードは早めに見てみたいなぁと思った。

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海外メディア 『自閉症の従業員が会社を成長させる』

米国の自閉症団体の一つであるAutism Society of AmericaのMinnesota支部が開いたイベント。

記事はこちらから。 Autistic workers can help firms grow ~Cargill, 3M and Best Buy brought in noted animal scientist Temple Grandin to focus attention on the disorder.~

まずはテンプル・グランディンが、「自閉症スペクトラムの労働者を会社に雇わないと、会社は潰れる。なぜなら彼らは会社が直面する課題を解決する人たちだから」と威勢のよい発言。たしかに彼女は、穀物メジャーと言われる巨大企業カーギルのために、牛の屠殺装置を開発したことで有名。「牛の目線で開発できたのは自閉症のおかげ」というのを別の記事で読んだことがあるが、これにより(具体的な数字は覚えていないけれども)飛躍的に効率が高まったという。

テンプル・グランディンが言うだけではない。すごいのは、このイベントを共催したカーギル、3M、Best Buy、の3社。この(日本ではあんまり馴染みないかもしれないが)、まさに全米を代表する3社が、countless、つまり無数の自閉症スペクトラムの人の雇用例、しかもいかに会社の課題を解決したかの例を発表したという。Best Buyのウェブ担当(?)の副社長は、「自閉症スペクトラムは、最も活用されていない人材群の一つだ」といっている。 ”I’m convinced that this group is one of the most untapped pools of talent we have,” said Best Buy’s Webteam vice president Cindy Holker.

くわえて、カーギルが自閉症スペクトラムの高校生のためのパイロットプログラムをはじめたり、Best BuyがソーシャルスキルをeLearningで学べるものを開発したりと、、、うーん、おそらく米国の中でも最も革新的な動きだと思うが、、、すごいな。

なお、テンプル・グランディンは50になるまで他人の表情を読むのを「学んだことがない」と認めているそうだ。その経験もあってか、自閉症スペクトラムでも社会性は高められるとはっきりと言っている。

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海外メディア 『自閉症の子どものための介助犬』

今週非常に興味をそそられたのが、米・ニュージャージー州にある非営利団体のMerlin’s KIDSについての記事。

Show dog helps special-needs children Yahoo!News

幾つかニュースを読んだり、この団体のウェブサイトを読んだりしたのだが、時間の制約もあり、完全に全容を把握したわけではない。ただ以下のような活動をしているみたいである。(間違っていたら教えてください。。。)

  • Janice Wolfeさんが設立した介助犬養成団体。
  • 100%寄付で成り立っている。
  • 介助犬をほしい人はMerlin’s KIDSに連絡。
  • Westminster Dog Showに出場するような超名犬であるWyattが、Janiceさんと一緒に家庭を訪問し、まずどういうニーズがあるかを探る。
  • その後、(おそらくだが、自治体に殺処分される)捨て犬から、その子の個別ケースを鑑みて、介助に向く犬を選び出し、訓練。
  • 訓練が終わると介助犬がいよいよ届けられる。
  • 介助犬は、子どもにとって非常に親しみやすく情緒面で大きな影響を与える他、急に道に飛び出すことを防ぐなど子供の命を守ったり、周囲の家族が子どもから「目を離す」ゆとりを与えるとのこと。

下のビデオは英語だが、言葉がわからなくても大体何をやっているかが判ると思うので、ご紹介しておきます。


Merlin’s Kids Pilot Presentation from Geoff Erwin on Vimeo.

Janiceさんの腕とWyattという犬の能力に支えられている活動ではあるけれども、日本でも大分ニーズがあるだろうなぁと思った。生き物との触れ合いを通じて情緒を育み、徐々に活動範囲を広げ、人間社会のルールを知るというアプローチは効果的な場合が多いだろうし、理想的だなと思う。

最近iPADなどのアプリを使った情報通信教育をよく聞くし、デジタル技術をつかって機械的に療育するのも当然適切な場合が多いだろうけれども、犬と一緒に成長、というほうが、直感的にしっくりきた。

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海外メディア 『高卒後は支援を受けない傾向 自閉症スペクトラムの成人』

ついさっきまで参加していた富山大学でのシンポジウムでも話題に出ていた点。子供の頃は良いが、大人になるに連れて支援をうけなくなっているという調査が米国で出た。

Post-High School Adults With Autism Use Fewer Services DoctorsLoungeより

まず日本について。今日話を聞いたところ、小中学校では支援体制ができつつあるとのこと。しかし高校は先進事例を除いてぽっかり穴が開いた状態である。大学は僕が知っているだけでは片手で数えられるぐらいの大学で真剣な取り組みが行われている。就労支援になると国費をかなりかけて行われている(ということを今日知った。具体的な額はメモしていないが、これだけの予算を取ってくるのは厚労省内でもご苦労があったろうなぁと思った)。

記事に戻る。米国でも、似た状況であることが推測される。つまり(記事では触れられていないが)、高校までは、医学的な診断、スピーチセラピー、ケースマネジメント(SSTのようなものか?)、などのサービスを利用するのが身近なようなのだが、高校を卒業して、いわゆる社会に出るとそれが利用されにくくなるというものだ。

セグメントによって特に利用率が低いという。代表格は、アフリカ系米国人、高機能の人(つまり知的遅れが無い層だろう)、そして低所得者層だという。

記事では、今後、自閉症スペクトラムの大人についても対応が必要、という締め方をしている。米国の場合は、自閉症スペクトラムというと、子どもについての報道が多い印象があった。久しぶりに大人の記事を目にした気がする。

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海外メディア 『自閉症に新療法?高気圧酸素療法について』

週末の午前中は海外の自閉症スペクトラム関連情報を探している。今日1つ目は自閉症を治したい人が多い米国のニュースから。

Hyperbaric Oxygen Therapy: New Treatment for Autism? FOX News

このHyperbaric Oxygen Therapy(HBOT)というのは、高気圧酸素療法と訳される。サッカーW杯時のベッカム選手や現日ハムの斎藤投手が使っていたあの疲労回復手段のことのようである。

U.S. Air Forceより

気圧を高めたカプセルの中で、高濃度の酸素で呼吸させる。それによって、脳の膨張を抑えたり、脳の血流を良くしたりするものだという。1セッションあたり120~150ドル(大体1万円ぐらい)かかる。副作用についても触れられている。閉所恐怖症の誘発、耳鳴り、鼻づまり、痙攣など。。。この療法を批判する人たちは、こうしたリスクを犯す価値がないと指摘しているそうである。

なお、記事の最後に書いてあることに僕は強く賛同している。抜粋して訳すと・・・自閉症を完全に「治す」方法は皆無。またこれまで知られている「治療法」についても人によって効く場合と効かない場合がある。HBOTについても、「生活の質をより向上させるかもしれない」方法がひとつ増えたに過ぎない。

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海外メディア 『アーニー・エルスとプレーできる自閉症チャリティーイベント』

南アフリカ出身の世界的なゴルファー、アーニー・エルス。過去にメジャータイトルを3つとっている。

その彼の息子さんが、自閉症と診断され、それを公表したのが2008年3月。今8歳になるという。その後、Autism Speaksのニュースでも取り上げられたりと、非常に精力的に自閉症の啓蒙活動に取り組んでいる。

アーニー・エルスが10日ほど前、すごいプランを発表した。すでに欧米のメディアだけでなく、朝日新聞でも取り上げられているので、今日は日本語で紹介します。

朝日新聞 「胸を張って 募る善意」 

このプランは壮大なもので記事を引用すると、、、
「2人1組のチーム戦を全米32か所で開催。各チームはエントリーの際、最低2500ドル(注:20万円ぐらい)以上の寄付が義務付けられる。そして、勝ち抜いたチームだけがラスベガスで開かれる最終戦へ進み、エルスと一緒にプレーすることができる。だが「勝ち抜く」条件は、ベストスコアを出すか、あるいは最高額の寄付金を提供するかのどちらかだ。さらに、最終戦のエントリーには最低1万ドル(注:100万円ぐらい)の寄付が求められる。」というもの。

APの記事(こちらは英語)によると、商品はアイルランドにゴルフツアーに行けたり、南アにやはりツアーに行けたりするらしいんだけど、そもそもエルスとプレーできるということのほうがすごい気がする。

目的は、「およそ30億円かかる」という自閉症ケアの施設を作るため。エルスによると、あと1年ぐらいで残りの額もカバーできそうだという。

http://www.ernieels.com より

ちなみに、彼のウェブサイトにもこの計画がどーんと載っている。というよりアーニー・エルスのウェブサイトを初めて今日見たが、ゴルファーのページというよりも、半分自閉症の活動家だ。実際、”Years from now, people may remember me as a golfer and a major champion,” Els said. “But I’d like also to be remembered as somebody who took the issue of autism and did something with it.” 「将来、アーニー・エルスというとメジャータイトルをとったゴルファーとして人々の記憶に残るかもしれないが、自分としては、自閉症という課題に取り組み、それについて何かをした人間だと記憶されたいとも思っている」と彼は語っている。

以前、元レッドソックスであり、ダイヤモンドバックス時代はワールドチャンピオンにもなったカート・シリングがやはり息子さんが自閉症とわかったことで、現役を引退し、その後自閉症についての啓蒙活動に取り組んでいることをブログでご紹介したが、スポーツ選手が動くととてもインパクトがある。なにしろ、こういうことに興味のなかったスポーツ好きのおじさま層を惹きつけられる。お忙しい方が多いが、やはり企業などで重要な地位にいる方々が多く、資金力もある。アーニー・エルス、最近はご家族といる機会を増やすために米国ツアーでの活躍が多くなっているそうだが、日本にもぜひ来て欲しいと思う。

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海外メディア 『自閉症ワクチン原因説に大打撃』

日本の方にはあまり信じられないかもしれないが、特に米国で強いのが子供の頃に受けたワクチン(おたふくや風疹対策)で自閉症が引き起こされるというもの。その説をはじめに提起した学術論文が、The British Medical Journalから、「単に悪い科学というだけでなく、意図的に不正を働いたもの」であったと厳しく断じられた。ニューヨーク・タイムズ紙の記事はこちらから。

The British Medical Journal has declared that the research was not simply bad science, as has been known for years, but a deliberate fraud.

僕もこの原典にあたったわけではない。が、はじめにこの論文の胡散臭さに気づいたジャーナリストの発言を読んでも、この研究のどうしようもなさが判る。そもそも研究に協力した複数の人たちからもおかしいと指摘されている。

CNNのEditor’s Noteは起訴すべきだと言っている。Vaccine-autism researcher should be prosecuted 日本で言うとニュースを扱うタイプのワイドショーに近いだろうか、Anderson360でも取り上げられたようである。

もちろん、他の研究で自閉症とワクチンの関係を調べているものもあるので、この研究がダメだからといってすぐにワクチン原因説が完全に排除されたわけではない。でも僕が米国の自閉症関連団体の人から聞いたところだと、ワクチン原因説を信じて、子供にワクチン接種させなかったケースで死亡する幼児が出ているらしく、本当に憤っていた。

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海外メディア 『ウィキリークス事件に見るアスペルガー症候群』 (3)

だいぶ長らく時間がたってしまったが、このシリーズの最後。前回のエントリーは==>(1)(2)

ウィキリークス事件を受けた、英国の前下院議員の発言が、「ハッカーであり、アスペルガー症候群と診断されたGary McKinnon氏を米国は活用すべき」だ、というところで前回は終わっていた。

そのMcKinnon氏と同じ時期にニューヨーク・タイムズ紙をハッキングしていたAdrian Lamo氏の記事を本シリーズ最後にご紹介する。記事はこちらから。記事では、ウィキリークス事件については一切触れられていない。ただアスペルガーとハッカーの関係性については触れている。

Lamo氏はアスペルガーとハッカーについて、「技術的にはそんな難しいことはしていない。物事を違うように見るのが重要なんだ。(自分がアスペルガーで)人と違う脳をしているとしたら、たしかにそれはプラスかもしれないね」という。

だが、Lamo氏はMcKinnon氏がアスペルガー症候群であることで罪を軽減される可能性があることについて、「アスペルガーだからといって不正な行為を導くわけではないし、罪が軽減されるというのはおかしい」とも話している。

Lamo氏の発言を読む限りはアスペルガー症候群のハッカーというのは多そうである。しかし療育の流れにのせるのがもう少し早く、社会的なパワーの使い方や苦手な社会性の補い方を学んでいれば、少なくともこの2人はもう少し違う形で活躍をしていたかもしれない。記事の中にもあるように、Lamo氏が自分の特性に気づいてからは、大分落ち着いて振舞うことが出来ているようである。社会がますますコミュニケーション過多に振れていっている現代の社会では、早期発見・療育はやはり必要だと思う。

少し尻切れトンボの感はあるが、このシリーズは終わり。ここでは引用しなかったが、英語で以下のような記事を書いている人もいたので、ご参考までに。。。

【参考】 アスペルガーとハッカーは関連がある?(英語)

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海外メディア 『ウィキリークス事件に見るアスペルガー症候群』 (2)

前回のエントリーになる(1)はこちらから。ウィキリークス事件から、Assange氏が自閉症スペクトラムのひとつの診断であるアスペルガー症候群では、という噂がネット上で上がっている。そこからハッカーとアスペルガーとの関係性について、僕なりに海外のメディアの記事をまとめていく。

僕がAssange氏、ウィキリークス、ハッカーそしてアスペルガーの関連性を調べたきっかけは次の記事を見つけたからだ。BBCのウェブサイト。英国の前下院議員が次のような発言をしている。こちらから。

The United States should recruit computer hacker Gary McKinnon to prevent future Wikileaks revelations rather than imprisoning him, a former MP told peers during questions on 16 December 2010. (米国は、英国が身柄を持ち米国から引渡しを求められているハッカーのGary McKinnon氏を、服役させるのではなく、むしろ情報を防衛する側のハッカーとして活用すべきではないか)

このGary Mckinnon氏は2001年から2002年にかけて、ペンタゴンやNASAのシステムに侵入したとされるハッカーである。最大の軍事システムのハッキングだと言われているらしい。UFOについて知りたかったと彼はのちに語っている。その理由はどうか知らないが、不正侵入の疑いのために、英国政府は米国政府からMckinnon氏の身柄引き渡しを求められている。

彼は2008年にアスペルガー症候群と診断されている。英国では政権が変わったことや心理的にかなり悪化していることもあり、Mckinnon氏の身柄の引渡しがどうなるのかまだみえていないようである。

そのGary Mckinnon氏と時をほぼ同じくして、ニューヨーク・タイムズ紙のシステムをハックしていたのがAdrian Lamo氏である。実は彼もつい最近アスペルガーと診断されたという。彼についての特集記事がとても面白かった。Ex-Hacker Adrian Lamo Institutionalized for Asperger’s

この続きは(3)で。

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海外メディア 『ウィキリークス事件に見るアスペルガー症候群』 (1)

先月から頻繁にニュースに登場しているウィキリークスのJulian Assange氏。「Assange氏はアスペルガー症候群なのか?」という声がネット上で聞こえる。当然主に英語のサイトだが。。。

もちろん、あそこまで自分の信念を曲げず、思っていることを言い、しかもコンピュータ系で名を馳せた人物であると、「アスペルガー症候群=天才説」を信じている人からは、Assange氏=アスペルガーが想像されるであろう。

僕個人的には、彼がアスペルガーであっても無くても構わない。このブログでいつも触れているように、職業があったり、財産があったりして、家族からも理解されていて、日々の生活も困っていない人については、仮に自閉症スペクトラムとかアスペルガー症候群とか診断されるレベルであっても、特にわざわざ病院やクリニックに良く必要はないと思う。うまく社会に適応する術を得たのだから。

(※なお、ご存じない方のために、アスペルガー症候群は自閉症スペクトラムの一種、というか知的の遅れがない自閉症スペクトラムの人について出される診断である。)

とはいえ、調べるうちに次のような記事に出くわした。ロイターの記事である。それによると、Assange氏は身近な人に、冗談交じりながら「僕は自閉症スペクトラムのうちどこかに当てはまる人なんんだと思う」といっているという。 Assange has described himself to collaborators, only partly in jest, as “somewhere on the autistic spectrum.” 英語だが記事はこちら

Wikileaksの画面キャプチャ

Assange氏だけではない。ハッカーは、これまでアスペルガー、自閉症スペクトラムとのリンクが囁かれている。

話しをまず僕の体験から始めようと思う。僕がKaienのビジネスモデルを練り始めたとき、インスピレーションを得たのがこのブログにもなんども出てきているデンマークのSpecialisterne社。(創業者のThorkil SonneはAshoka Fellowである)2年ぐらい前だったか、この会社の記事を読んでいたときに、「自閉症スペクトラムの人は、繰り返しに強く、論理的で、細かいところや異常に気づき、見たいものではなく事実を見る力があるため、ソフトウェアテスターに向いている」ということであった。

その時に思ったのが、「こういった性質って、ソフトウェアテストもそうだけど、実はハッカーに向いているんじゃないか?」ということ。実際、本人がハッカー(※ハッカーと言っても体制側!?と反体制側!?があって、国や企業のために働いている体制側!?ハッカーはいる)になりたかったという技術者の友だちに聞いたこともある。もろもろの忙しさにかまけて、その時は僕のふっとした仮説はあまり掘り下げることはしなくなった。

それが、今回Wikileaksの事件をフォローする中で、またその思いが強くなってきた。なのでこの週末すこし時間を使って調べたというわけである。

実は今SVPのイベントに出させていただいていて、今プレゼンがスタートしたので、中断。続きは(2)で。

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海外メディア 『麻薬・エクスタシーが自閉症の人を助けるかも』という記事

週末のリサーチ。今日の第2弾はすごく衝撃的である。世間を騒がす押尾学被告が手を染めたMDMA、通称エクスタシーが、米国の研究機関で真剣に統合失調症や自閉症の人のために活用できるのではないかと研究されているという記事である。

記事はこちらから。タイトルは”Drug ‘Ecstasy’ May Help Individuals with Schizophrenia, Autism”。エクスタシーという麻薬が統合失調症や自閉症の人たちを助けるかもしれない、というもの。

MDMAの構造
wikimedia commons

研究の全体像から。これはThe National Institute on Drug Abuse(米国麻薬乱用局、と訳すのかな)という米国政府の機関が資金を出している。その資金を得て、シカゴ大学の研究者がボランティアを募り、研究したもので、論文は Biological Psychiatryで発表されるという。

エクスタシーという麻薬は僕もよく知らなかったのだが、Wikipediaによるとこういうものらしい。以下、一部を編集しながら、抜粋する。長くなるが。。。 『3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン (3,4-methylenedioxymethamphetamine) とは、合成麻薬の一種。略称として MDMA、他に エクスタシー(EcstasyまたはXTC)という通称を持つ。心理学者のラルフ・メッツナーがMDMAに対してエンパソーゲン(empathogen、共感をもたらす)という言葉を作った。 後により正確な表現としてエンタクトゲン(entactogen、内面のつながりをもたらす)という呼称が提唱され、精神薬理学の分野で採用されている。MDMAは1985年まで主にアメリカにおいて心的外傷後ストレス障害 (PTSD) の治療に用いられてきた。MDMAはレクリエーション・ドラッグ (Recreational Drug) としての側面も持ち、濫用が社会問題化したことを受け米国司法省麻薬取締局は濫用性が高く医療用途の見込みのない違法薬物に指定した。が、依然としてPTSDへの有用性を主張する声も根強く、2001年にはアメリカ食品医薬品局 (FDA) が、2004年にはDEAがPTSD患者へのMDMAの治験を認める措置が取られることとなり、2008年にはフェイズII治験が終了。続いてイスラエル、スイス、カナダでも臨床試験が行われる。しかし依然としてMDMAが濫用性の高い薬物であることには変わりなく、安全性や依存性の検証、濫用防止などクリアしなければならない問題点は多い。』

この研究を行ったDr. Gillinder Bediによると、“We found that MDMA produced friendliness, playfulness, and loving feelings, even when it was administered to people in a laboratory with little social contact.” 「エクスタシーがあまり社会的な接触のない管理された実験室の中であっても、被験者の中で友情や、愛情が生まれた」としている。

また、記事によると、 “These findings suggest that MDMA makes others appear more attractive and friendly. Furthermore, it makes others appear less intimidating, which may allow an individual to feel more confident in social risk-taking.” 「エクスタシーは他人をより魅力的に、フレンドリーに思えるようになる。そして他人をあまり怖がらなくなり、コミュニケーションが苦手な人により自信を与える」としている。

ただ記事の最後には、“However, MDMA distorts one’s perception of others rather than producing true empathy. Thus, MDMA may cause problems if it leads people to misinterpret the emotional state and perhaps intentions of others.” 「エクスタシーは本当の共感を呼ぶのではない。むしろ認知を歪めるのであり、他人の感情や意志を誤解することに繋がる」としている。

もちろん、前述のWikipediaにもあるように、中毒や濫用のおそれがあり、とても現実的にすぐ自閉症の人に用いられることはないだろうが、少なくともここから何かしらのきっかけを見出していこうという米国の研究機関の凄まじさを見た気がする。

今日はもう一つアップロード予定。「ウィキリークス事件にみるアスペルガー症候群」。これは少しリサーチしたが、やはりそうなのかな、と思わせるもの。

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海外メディア 『高速道路に近いと自閉症の発症率が高い』という研究

週末はおもに米英のメディアの、自閉症スペクトラム関連ニュースをリサーチしている。今週はKaienの業務が立て込んでいるのだが、非常に興味深い記事を3つも見つけてしまった。まずご紹介だけして、あとで時間があるときにもっと書き込むかもしれない。

まずは米国の南カリフォルニア大学の研究から。カリフォルニアの約300人を調査。その結果、「高速道路から330メートル以内に住んでいる家庭では自閉症の発症率が2倍程度高い」というデータが導きだされたとのこと。なぜ330メートル(1000フィート)なのかというと、この距離が特に交通による空気汚染が深刻だからということである。(英語だが記事はこちらから)

そもそもこの研究は、「自閉症は遺伝が関係していることは分かっている。しかし同じ遺伝子だからといって発症する場合とそうでない場合があり、なにがその他に関係しているのかが分かっていない。ただ環境要因というのは大きな仮説の一つであり、今回はそのうち空気汚染をターゲットとする」という動機がある。

その他、こんなことも研究ではわかったという。

  • 妊娠第3期(29週以降)に高速道路の近くに妊婦が住んでいた場合は、自閉症の発症率がなお高まる (※おそらく胎児の脳形成がされる時期と重なるということを示唆したいのであろう)
  • 教育レベル(※米国ではしばしば所得を図る上での目安とされる)や人種、結婚時期、喫煙か禁煙化の別、などのグループ分けしても、高速道路の近くに住むと自閉症発症率が高いという傾向は変わらないということ

にわかには信じがたいので、半信半疑で記事を読み進めたのだが、サンプル数もしっかりとしているし、もう少し詳しく原典をあたりたいと思わせる研究である。

もちろん、こういう統計では常に、因果関係が本当なの、という疑問は出る。つまり「高速道路と自閉症」の関係が本当に確かだとしても、もしかしたらそういった家庭や個人が、高速道路に近いところに住む傾向があるのかもしれない。

それに、実際に大気汚染が大きなファクターになるとしても、いったいどの化学物質が影響しているのかはまだまだ特定するようなレベルではないという。そもそも物質ではなく、騒音かもしれない。(この疑問については記事にも書いてあった。。。)

他にも、疑問点はあるのだが、この記事については今日はこのぐらいで。。。次は「エクスタシーという麻薬を自閉症スペクトラムの人に投与するという研究」についてを書こうと思う。

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